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職場にある非常用発電機のディーゼルエンジンにはエンジンから燃料タンクに戻る「戻り配管」というのが付いています。
これはディーゼルエンジンとしては一般的な構造なんでしょうか?(私が前見たガソリンエンジンには付いていなかったと記憶しています)
どうして戻り配管は必要なんでしょうか?

A 回答 (2件)

専門家ではないので断定的なことは言えませんが・・・・・・・



ガソリンエンジンは御承知のとおりシリンダーという筒のなかに
円筒形のピストンが入っています。

ピストンが上昇すると、シリンダー内は言わば真空になりますので
気化しやすいガソリンと空気が吸い込まれます。
この可燃性のガスを圧縮したものに電気スパークで
点火して爆発させ、エンジンを回わします。

一方でディーゼルエンジンの方は空気だけを吸込み、
ピストンでこの空気を圧縮します。専門用語で断熱圧縮といいますが、
圧縮されただけで、この圧縮された空気温度は500℃にも600度にもなります。
この高温高圧空気のなかに、これよりづっと高圧の常温の油を吹き込みます。
そうするとこの場合には電気スパークなしに、
ガソリンエンジンの場合とほぼ同様な爆発がおこり回転します。

非常用ディーゼルエンジンなら、この油はA重油という比較的灯油に
似た油か、あるいは灯油です。いずれにしても圧縮されて高圧に
なった空気よりもづっと高圧に加圧させた油です。

この高圧の油は、燃料タンクからポンプで吸込み、ポンプで高圧にして
シリンダーに送り込まれます。

運転中はこれでよいのですが、問題は停止中です。
ディーゼルエンジンが停止しているとき、ポンプも当然停止しています。
そうすると、高圧だった油の圧力も抜けてしまいます。

油で充満している筈の配管内には灯油の蒸気で充満されている
かも知れません。

非常用ディーゼルエンジンの使命はいざと言う時に一発でエンジンが
始動することです。ところがこの灯油の蒸気が抜けるまではブスブス
といって始動してくれません。

このため灯油蒸気も含め一部の灯油も一緒に燃料タンクに戻してしまいます。
そうすれば油配管の中は油で充満され一発で始動します。

乗用車のガソリンエンジンではセルモータ (セル=パっテリー)でエンジンを回転
させて始動しますが、ディーゼルエンジンではタンクに圧縮空気を貯めておいて
この高圧空気でディーゼルエンジンを回転させて始動しますが、
ブスブスの時間が長くて高圧空気を使い切ってしまうとディーゼルエンジンの
自動起動は不可能になります。

ガソリンエンジンには戻り油配管は不必要ですがディーゼルエンジンには必要です。
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この回答へのお礼

燃料配管のガス抜きのために、ガス状の重油(職場にあるのはA重油を使っています)と若干の液体の重油をタンクに戻している、ということですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/09 10:54

ディゼル機関とガソリン機関の違いが分かっていませんね。


ガソリン機関は噴射燃料は全量吸入されますが、

ディゼル機関の場合、送りだされた燃料は負荷に応じて燃料噴射を中途で止め、
残りを燃料タンクに戻す。

と言う事です。
燃料を全量噴射する場合は、110%負荷時のみです。
無負荷の場合、噴射量は極わずかです。

以上で解りましたか。
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この回答へのお礼

燃料を110%負荷に合わせ、定量で送っておいて、余った分はタンクに戻す、ということですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/09 10:50

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