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国際キログラム原器はフランスに保管されていて、1889年その複製40個が各国に配布され、日本にはそのNo.6がつくばの産業技術総合研究所にて保管されていると聞きました。
世界でたった40個とは少ないと思うのですが、他の複製はどこに保管されているのでしょうか?また当時、配布する数や国を決めた経緯を教えてください。

A 回答 (1件)

国際単位系は


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AD% …
にあるように、基本単位の基になる原器があったが、人の指紋や腐食や計量の検定に使ったり、温度による伸び縮み、その他があって、原器の長さや重さがが変化してしまうため、変化しない普遍的な物質量に置換えがすすんで、国際単位系の原器として採用されているのは、キログラム原器だけである。
原器が世界に1つだけでは、災害等で失われたり、錆びて重くなったり、汚れを磨いて軽くなってしまって、原器の重さが年々変わってしまうので、厳重に保管・管理できる技術的能力があると、メートル条約で設立されたフランス国内に設置された国際度量衡局で国際kg原器が作られ、それから40個の国際kg原器の複製がされた。これらの40個の原器は、原器としての使用や錆びや汚れのふき取りで重さが1億分の1の単位で経年変化するため、世界でほぼ10年後とに重さの変化を計則比較して、真の1kgの基準を保持するようになっている。個々の原器の重さは数10μg軽くなってしまっており、40個の国際kg原器の複製や、フランスに保管されている国際kg原器の質量も製作された1870年の質量と僅かながら変わってしまっている。1889年当時は日本は度量衡の国際条約にも加盟していた世界の一等国でありかつ、原器を保管管理できる技術と能力を持った国と認められたため、kg原器の40個の複製の1つを日本が管理することを任されたものと思われる。
歴史的な経緯は以下を参考にして下さい。
http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AD% …
http://www.nmij.jp/library/units/si/


現在は国際kg原器の質量が普遍的に一定に保てないことは明らかになっていて、アボガドロ乗数と純粋な珪素(Si)の質量を基準に質量1kgの定義をすることが進められている。アボガドロ数の正確な測定技術で日本とドイツの値が最も信頼性があると認められ、それが国際kg原器に替わる普遍的なな物理量による質量単位と定義する方向にすすんでいるようです。
そうすれば、世界中のどの国でも、正確な計測技術さえあれば、平等に国際kg原器に替わる質量の標準を持つことが可能になるということですね。

参考URL:http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf
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この回答へのお礼

詳しい資料 ありがとうございました。
当初の40個をどの国に配布したかまではわかりませんでしたが、度量衡の条約加盟国に配布されたんでしょうね。
他の検索してみたら、日本には40個のうち3個が来て、のちに1つを韓国に譲渡、代わりに1つ日本で作成したなんていうのもありました。

お礼日時:2009/04/26 13:05

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