技術系の仕事をしてきましたが、今年度いっぱいで契約切れとなるめ、40歳目前にして実務翻訳業(英-和 and/or 和-英)への転職を考えています。最終的には地方でフリーランスを目指したいのですが、来年度から翻訳会社などに派遣やアルバイト等でお世話になって勉強しつつ、コネもつくって3年くらいしたら独立するというパターンはどれくらい現実的でしょうか。また、それ以外によい方法はありますか。年収は少なくとも数年間は今よりかなり下がることを前提で考えています。
翻訳の分野はこれまでの仕事とある程度関連のあるところで始めたいと思っています。最近からですが翻訳スクールへ通学中です。日本語力は理系の中では悪いほうではないと思っています。一般的な英語力や海外経験は採用時にあまり重視されないと聞きますが、米国で2年くらい仕事の経験があり、TOEICで900点前後で、少なくとも採用時に履歴書上では大きな障害にはならないのではないかと想像しています。体力に対する自信は今ひとつです。首都圏在住です。
詳しい方のアドバイスをお待ちしております。
No.6
- 回答日時:
<この点が「翻訳者の卵のスタート地点としては履歴書上は致命的ではない」という程度に捉えれば、だいたいの現役の方々のコンセンサスに合うと考えてよろしいでしょうか。
そのように考えていただいて間違いありません。大体昔勤務していた特許事務所で翻訳者を採用していたときは、履歴書を見ると英検1級、TOEFL600点台、TOEIC900点台などが通常にごろごろしていました。それ以下ですとネガティブなイメージにしかなりませんので記載しない方がよいぐらいです。
翻訳についてですが、大体一般的には、英和からはじめるのが通常です。技術英文の独特な言い回しなど、ある程度スタイルをマスターした後、和英をはじめられるとよいかと思います。
独立をお考えであれば、最終的には、英和だけでなく、和英もできるようになることが必要です。
バイリンガルっぽい方やネイティブであってもまともな英文が書けないこともありますので、やはりなれが必要かと思います。
最初は他の人のうまいと納得した表現を少しずつ盗んでいくようにすればよいでしょう。
技術翻訳の中でも需要が大きいのはやはり特許分野かと思われます。
単価も高いので、特許翻訳ならば独立が可能です。
独立後は直接企業から受注できるようにするのが理想です。
大体1ワード30円ぐらいの単価となりますので、1日平均、1500ワード程度こなせればよい計算です。
なお、翻訳事務所を介して受注しますとワード単価が20円以下に抑えられてしまいます。
ご参考までに、たとえば、特許事務所に翻訳者として勤務した場合ですと、通常、5~600万円程度の年収から始まることになりますので結構つらいかもしれません。ただし、実力さえあれば、どんどん上がっていくものではないでしょうか。
この回答への補足
再度の詳細なアドバイスをいただきありがとうございます。特許分野は就職活動の選択範囲に入れております。需要についてうかがって勇気づけられました。でも、技術内容そのものに対する専門知識があったとしても、特許翻訳独特のスキルも習得する必要がありますし、一朝一夕には自分の力だけでやっていけるようにはなりませんよね。あせらずやっていこうと思います。
> 通常、5~600万円程度の年収から始まることになりますので
> 結構つらいかもしれません
転職してそれだけいただけたら夢のようです。むしろ自分がその金額に見合う仕事ができるのか心配になってきました。あまり年収のことは気にしていなかったので・・・。
No.5
- 回答日時:
特許翻訳者です。
英語力が重視されないとお考えのようですが、翻訳に最低限必要な英語力はTOEIC900以上が相場と思って頂いて結構です。900以上でもきついぐらいです。
英語力がなくても大丈夫であると誤解される方がいるのですが、とんでもないです。原文(日本語、英語ともに)いい加減な文章であることが多いので、特に、行間を読み取る力が必要です。
フランス人やドイツ人が書いた稚拙な英文を読み取ったり必要ももあります。
+文章力やセンスが試されることはもちろんです。
首都圏にお住まいであれば、特許事務所など、実務経験をつめるところに勤務されてみたらいかがでしょう。3年では厳しいですが、5年ほど勤め上げれば、コネもできて独立できる可能性も高いと思われます。
翻訳会社は外注の翻訳者の原稿を右から左に回しているだけのことが多いので、自分で実際に翻訳することは少ないのではないでしょうか?
