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日本史の通史を扱った本(全集とか)でお勧めの本はありますか?

・興味有る時代は、主として、中世~近世
・史学を専攻したことはないが、所謂、新書の歴史ジャンルを好んで熟読。
・仕事をリタイアしたら、史学科に学士入学するなど本格的な勉強をしたいと考えている。

以上の背景からアドバイスいただけると幸いです。

A 回答 (2件)

日本史の通史物は、ここ数年で何種類か出されているのですが、


学士入学も考えられているようなので、学部生の読むべきレベルのものまで、いくつかあげておきます。

<初級編>
『日本の歴史』(中公文庫版)
 1970年代前半、現在でも大先生というべき歴史家たちの書いた通史。
 エピソードなどもあり、楽しく読める。
 現段階の研究水準に照らすと時代遅れではあるが、歴史家の名著とでもいうべきシリーズ。
 最近復刊をしているので、買い求めやすいのではないかと思います。

『日本の歴史』(集英社版)
 1990年代前後に書かれた通史。
 前編カラーで、図版も多いので読みやすい。
 研究水準としても、現在定着しつつあるレベルはおさえてある。

<中級編>
『日本の歴史』(講談社版)
 2000年前後に書かれた通史。
 現在研究の世界の一線で活躍している研究者が多く執筆している。
 しかし内容は若干詳細すぎる点もあり、また定説として定着しているか疑問の内容もある(と私は思いました)
 ちなみにおすすめは、00巻の網野善彦の『「日本」とは何か』。
 歴史の固定観念を打ち破る氏の節が余すところなく、描かれています。
 歴史を志すならば、網野氏の著書のひとつは一読しておくべきでしょう。

 『日本の時代史』(山川出版社)
 今のところ、一番新しい通史。
 特色は、通史部分と個別研究がセットになっているところ。
 各巻の通史部分は100ページ前後ですから、入門はこれでいいかも。

<上級編、というか学部生レベルでは読むべき書>
岩波講座『日本歴史』
 1960年代のいわゆる「旧講座」と1970年代後半のいわゆる「新講座」の二つがあります。
 当時の研究の水準の最前線のものであり、現在でも支持される研究が多いのですが、
 残念なことに、通史的記述がないので、基礎知識がないと読みづらいかも。

岩波講座『日本通史』
 1980年代後半に書かれた研究者及びその入門者向けの通史。
 通史部分と個別研究部分とにわかれており、
 通史部分を読めば、この時点での研究状況・到達点がよくわかります。
 現在の日本史研究は、個別分散的になっていますが、
 その研究状況をまとめたという意味で、非常によくできたシリーズだと評価できます。

長々と失礼しました。
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この回答へのお礼

広範で詳細な回答を頂きまして、大変感謝しています。是非、参考にさせていただきます。ご紹介いただいた網野氏の本は読みました。早速、再読してみようと思います。
これまでは、岩波&中公新書や講談社学術文庫などから今谷明氏などの本を読んできました。文庫や新書化された、所謂、「通俗本」とご紹介いただいたような「専門書」との間には「段差」があるようにも感じるのですが、その違いはどこにあるとお考えでしょうか?(もしくは、段差は特に無く、「連続的」なものでしょうか) 私見では、史料引用などの厳密さに差異があるようにも思うのですが。。。(素人考えですが、専門書の場合、著者の見解と参考文献の見解の境界を読み取るのが難しいように感じています)

お礼日時:2007/10/17 21:14

代ゼミ竹内の超速シリーズが読みやすいです



http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_/503-1991599 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。できれば、大学受験用というよりは、学部生レベルが読むような本を推薦いただけると幸いです。

お礼日時:2007/10/17 20:51

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