食べられるかと思ったけど…ダメでした

本を読んでいて
「もし政府が、各個人の能力を確認でき、彼の能力に応じて一括税を課すことがことができるのならば、所得税はパレード効率的な租税構造の一部を構成することにならない」とありました。なぜだかわからないので教えてください。

A 回答 (1件)

パレート効率性の観点からは個人の能力を...はどうでも良くて、「一括税という選択肢があるのなら所得税はパレート最適ではない」といえます。

なぜなら所得税は労働報酬の対価を手取りで減少させるので、人々は最適な(限界労働生産性=労働の限界(不)効用)労働ー余暇配分より少ない労働時間を選択するからです。一括税の場合働こうと働くまいと、どの道とられる税金なので、労働ー余暇の配分をゆがめることがありません。
個人の能力を...のくだりはパレート効率性に加えて公平性を考慮してくわえられています。効率性だけなら人頭税でもかまわないのですが、それだと能力が低くて稼ぐ能力がない人には重税、能力の高くて少し働いただけでも高額の所得を得られる人には軽い課税になりますので不公平です。そこで理想的には個人の潜在的所得能力(あくまで潜在的というところがポイント)に応じた課税が公平性、効率性の両方の面から最適となります。もちろん現実にはそんなこと不可能なわけですが。仮に個人の現在の能力がわかったとしても、生まれつきの能力と本人の教育投資による部分を区別できなければ誰も自分に投資しなくなりますしね。
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この回答へのお礼

詳しい解説どうもありがとうございます。とてもよくわかりました。

お礼日時:2003/07/23 13:55

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