一昨年の夏、着地に失敗して左膝の半月板を損傷し、手術することになりました。
そのときのお医者さんの説明は、
「半月板が膝の中でちぎれて関節に引っかかっていて膝が曲がらなくなっている。
引っかかっている半月板を外すだけの処置をすることも出来るが、そうした場合また関節の間に挟まってしまって同じことを繰り返してしまう可能性があるから、
手術をして取ってしまうほうがいいだろう。あと、靭帯も切れてしまっているようだ。」
とのことでした。
手術の説明は、
「5ミリ位の穴を一つあけて、そこから内視鏡を入れてちぎれた半月板を取り除くものですぐに終わる。
手術が終わったらすぐに曲がるようになる。傷は一年くらいで全く見えなくなる。
一年くらいでほぼ完璧に元に戻る。」
とのことでした。
結果、手術のためにあけた穴は3センチのものが一つと1センチのものが一つの合計二つで、所要時間は約4時間。
膝は傷が大分治ってから行ったリハビリをするまで曲がるようにはなりませんでした。(それもとても辛いものだったし。)
傷は術後1年半以上経つのにまだくっきり。(大分マシにはなりましたが。)
しかも靭帯は切れていなかったそうです。(これはいいことなんですが。)
手術をした膝は未だ正座をするときなどには違和感を感じるし、
ときに痛むこともあります。
この、説明と事実の違いは何なのでしょうか?
この違いは事前に予想することが出来たものなのでしょうか?
もしそうなら、なぜお医者さんははっきり言って下さらなかったのでしょうか?
他に治療法はなかったのでしょうか?
あの時にはっきり自分で聞いて置けばよかったのですが、
何となく聞くことが出来ず、今になってもわだかまりとして残っています。
ただでさえ文才が無くて文章が分かりにくいのに
とても長くなってしまって本当にすみません。
どうぞ宜しくお願い致します。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
疑問を持たれているように、この術前の説明は少し簡単に済ませているように思います。
私も関節鏡を使った半月板損傷の手術をしますが、術前の手術の説明や術後の経過に関しては、そのときの疾患や術式によって統計的に出されているデータをもとに説明しています。それ以上のことに関しては、患者さんの個人差の問題があるので、少しあいまいな言い方になってしまっているところもあります。確かにこの場合、術後の傷は(関節鏡手術にしては)大きいような気がします。通常、関節鏡の手術をする場合、関節鏡を関節内に挿入するための「穴」となる傷が出来るだけで、それ以上の傷は出来ないはずです。今回、この傷が大きくなってしまったのは、恐らく取った半月板を関節内から取り出す時に、小さい穴からでは取り出すことが不可能であったためだと思います。「だったら小さく千切りながら出せばいいのでは」と思われますが、そうするとその破片が飛んで関節内に残ってしまう可能性もあるので、出来るだけ一まとめとして取り出すことを考えたのだと思います。
靭帯損傷に関しては、「半月板損傷には靭帯損傷も合併することが多い」という整形外科の常識があります。ですから逆に、靭帯損傷を見たとき半月板損傷も合併していないか、と医者は疑います。「ではなぜ術前に分らなかったのか」という疑問に関しては、半月板損傷を疑った場合ほとんどの医師はMRIを使って診断の助けにしますが、これはあくまでも「イメージ画像」にすぎず、関節内の本当の状態は肉眼でしか確認することができません。ですから「関節鏡手術」にはそういった「検査」的な意味も含んでいます。どれだけ優秀な医師であっても、皮膚の下に隠れている状態を外から観察するだけで診断できる者はいません。結果的に靭帯損傷がなかったというのは、むしろ良かったことだと私も思います。
「術後の傷は全く見えなくなる」という説明には確かに疑問を持ちます。身体に出来た傷は普通は消えることはありません。これは医学的な知識がなくとも一般常識だと思います。恐らくこのような説明がなければakikokunさんも当然のように思われていたはずです。術後の傷に関しては、必ずどの程度の傷が出来るかを説明する必要があると思いますが、今回は、担当の先生があえてこのような説明をされたことに問題があると思います。
術後の経過に関しては、これも統計的なデータをもとにして説明する必要がありますし、実際にリハビリを進めていく場合もこのデータをもとにして進めます。ですが、ここからは本当に個人差がかなりを占めます。例えば、痛みを感じるレベルは人それぞれ違うため、少しの痛みでもリハビリの妨げになる人もいれば、多少の痛みはガマンしてどんどんリハビリを進めていく人もいます。このような個人的な部分まで、実際に予測するのは不可能です。しかし、そのような個人差が理由でリハビリが進まない場合もあるということを説明する必要はあると思います。