独立は厳しいかもしれません。
翻訳スクールの経験は、履歴書的には、残念ながらあまりアドバンテージにはならないと思います。
また、将来的には翻訳会社を介してではなく、直接企業より受注できるようにならないと、独立は困難であるように思われます。
この回答への補足
現役の特許翻訳者の方のご回答ありがとうございます。現場の生の声をPCのモニタの前にいながらにしてお聞きできるというのはすごいですね。
「一般的な英語力や海外経験は採用時にあまり重視されないと聞きますが」というのは確かに誤解を受ける不正確な表現だったと思います。「toeicの点や海外経験は翻訳者の採用時に英語力の尺度として必ずしも重視されないと聞きますが」とすべきでした。
また、toeicの具体的な点についてはいろいろな方がいろいろなことをおっしゃっているように感じますが、この点が「翻訳者の卵のスタート地点としては履歴書上は致命的ではない」という程度に捉えれば、だいたいの現役の方々のコンセンサスに合うと考えてよろしいでしょうか。
5年の実務経験が必要ですか。なかなか大変な世界ですね。
No.4
- 回答日時:
私は翻訳を業としてはおりませんが、幾分か参考になればと思います。
私は、本業の傍ら、特許出願をしています。欧米への出願は英語への
翻訳が必要になりますが、これは、専門家にお願いしています。私自
信、ある程度英語はできますが、キチンとした英語の文章を書く自信
がないためです。
でも、翻訳されたものを、私がチェックします。それは、どんなに優
秀な翻訳者でも、専門分野に精通していない、ということが一番の理
由です。また、日本語が曖昧であるため、主語の選択や、単数、複数
の問題がでることもあります。
一度、頼まれて、他人のものの英文和訳のチェックをしたことがあり
ます。英語の専門家が訳されたのですから、文法的な間違いなどは、
ありませんでしたが、専門用語はかなり酷くて、そのままでは、とて
も通用しないレベルでした。
質問者様が、どのような翻訳を目指しているのか分かりませんが、技
術系であれば専門用語に強くないと、仕事は難しいと思います。
最初は仕事が少ないとかで、色んな分野に手を出したくなるかもしれ
ませんが、不得意分野で変な訳をしてしまって、それが実力とされる
と、その後が辛いのではないかと思います。
この回答への補足
翻訳業の対象とする分野は、なるべく自分が専門としてきた分野に近いものを選ぼうと思っております。分野での経験は15年くらいで、英語圏の学術雑誌への投稿論文なども複数書いておりますので、分野が合いさえすれば専門用語や言い回し等はかなり大丈夫なのではないかと思っています。ですが、ストレートにその分野だけとなると実質的に主な収入源として翻訳業を続けるのは需要の点から難しいと想像しています。そこで、専門そのものからある程度外れる関連分野の翻訳がどれだけ広く正確に自分にできるかと考えると不安が残り、HAL911さんのおっしゃることは確かに大事だなあと感じます。まずなるべくストレートな分野から始めて、様子を見ながら徐々に範囲を広げていけたらと思っております。有益なアドバイスをありがとうございました。
補足日時:2007/11/30 16:28No.3
- 回答日時:
現役の通訳です。
ポルトガル語です。主に司法関係(警視庁・東京地裁)でやっています。>来年度から翻訳会社などに派遣やアルバイト等でお世話になって勉強しつつ、コネもつくって3年くらいしたら独立するというパターンはどれくらい現実的でしょうか。
翻訳会社などに派遣でお世話になるという第一段階があるのでしたらいいんじゃないでしょうか。翻訳会社にお世話になれば独立できるかどうか肌で感じることができますから。
>TOEICで900点前後で、
そうですか。900点はすごいですね。わたしの場合はポルトガル語ですからそういったものはないのですが、900点はアメリカ人でもとれない点数だとは聞いたことがあります。それくらい話せるのなら独立可能とは思いますが、なにしろいまやっている通訳がいますからそれをやめさせるというわけにもいかないので実力あってもすぐ仕事がもらえるわけではないのが難しいところです。ある程度営業も必要です。営業というのは、なにもセールスをしろというのではなく、いろんなところに幅広く登録すること。だれでも納得させる経歴をもつこと。TOEIC900は一つの実績です。もしわたしが貴方の立場なら理系に強い通訳としてそれをセールスポイントにします。理系はなんといっても強みです。理系の仕事は日本の技術を外国に輸出する儲かっている会社ですからペイも良い。翻訳・通訳は女性が非常に多く理系に弱いんです。だからあなたは理系で売り込めば成功する可能性大です。
