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 例えば、I was proud of him winning the race.といえば、himがwinningの意味上の主語だとわかります。元は前置詞ofの目的語と解釈すれば、意味上の主語が目的格をとることは納得できます。
 しかしこの文は、 I was proud of his winning the race.と意味上の主語をhisにすることも可能です。
 ここで、疑問が出てくるのです。意味上の主語に所有格もOKにしている理由が自分にはさっぱりわかりません。目的格は納得いくのですがなぜ所有格までOKなのでしょうか。
 なにか、このことで根拠をご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。お願い致します。

A 回答 (6件)

引用の例文には、いくつかの恐ろしい地雷が隠れているので、doingの正体とその意味上の主語について論じるには、かなり怖い例文です。


そこには目を瞑るとして、「動名詞」が僅かに活躍する「目的語の位置」について見ると、

[分詞と動名詞は、その歴史的経緯が異なりますが、形態上の区別がなくなって以降、現代英語においても、別物であると考える立場に立つのであれば]

両者の違いは、単に、
「知覚・使役構文では、(1)に見るように、『分詞』の意味上の主語に、目的格の表現は現れても、所有格(や、-’s)は現れない」
のに対し、
『動名詞』の意味上の主語には、基本的に、(2)に示すように、所有格(あるいは、-’s)と目的格の表現のどちらも現れることができる」
とまとめることができるでしょう。
(1)I heard [*his/him] singing.
(2)I remembered [his/him] singing.

ただし、「いわゆる動名詞」には、2種類あります。
(3)のように、「名詞に近い動名詞」と(4)のように「動詞に近い動名詞」があります
[学校英語では、「名詞に近い動名詞」については、通常、扱わないと思います]。

(3)I don’t like his (careless) driving.
(4)I don’t like [his/him] driving (carelessly).

carelessを除いた時の(3)の解釈は、「彼が車を運転すること」(これは、(4)から、carelesslyを除いた時の解釈と同じです)の他に、「彼の車の運転の仕方」という「様態」の意味が加わります(だからと言って、「名詞に近い動名詞」のすべてに、「様態」の意味が付け加わるとは限りません。また、「名詞に近い動名詞」には、his winning of the raceのように、意味上の目的語をofで導く特徴もあります。この場合、hisをhimで置き換えることはできません)。

(2)のsingingを「動名詞」と分析するのは、学校英語(あるいは、規範文法)ぐらいで、英語の実態を記述する科学文法では、-ingを分詞と区別しない方が普通ではないかと思います。

言い始めれば、それこそ、きりがないのですが、everybodyのように量的な意味を含む名詞や、長い名詞句(例えば、our teacher of English)、the TVのような無生物の名詞句は、-'sを取りません。逆に、riskのような動詞は、意味上の主語に、所有格や-'sを取るのが普通です。
こうした細かな違いを別にすれば、
「formalな英語では、所有格や-'sを好み、informalな英語では、目的格を好む」というのが、規範文法、記述文法の別を問わず、一般的な傾向として指摘されている事柄です。

視点の違いに応じて、doingに(弱いながらも)名詞的性質を見れば、意味上の主語は、所有格(や-'s)になり、他動詞や前置詞の直後であるという位置関係から、意味上の主語が目的格
を与えられると言うのは簡単で(理論言語学であれば、こうした、格付与に関する「例外的措置」を講ずるのは、そう難しくないでしょうが)すが、学校文法には致命的です。

例えば、him singingのhimが、目的格だとすると、singingは、この目的語の意味を完成させる「補語(complement)」ということになります(himとsingingとの間に、主語・述語の関係が成立します)。つまり、I remembered [his singing].は、S+V+Oだが、I remembered [[him] [singing]].は、S+V+O+Cと分析することになります。すると、singingは、形は同じなのに、hisを意味上の主語とする時は、「動名詞」であるが、himを意味上の主語とする時は、「分詞」というように異なる分析を受けることにならざるを得ないのです。

5文型論が抱える最大の問題点の1つは、肝心な時こそ、黙して何も語らないことです。

もっとも、
批判は容易ですが、悪名高い5文型論に引導を渡す何かを生み出せないのも問題です。

参考まで

蛇足ながら、

(5) There is no smoking in here.

