とっておきの手土産を教えて

 英語の倒置で助動詞が前に出るパターンと本動詞が前に出るパターンの違いを教えてください。

So fast did he run that they couldn't catch up with him.
助動詞didが前に出る。

From small beginnings come great things.
本動詞comeが前に出る。

助動詞+S+VになるときとV+Sになるときはどういう違いがあるのでしょう??

A 回答 (6件)

No.5 の例文は、do など助動詞がない方がスッキリ引き締まるものを思いつく


まま書いたものです。ほかの文の構成要素や似たような意味の動詞でも do
があった方がよかったり、なかった方がよかったり、両方使える文もあったりで
しょう。で、質問文で run は do(did) を使って倒置でしたが、 do なし倒置は、
At full speed ran the car down the avenue.

前置詞のいらない時間を表す句 ( yesterday, last night, ) が文頭では
△Last year died my grandpa. / ○Last year my grandpa died.
○Yesterday died my grandma who lived in Frankfurt. [長い主語]

やはり、there, here と場所を示す前置詞句が前置されると本動詞・主語の
do を使わない倒置が起こりやすいです。so fast のような程度の副詞が強調
で文頭に引き出されたのが、do を付加するのとは、対照ですね。

there is ~の動詞アレンジ版では、否定などで助動詞があっても本動詞が
真主語の後に置かれることはまずないですね。
There doesn't exist ~.
There won't occur problems.

In the village exists a beautiful church which was built ~.
In the president's chair sat J.F. Kennedy.
主語が関係詞で長くなってたり、もったいをつけて最後においているのに
does(did) + 主語 + 本動詞 の語順にするのは不自然でしょう。

また、名文を書く人は、単調な文の連続を避けて、効果的に倒置を使ったり
します。文法的に正しい・意味がわかるとかのレベルとは時限が違います。

* [No.5 訂正] fly の過去形は、 flew でした。
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もともと助動詞がなく、一般動詞の文で倒置のとき、 do(does,did)


を使わない文のパターン・動詞の種類 ということでいいですね。
目的語や補語をとらない動詞の構文の倒置では、副詞や前置詞句
が前に出ても、do を必要としない場合が多くあります。もっとも、
話し言葉では、凝った倒置は、あまり使われませんが、物語など、
書き言葉では、結構いろいろなパターンがあります。
私は、英語圏以外の外国に行くのが好きで、英語を統計的に調査・
研究している専門家ではありませんが、思いつくまま、紹介します。

In the village exists a beautiful church which was built ~.
On the hill stands our school.
There happened the accident.
There will occur earthquakes.
のように、存在の動詞 exist, lie, remain, stand, happen, occur

Once upon a time, there lived an old man and an old woman.
In the same year died Pope Stephen.
のように、生死の動詞 live, die

Suddenly from the darkness appeared a grotesque face.
のように出現・消滅の動詞 appear, disappear

In one room slept Grandma and Grandpa. In another slept Auntie.
Straight towards me flied a bird.
In the park walked a slender man.
In the president's chair sat J.F. Kennedy.
If in your veins flows hot blood, ~
単純な動作の動詞 sleep, fly, walk, flow,
(このパターンの動詞がいろいろあって網羅しずらいですね。)

"Do you know her?", said he. (この場合、主語が代名詞でも倒置)
"Yes", replied the old man.
引用のあと、say, ask, reply, answer, write, shout, exclaim,

なお、倒置は、使う人の好みによって使わなくてもいい場合もあります。
要は、文の構造がまぎらわしくならなければ、有効な修辞法の一つです。

この回答への補足

たくさんの例文を用いて、的確なご回答ありがとうございます。

存在の動詞や生死の動詞、出現・消滅の動詞などで挙げていただいた例文を助動詞doを用いた倒置にすることは可能でしょうか?

もし可能であれば、本動詞で倒置しても助動詞で倒置してもどちらでも構わないということになりますが、その場合のニュアンスの違いにも言及していただければ非常にありがたいのですが...

補足日時:2007/10/11 00:11
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ANo2のharepandaです。




> So fast did he run that they couldn't catch up with him.
> が
> So fast ran he that they couldn't catch up with him.
> という倒置にならず、

> From small beginnings come great things.
> が
> From small beginnings do great things come.
> という倒置ならない理由をお聞かせいただきたいのです。

So fast ran he that they couldn't catch up with himでも文法的には問題ないと思います。ただ、こういった倒置の場合(So fastがこんなに速くという強調を意味することが明確であるため)、強調の助動詞doを使いたくなるものなのです。

From small beginnings do great things come.は文法的には問題ありません。ただ、大げさな雰囲気があるだけです。上の例文と逆に、From small beginningsでは、強調の意図が薄いですから。
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この回答へのお礼

もたも詳しくご回答いただきありがとうございます。

回答者様のように表現のニュアンスまでも理解できるように、これからも学習に精を出そうと思いました。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/10/10 02:17

>確認したいのですが本動詞が前に出てくるパターンの場合は自動詞の時で、come, go, liveなどをを用いたものに限られ、しかも決まり文句である、という理解でよろしいでしょうか?そうであるならば、基本的に倒置は上記の場合を除いて助動詞を前に出すということでしょうか?



