あなたは何にトキメキますか?

高所作業の墜落事故を防止するためには、安全帯の装着が、各種法令によって義務化されているようですが、先日、木造住宅をやっている大工さんと話をする機会があって、そのことについて質問しましたら、「上棟のときだけは、面倒くさいという以前に、安全帯をつけて仕事をするのは無理ですよ。」と言っておられました。

しかし、労災事故の資料によれば、ひとたび人身事故が起きれば、当然のごとく、現場の管理者は厳しく罰せられるようです。
ということは、「上棟のときだけ、安全帯を装着して仕事をするのが不可避」という彼の発言は、「大工が仕事で命を危険にさらすのは当たり前」という考え方にもつながります。

もし、日本の建築業界の大半が、こういった問題をクリアしているのであれば、この大工さんの考え方は、時代遅れであると判断できますよね?
(これは現場作業員の言い訳にすぎず、単に、足場などの準備に手間や費用を惜しんでいるにすぎないといえるから)

逆に、現場の意見として、「それはもっともだ」と言われる方が大勢を占めるのであれば(それはそれで問題ですが)、安全技術が伴っていないという点で、取り締まりの法律の側に、行き過ぎの面があると言えます。

上棟の現場で安全帯をしての作業は、やはりそれほど非効率なのでしょうか?

また、技術的に、安全帯の装着を妨げない上棟を実現している建築会社は存在するのでしょうか?

なお、質問に際して次のサイトを参考にしました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%85%A8% …
http://anzen.cc/fqa-soukenzirei-tuiraku1.html

A 回答 (6件)

まず、安全帯は着けていないのが大半です。


なぜなら、親綱などを張る場所がなく、張ったとしてもすぐとらなければならないからです。経費もかかります。
床の合板や根太を組むときに、安全ネットは邪魔になります。梁へ上から金物をかぶせるものが主流ですので、構造床を組むとき貼るときには取り外さなければなりません。
構造体の梁に傷をつけてまで安全ネットを張る金物を取り付けられないですよね?

鉄骨の場合はH型鋼なので、フランジ部分に取り付けられ、屋根を葺いたり床のデッキを取り付けたりしても後からはずせます。

で、足場を組めばいいといいますが、じゃあ費用出してくれますか?

同じ品質で、仕上がりも一緒。
かたや安全仮設経費がかさんで総工費2500万、かたや仮設経費が少なく2200万。全く同じモノですよ。
あなたはどちらを選びますか?
作業している大工さんの安全が優先だから300万余計に出しますか??

それが今の日本の現状です。
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この回答へのお礼

やはり、工法の状況からしても、墜落事故のリスクから逃れることは難しいんですね。

もし私が客の立場だったなら、自分自身に法的な不利益が発生しないと判断すれば、当然安い方を選ぶでしょう。

早い話が、現場仕事を請け負う側に、リスクを承知で安い見積もりを出す人(企業)がいる以上、事故は防げないということなんでしょうね。

お礼日時:2008/06/08 22:21

現実的な話、木造の場合安全帯を付けようと思っても、付けられない。


上棟時というのは構造体が組み上がっていく課程です、ロープを張ろうにも張りようが有りません。組み上がっていないものにどうやってロープを張ることが出来ますか。
上棟の現場を見ていれば自ずとそのあたりは分かってくると思います。
上棟以降ロープを張ることは可能かもしれませんが、そのときには既に2階床が直ぐに出来上がってしまうので安全帯の必要が無くなります。

この回答への補足

「上棟時の安全帯が不可能」と言われる当事者の方々にお聞きしたいのは、建築業界がこの問題をクリアするための努力をしてきた歴史があったのかどうかです。
考える努力もしないで問題を放置していなかったでしょうか?
研究したり努力した結果が現状であれば、それはそれでいたしかたないと納得できます。

しかし私は、クルマの排ガス規制を、反対事例として挙げます。

当初は、メーカー技術者が実現は無理だと考えたとしても、クリアしなければ会社が存続しなくなるという事態となれば、それだけで必死になり、やがては厳しい基準をクリアしていったはずです。
そして、そういう姿は、幾度となく見聞きしてきました。
乱暴な言い方ですが、「最初から無理」という先入観こそが、諸悪の根元という考え方もできると思うのですが。

補足日時:2008/06/09 16:44
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この回答へのお礼

ご説明は理解しました。

ただ、私が知りたいのは、シンプルなことです。

もし、高所での作業においては安全帯をしなければならないという法律があっても、「上棟時は、安全帯をつける場所がないから実現不可能なんですよ。それは特例として認められているんですよ。」というのでしたら、この質問の目的は果たされます。

法律的には、どうなんですか?
安全帯が実行不可能であるなら、その法律は、悪法のまま放置されているということなんでしょうか?