(5)のsmokingは、「動詞に近い動名詞」である場合には、よく言われるYou are not allowed to smoke in here.の意味になりますが、「名詞に近い動名詞」である場合には、「この中では、『タバコを吸うという行為』が存在しない」を意味し、簡単に言えば、They don't smoke in here.と解釈することも可能です。
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わたしは、逆に所有格の his なら感覚的に分かるけど何故目的格にするんだろう、と高校生のころ思っていたので、「へえ、逆にこういう疑問を持つ人もいるのか」とびっくりしました。



ご説明します。なぜ his が可能か、なぜ意味上の主語に所有格もOKにしているのか、に関してですが、単純に「of のうしろには名詞が来なければいけない」からです。母国語である日本語の干渉から「なぜ、'○○は××だ'としたい時に'○○の××'の形にしてしまうのか」と疑問に思われたのだと思います。しかし、英語話者の感覚では「前置詞の後ろは名詞」と決まってきますから、his winning となるわけです。したがって、このケースでは下の方が言っておられるいように、「勝ったことを誇らしく思っている」と言いたい、つまり一番言いたいのは 'winning'です。つけ足しで「かれが」と説明しています。

さらに、あたながむしろ自然と感じられる him は、説明の必要もないと思いますが、前置詞 of の次だから、思わず目的格の him を持ってきてしまい、それにつづけて him を--ing 形で修飾していると言うことです。したがって、こちらは「かれを誇りに思っている」がメインであって、--ing 形は付け足しの修飾というイメージです。

とはいえ、どういう文章かでどちらのパターンが好まれるかが決まってきます。一般には、前置詞の後ろが代名詞の場合は、目的格 his も所有格 him も、どちらもよくあるパターンですが、そうでない場合は所有格のアポストロフィSをつけないほうが普通です。
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Gです。



私なりに書かせてくださいね。

I was proud of him winning the race.とI was proud of his winning the race.とはフィーリングが違う事に気がついてください.

最初の文はあくまでもI am proud of him,なんですね. もう一つの文章はI am proud of his (winning the race)なんですね.

フィーリングの違いがお分かりでしょうか. 

始めのは勝った彼を誇りに思うんですね. もう一つは彼の勝利を誇りに思うんですね.

この文章では大きな問題はありません.

しかし、次の文章を見てください.

1) I do not like him doing bad things.
2) I do not like his doing bad things.

1)は彼自身のことを言っています. 2)は彼の行動を言っていますね.

この事は、モチベーションでも子育てでも大変大きな違いとなります.

つまり、本人が悪いのではなく、やっている事が悪い、だから、やる事を変えれば良い、変える事はできる、と言う躾の基本的姿勢にもなっているわけです. 本人を責めているわけではない、と言う事になります. だから、頑張れよ、といえるわけです.

I like you but I do not like what you do.の言い方が良く使われるわけですね.

と言う事で、I'm proud ofの目的語がhimなのか、his winningなのかで、文章の作り方が違ってくると言う事なんですね. (意味上の主語と言う視点ではどちらも意味上の主語ですね)

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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>I was proud of him winning the race.


>I was proud of his winning the race.

これはどちらも正しい用法ですが、もともとは文法的には
I was proud of his winning the race.
と所有格が入ると思います。
動名詞の意味上の主語が一致しなければ、動名詞の前に代名詞の所有格(または目的格)が置かれる、とあります。

何故所有格なのか、と云うと感覚的な答えになってしまうのですが
これは動名詞の名詞的用法[~である事]ですので
意味上の主語○○が~する事と云うのは[○○の~する事]となるからではないでしょうか。

his book
と云うのと同じ様に
his winning the race
と云う感覚ではないでしょうか。

I am proud that my son is a doctor.
      ↓
I am proud of my son's being a doctor.
[私の息子が医者である事を、誇りに思う]
I am proud of my son being a doctor.
はどちらも正しいです。

He insisnted that I should pay the bill.
[彼は私が勘定を支払うべきと主張した]
He insisntet on my paying the bill.
[彼は(私の勘定の支払い)→を主張した]なので
[彼は私が勘定を支払うべきと主張した]と同じ意味になります。

参考URL:http://www.oct-net.ne.jp/~bowy/doumeisi.htm
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動名詞の意味上の主語はもともと名詞、代名詞の所有格でした。


しかし、これにも例外があって、名詞が動名詞の意味上の主語になるときは、’sを省略することが出来ます。例えば
She insisted on my paying the money.

She proud of her father('s) being a famous pianist.

となります。

また、意味上の主語が目的格となるのは特に口語で見られます。この意味上の主語は、目的格の位置によく入るからでしょうね。
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>I was proud of him winning the race.



I was proud of [he won the race]

sentenceと言うのはこのような形で埋め込まれていると考えてみてください。でも、文の中に[he won the race]をそのまま入れることはできないのです。
規則で動名詞にします。なぜか。
理由はofの目的語にするためです。

he won the race

→his winning the race

I was proud of his winning the race.
ofの目的語はwinningです。
the raceはwinの目的語です。

だから、所有格がもともと文法的に正しいのです。
口語とかで代名詞の場合、himにします。
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