そう考えていいでしょう。

特殊な決まり文句以外では、現代英語では一般動詞が主語に先行することを避けます。ここでいう一般動詞は、定形、原形、分詞、不定詞など形にかかわりなく主語の右隣(または副詞をはさんで主語の2つ右隣)の位置を占めようとします。

So fast did he run(原形)....
What has he done(過去分詞)?
What are you doing(現在分詞)?
What does he usually do(副詞の隣に原形) after school?

そもそも一般動詞の疑問文が「do+主語+原形動詞」のような込み入った形をとるのも「do+主語」という倒置と「主語+原形動詞」という順番を崩したくないという要求を同時に満たしていると考えられるからです。

定動詞が文の2番目の要素に来る「定形二位の法則」はゲルマン系に共通する法則ですが、英語には上記のような性質があるため必ずしも守られません。

That children know.「そんなこと子供でも知っている」

これは高校のときの教科書にあった文です(実際にはあまり見ませんが)が、*That know children. とはなりません。ドイツ語なら Das kennen Kinder. と問答無用で倒置されます。
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この回答へのお礼

またも詳しくお答えいただき感謝します。

後半の言語学の内容を含んだお答えには感服いたしました。
実は、私は新任の英語教員ですが、一、専門家としてこれからもどんどん専門教養を深めていかなければと痛感しました。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/10/10 02:13

別に違いはありません。

助動詞も動詞の一種だからです。needとかdareとか、本動詞なのか助動詞なのか曖昧になりかかっている動詞もあります。doですら、助動詞ではなく、本動詞として使うことがあるでしょう?

英語では、語順が、主語、動詞(または助動詞)、間接目的語、直接目的語、副詞と固定しているようなイメージがありますが、教科書が教えてくれない、もっと簡単な理屈があります。それは、「文の構成要素のうち動詞(または助動詞)は、必ず2番目にくる」ということです。これだけで、倒置文の8割は理解できてしまいます。

簡単な例を挙げましょう。
There is a ball. これ、Thereが主語ではなく、副詞であることに注意してください。二番目のisが存在するという動詞。最後のa ballが主語。つまりこれ、副詞、動詞、主語という順番ですね。

その拡張版。
There in Japan is no Burgerking store.
There in Japanがあちら日本側にはという副詞のカタマリ。isが存在するという動詞。no Burgerking storeが主語。で「あちら日本側には、バーガーキングの店はない」となります(最近、日本に再進出したらしいですが…)

So fast did he run that they couldn't catch up with him.
So fastがそんなにも速くという副詞のカタマリ。2番目の文要素に助動詞が来ているので、後で本動詞runを補う必要があるだけです。

From small beginnings come great things.
From small beginningsが小さな始まりからという副詞のカタマリ。2番目の文要素が本動詞なので、それ以上、もうひとつの動詞を加える必要がないだけです。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。私にとって大変、有益なご回答でしたが、質問の仕方が悪く、質問の意図を補足させていただきたく存じます。

So fast did he run that they couldn't catch up with him.

So fast ran he that they couldn't catch up with him.
という倒置にならず、

From small beginnings come great things.

From small beginnings do great things come.
という倒置ならない理由をお聞かせいただきたいのです。

補足日時:2007/10/09 01:41
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基本的に疑問文の作り方に準じます。



一般動詞では「do/does/did+主語+原形動詞」
助動詞を持つときは「助動詞+主語+原形動詞」
beをもつ場合、完了時制「be/have/has/had+主語+分詞」

これ以外、一般動詞がそのまま主語に先行する場合があります。これは

「場所、出所、様子などを表す語句+come/go+主語」
「there lived など一定の言い回し」

There goes a lady.
Here comes the sun.
Down came a heavy rain.
There once lived a king and queen.

come, go を用いたものでもほとんどは決まり文句のようなものであまり自由に作られるものではありません。またこのような形になるのは必ず自動詞で目的語を取る動詞はありません。「副詞句+動詞+主語+目的語」(特に「主語+目的語」の部分)の語順に違和感があるからです。
「副詞句+助動詞(be/have)+主語+原形/分詞+目的語」であれば「原形/分詞+目的語」の部分があるので違和感が少なくなります。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

>「副詞句+動詞+主語+目的語」(特に「主語+目的語」の部分)の語順に違和感があるから
の説明には納得いたしました。

確認したいのですが本動詞が前に出てくるパターンの場合は自動詞の時で、come, go, liveなどをを用いたものに限られ、しかも決まり文句である、という理解でよろしいでしょうか?そうであるならば、基本的に倒置は上記の場合を除いて助動詞を前に出すということでしょうか?

補足日時:2007/10/09 01:25
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