
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
一般に6.6kV配電線の場合、四国電力管内はペテルゼンコイル(PC)を用いたリアクトル接地方式で、その他は非接地方式です。
四国地区がリアクトル接地方式を採用している理由ですが、負荷が点在する(まあ人口密度が低い)ため他の地域よりも対地静電容量が大きくなり、1線地絡事故時には大きな地絡電流電流が流れるためこれを補償するためとされています。
ただし、全てが上記には当てはまりませんので、特に動作位相切替スイッチを有する方向性地絡継電器の設置・運用に関しては管内の電力会社に確認される事をお勧めいたします。四国電力以外でも山間部などでは6.6kV配電線にリアクトル接地方式を採用しているケースが稀にあるからですが、動作位相切替スイッチを接地方式に合わせないと最悪は不動作の恐れがあります。
中性点接地する目的ですが、健全相の対地電圧の上昇を抑制する、時の地絡異常電圧の発生を防止する、電路とそこにつながる機器の絶縁レベルの低減するため、保護継電器の動作を確実にするためなどが上げられますので
>>完全地絡で数アンペア流れるように設定されていると聴いたことがある
厳密に言えば電流でなく電圧視点の設計思想です。
No.3
- 回答日時:
6.6kV配電線は、地絡電流の小さい非接地系が採用されています。
1線地絡時における完全地絡電流は、配電用変電所変圧器(バンク)に接続される配電線(フィーダー)全ての対地静電容量で決まります。都市部においてはケーブル系統が多いために対地静電容量が大きくなり、地絡電流も30A以上の箇所も発生しています。
四国電力管内は、配電用変電所において接地変圧器を介してPC(ペテルゼンコイル)を接続して、対地静電容量をキャンセルすることで完全地絡電流を低減させ、次のメリットがあります。
1.1線地絡電流が低減でき、B種接地工事の接地抵抗値が緩和できる。(山間部の柱上変圧器の接地抵抗値が緩和出来る。)
2.同じ地絡抵抗値では、零相電圧が大きく出るので高抵抗の地絡故障検出が出来る。
中国電力管内の山間部では、1線地絡電流が多い箇所に1線地絡電流を減少させる(B種接地工事の接地抵抗値が緩和)目的のために配電線(柱上)において分散させてリアクトルを設置する個所があります。
(分散リアクトルと言っています。)
【参考】
非接地系の弱点は、1線地絡時に健全相の電圧が上昇する。また、対地静電容量が多い系統となると事故時に共振が起きて異常電圧が発生して機器を破損する可能性があります。
配電用変電所では、接地用変圧器3次回路(オープンデルタ)に制限抵抗(25Ω)程度を挿入します。
この抵抗値は、1次スター中性点に10,000Ω の抵抗が挿入していると換算できます。この抵抗により1フィーダーのみの場合の地絡検出をさせるのと、共振防止の役目を果たしています。
※ 高抵抗接地のようですが、基本非接地です。
No.2
- 回答日時:
6600V配電線路は、非接地系です。
これは1線地絡が起きた場合、地絡電流を低く抑える目的であると聞いています。
ですがその反面、その時に電路の対地電圧は上昇してしまいます。
電路自体は非接地ですが、完全に非接地という訳ではなくて、変圧器3次巻線にEVTを設置し地絡電流検知の確率性を上げていたりします。
http://www.jeea.or.jp/course/contents/04102/
ちなみに四国電力管内は、地絡電流抑制の目的で補償コイルを使用しているそうです。
ですが、これによっても自ら非接地方式としているので、やはり6600V配電線路は非接地系と言えるでしょう。
http://www.yonden.co.jp/business/jiyuuka/takusou …
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