お礼日時:2008/06/09 16:30

まず木造似限定しての話になりますが最大安全を考慮して足場を


先に組みます。立面図で大方の形は分かりますのでそれに添って
組み立てます。外回りの工事に関して足場は最終的には必要になるので先か後かの違いだけです。最近の軸組工法は間取りの拡大に伴い梁などがサイズアップの傾向にあるので梁自体も重くなるので上棟時にはクレーンを使用しています。桁の上に上がらずにコンパネなどをで床を仮組みして脚立を使用して作業をする傾向が多くなってきました。足場としては屋根形状により幾らか余計に段数を積み水平方向に控えを渡しそこに安全帯を賭けています。けして経費が大幅に増えるとは思いませんが。
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この回答へのお礼

なるほど。具体的、かつ、実現可能は方法がある、しかも莫大な経費がかかるわけではないということですね。
ということは、社会的なペナルティが軽いから、昔から墜落事故がいっこうに無くならないのではないかと言えそうですね。

お礼日時:2008/06/09 16:39

大きな物件ではまずしないことはないのですが、住宅レベルではやっていないのが多いです。



しかし、HMにいたときも、1年に何件か墜落事故はあるんです。何年かに1件は死亡事故です。大工さんもかわいそうですが、新築でそういう事故ありの家にすまなくてはいえない施主もかわいそうです。

住宅の管理する現場員がたいして安衛法に詳しくない現実もあります。
もちろん知っていて指示しても職人がめんどう、経費がかかるという事で受け入れない事もあります。子供のしつけと一緒で、理解してもらうまで丹念に根気よく指導しなければいけません。元請は、書面による指示書で注意をうながしたり、安全の講習を受けたり、実際にやっている現場を紹介したり啓蒙する事が必要です。最悪は、指示を無視したことによるペナルティーも必要になることでしょう。

事故は誰もが「自分は大丈夫」と思う根拠の薄い自信の上におこります。
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この回答へのお礼

「やっていないのが多い」ということは、裏返して言えば、きちんと防止策を講じているところもあるということですよね。

「不可能ではないけれども、作業効率が著しく悪くなり、コストもかかる。」というのが結論と言えるのでしょうか。

現場作業を伴う職業においては、いくら当事者が気をつけていても、また、法律を遵守していても、危険と隣り合わせなる瞬間が起こりうる場合があり得ることは承知しています。(たとえば交通事故)
しかし、この「上棟時の安全帯は無理」というのは、直感的に、それ以前の問題のような気がしたのです。

お礼日時:2008/06/09 16:31

これは難しいですね、


建築では無いのですが数千万円の工作機器搬入時作業員がヘルメット
かぶって無くて倒れて血の海成り死にました、工作機械キャンセルで
納期有って購入した工作機械で、同御者に加工お願いしたので高額の損害補償と取り引け停止に成りました、
もし施主様の建物で気に入った土地で死人でたらどうしますか?、その土地のは住みたく無いでしょう、お客様の大事な財産で作業するのです、判断してください。
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この回答へのお礼

わかりやすい事例をご紹介くださり、ありがとうございます。

> 作業員がヘルメットかぶって無くて・・・

ご承知の上でご紹介くださったのだと思いますが、これは、それ以前の話ですよね。
工場の場合、定期的に、外部業者のための安全大会を開いている会社なら、そんなお粗末なことはあり得ないと思いますので。
ただ、共通点として、業界を問わず、企業規模の大小で安全への考え方が違うと言えそうな気はしました。

ちなみに私は、新築を実行している(検討している)施主ではありません。

お礼日時:2008/06/09 16:18

大工さんではないですけど、


仕事上安全帯を常時着用して作業するものです。

まあ、二階建て、三階建て程度の高所で、
下が普通の地面の場所と考えると、
落下して骨折する。運が悪ければ死亡することもある。のと、
安全帯をして、落下して、脊椎損傷で一生半身不随になって、
誰もめんどうをみてくれない状態になるのとどちらがいいか。
という、究極の選択なんだと思います。

安衛法は労働者の命を守ろうとはしても、その後の生活まではみてくれませんし。
いっそのこと即死したほうがいいというのは本音です。あとくされがありませんから。

>上棟の現場で安全帯をしての作業は、やはりそれほど非効率なのでしょうか?

上棟については知りませんが、安全帯をしているほうが危険という
高所作業もあります。非効率はもちろんです。
しかし、死にたくない。それも本音で、極力落ちても大丈夫な形にはします。

>安全帯の装着を妨げない上棟を実現している建築会社は存在するのでしょうか?

先日、近所の新築現場できっちりやっているところはみました。
可能は可能だと思います。

この回答への補足

書き忘れましたが、先行足場を設けるのが一般的なツーバイフォーみたいに、工法によっても、安全帯がしやすい、しにくいという事情はあるものなんでしょうか?

補足日時:2008/06/08 22:20
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この回答へのお礼

> いっそのこと即死したほうがいいというのは本音です。

強烈な一文ですね。
これはこれで、世の中の現実の一面を見せられたような気分です。
なるほどと思いました。


> しかし、死にたくない。それも本音で、極力落ちても大丈夫な形にはします。

ただ、不幸にも命を落とされた方(または再起不能なくらいに重傷を負われた方)というのは、その瞬間は、本人にとっては想定外の出来事だったはずではないでしょうか。(落下の瞬間、受け身を取れるかどうかだけでも、その後の後遺症が、全然違うと言われます。)


> 先日、近所の新築現場できっちりやっているところはみました。
> 可能は可能だと思います。

現実に法律を遵守しているところはあるんですね。これだけでも、たいへん貴重な情報です。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/08 22:19

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