現役の通訳をされている方の生のご意見ありがとうございました。ポジティブな内容を伺って少しだけほっとしています。いろいろネットを見ているとtoeic900は駆け出し翻訳者として最低ラインというイメージのことをおっしゃっておられる方が多いようで、どうなんだろうと思っていましたが、履歴書にも書いて理系の経験とともにアピールしてみようと思います。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
質問者さんの目指す翻訳の分野が、オンサイトスタッフの募集がある分野なら、十分可能性があると思います。
会社によって、オンサイトスタッフの職名と仕事の範囲がまちまちなので、最初は戸惑われるかもしれません。
翻訳系の社内スタッフは、社内翻訳者、チェッカー、レビュアー、翻訳QA、エディタなど呼び名がいろいろで、
名前が違っても実は同じような仕事だったりするので、職名よりも仕事の内容を確認されるとよいでしょう。
また、翻訳トライアルに合格した人にチェックをさせる会社と、
チェッカーのトライアルに合格した(翻訳トライアルには合格していない)人にチェックをさせる会社があります。
社内に翻訳者がいるところといないところ、コーディネータがチェッカーを兼ねるところ、人の出入りが多いところ
と少ないところ・・・なども会社によって違います。
翻訳の未経験者でも応募できる会社は、少ないですが探せばあります。
その会社が専門としている分野の実務経験があれば、もちろん有利です。
No.1
- 回答日時:
その「来年度からお世話になる」翻訳会社には既に採用が決定しているのでしょうか。
というのは、経験のない人が、そう簡単に雇ってもらって、尚且つ安定したペースで仕事をもらえるものではないのです。できれば、安定した収入をどこかで得ながら、翻訳会社に登録するなり、下訳をしていき、改めて下訳の依頼主に今回のご質問をぶつけてみるのがいいでしょう。いずれにしても、翻訳技術の能力については、ここで書ききれるものだけでは分かりません。実際にあなたの日頃の仕事ぶりを見てみないと判断できないものです。ただし、翻訳技術に既に長けていて、(フリーですから)事務も営業も全部自分でやる能力がおありになるなら、その「独立」っていうのは一応可能です。
ただし、「独立」って、正直、明日からでもパソコンと携帯とファックスがあればできるんです。難しいのは採算をあわせること。翻訳の収入だけでは食べていけないと思いますよ。かなり著名な翻訳家でも、たいてい副業を持っています。また、コネ作りができるかどうかは運次第ですから、3年以内にコネにめぐり合えればいいのですが、いくらいろいろな人に声を掛けてもめぐり合えないということは多々あります。
40歳からのスタートは問題ないと思いますし、パソコン機器を駆使できるなら地方暮らしで首都圏の仕事を受注するのも可能です。ただし、まだまだデータを使い切れていない依頼主も多いので、宅配便が翌日に届かない地域だと、ある程度、仕事は狭まります。
「決して不可能ではないけれど、経済的なリスクは大いにある」くらいにお考えになったほうがいいと思いますよ。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。説明不足で申し訳ありません。翻訳会社についてはこれからオンサイトの仕事に対して就職活動をすることを考えています。最初からフリーでということは考えていません。また、すでに採用が決まっているような状況はありません。
パソコンについてはTRADOSなどの専門的なものは使ったことがありませんが、一般的なビジネス系ソフトの知識と経験はあります。ハードのほうは機器増設やボード類の交換などの簡単な修理は大丈夫です。
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