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製パン関係の規格で「AIB」というものが有りますが、どんな内容か詳しく教えてください。

A 回答 (1件)

アメリカのパン技術研究所がGMPに基づき、製造工場の統合基準を作成しています。



それに則った形で製造を行うもので、製品の安全性のための、規格というよりは、標準でしょうか。

ISOの様な認証形式ではありませんので、定期的な費用等は一切かかりません。その代り、AIBの審査を受けることにより、その日限り有効の評価(あくまで認証規格ではなく、また現場主義の考えなので、特定の日に監査員が見た現場等に基づく評価をしているため)と今後の対策事項についての助言が受けられます。

特徴的なのは、現地現認主義と品質の保証には触れない

ということでしょうか。

あくまで製品に対しての安全性を追求することを本旨とし、製造工程ないにおける、異物混入の危険性、微生物汚染の危険性、化学物質混入の危険性を設備・人的要因両面から排除しようというものです。

現地現認主義というのは、ISOの審査はどちらかというと書類のトレーサビリティ等に目がいきがちですが、AIBの場合、製造現場に監査員が入り、直接確認し、現場で回答を受けることで、より的確な判断を可能にしているものだと思います。(もちろん書類の類も審査しますが、割合は確実に製造現場の目視確認です。)

品質保証に触れないというのが特徴的というのは、統合基準を読んで自分で感心したのですが、品質というのはあくまで出来栄えのことで製品の安全性とは一線引いたものと位置付けている点です。よって、AIBの統合基準を遵守することは、製品の安全性を高めるためということです。

また、面白いのは製造現場に欠陥があっても、それが製品の安全性を脅かさないのであれば、AIBでは、問題として指摘されません。(助言ぐらいはありますが。)

要は、プロダクトゾーン(製造ライン付近)の危害に重点をおいた管理であるがゆえに、単に見た目がきれいであればOKではないことと、重点志向の考えですから、余計なところに金使うなら、大事なところに使えよチックな考えなので、大変画期的なシステムだと思います。

まぁ、長々となってしまいましたが、現在大手製パンメーカー、製菓メーカーなどをはじめ、数多くの食品製造業がこの基準を取り入れていますので、注目のシステムだと思います。

AIB(アメリカパン技術研究所)
の日本支所というか、日本パン技術研究所のAIBについてのサイトURL下記しますので、見てみてください。
http://www.foodsafety.jp/

ご参考まで
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この回答へのお礼

詳しく、しかもわかりやすい説明有難うございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/01/23 16:03

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