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日本で数億年前の恐竜の化石が見つかっています。
日本列島はいつから存在していると考えられていますか?

A 回答 (1件)

こんばんは.


古生物学を研究している者です.

>『日本列島はいつから存在してますか?』
>日本で数億年前の恐竜の化石が見つかっています。

恐竜は中生代と言われる,
約2億5千万年~約6千5百万年の間に生息していたと考えられています.
日本列島は当初存在せず大陸の周辺部としてあったようですが,
その後日本列島に沿うように大陸周辺部に亀裂が発生し,
拡大~成長して現在の日本海が完成したのです.
その拡大に従って現在の日本列島が出来上がって行くのです.
その時期に大陸の生物である恐竜の化石が当時の海岸線に沿って,
日本でも産出していると考えられています.

なお,数億年の「数」を,
数値にすると「5~6」と言う使い方が正確な意味となると認識しています.
そうなると5億7千万年ほど前の,
「地質時代的には古生代と先カンブリア時代の接点の頃」と言う,
非常に古い話になってしまいます.

>日本列島はいつから存在していると考えられていますか?

古生代後期の約2億5千万年前には,
対馬・沖ノ島・能登半島・佐渡ヶ島の北半分が大陸の一部と考えられ,
まだ日本はほぼ全域が海中に没していました.
当時,海中である事を示すのが,
北九州の平尾台・山口県の秋吉台・広島県の帝釈峡などの,
現地性を示す石灰岩の化石床です

中生代後期の約1億2千万年前には,
アジア大陸の一部として陸続きであった事が,
化石などの研究で考えられています.
当時の湖と見られるのが,北九州北部を覆うような広さを持つ,
『古脇野湖』と呼ばれる淡水性の化石が含まれる地層があります.
この地層:北九州市山田弾薬庫跡からは,小学生によって魚化石が発見され,
学術調査がおこなわれ「日本で最も古い淡水魚類化石」の発見につながりました.

新生代前期の約3千5百万年前には,
国内の石炭層の多くが海岸であったと推測されています.
例えば,筑豊炭田・常磐炭田・北海道各地の炭田などです.
まだこの時期には古日本海は無く,
大陸の一部であったと考えられています.

新生代第四期と呼ぶ約3万年前には,
日本海も出来て現在の日本列島の形にほぼ完成して居ますが,
たびたび氷河期が襲い,その時海水面が下がったために,
朝鮮半島と対馬~日本列島とがつながっています.
このころに大陸から人や動物が移動してきて,
日本列島に住み着いたと考えられています.

なお,古地理図も手元に資料としてあるのですが,
添付画像では複数の合一画像では見分ける事が不可能ですので,
画像投稿はあえて掲載しません事をお許しください.

この回答が,ご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
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