今回のお悩みのことはどんな疾患においてもしばしば見られます。その点で病院と患者さんとの間でトラブルに発展することもあります。しかし、今回に関しては、治療法としてはごく一般的であり、手術侵襲(手術が体に与える負担)も少ないものなので、あえて問題をあげるならば、治療法よりも術前の説明に問題があるような気がします。
回答になっていない部分もあると思いますが、いかがでしょうか。
とても詳しい説明をどうも有り難うございました。
今までの疑問はほぼ全て解決しました。
当時はまだ中学生であったこともあり、少し疑問をもってもその場で質問することも出来ず(すればよかったのですが。)、周りには専門知識のある友人知人もおらずでずっと疑問を残してきました。
今回「教えて!goo」の存在を知り、早速質問をしたところ、こんなに的確で詳しい説明をしていただけたのでとても感動しました。
やはり、説明が悪かったとのことで納得し、母と共にほっとしました。
整形外科には何度もお世話になっていますがそれを見ていても、整形外科の診断は難しいものなんだと思います。ただ、いつも手術をしているお医者様としては数多くある手術のうちの一つかもしれませんが、患者としては一生のうち一度しかないかもしれない恐ろしい手術なので、やはり事前に予想されうる限りのところは説明していただければよかったと思います。その点、お医者様の皆様に度重ねてお願い申し上げたいとおもいます。
リハビリの点はpochicoさんへのお礼にも書きましたとおり、術後すぐの海外語学研修の予定がありましたので、そのために理学療法士の方が頑張ってくださったのだと今は理解しました。
的確な回答をほんとうにありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
直接的な回答ではありませんが、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか?
「半月板損傷」
このページで特に「治療」「予後と転帰」「合併症」等と関連リンク先も参考にして下さい。
ご参考まで。
お大事に。
参考URL:http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi- …
No.1
- 回答日時:
私も、一昨年akikokunさんと同じ手術をした経験者です。
内視鏡で欠けた半月版の手術をしたのですが、(しかも半月版が生まれつきの奇形だったということもあって、それも一緒に正常に戻す処置もしてもらいました)私の場合は、最初に行った病院では診断ミスをされて、検査もしてもらえないまま、2ヵ月も湿布だけの治療をされて更に悪化。余りにも変だと自分で気付き、病院を変えたところ、そこは良心的なお医者さんで、「半月版だと思うが、どうせならそういう治療の専門医に行った方がよいので、紹介状をかいてあげる」ということで、日本でも有数の膝の専門医という方を紹介していただき、無事に手術の運びとなりました。手術後のリハビリは、そのお医者の指導を受けながらの自宅でのリハビリでしたが、今ではほとんど後遺症等はありません。おなじ整形外科医でも、これほど違うものかと、それ以来、病院については経験者の口こみの評判を聞きながら選ぶようにしています。
akikokunさんも、できれば経験者の方の情報を集めて、本当に信頼できるお医者に行って、再受診をしていただくのはいかがでしょうか?
アドバイス、ありがとうございます。
himeroさんの説明を読んだ限りでは説明に問題があっただけのようです。
余談なのですが、私は6月に手術を受けて7月の後半から夏休みを利用してニュージーランドに語学研修に行く予定がありました。
今になって考えて見ると、リハビリが辛かったことも理学療法士の方が速く治してやろうと思ってちょっと急いだためだったのだと思えてきます。
しかし、手術を受けると言うことは、どんなに小さく危険の無いものであっても
患者にとってはとても不安なものであり、また、体の内部の事情は外から見ることは出来ないので、術後の経過が事前の説明と食い違っているとどうしても不信感を持ってしまうものだと思います。その点はお医者様の方々には宜しくお願い申し上げたいところです。(素人に説明してもわからない、というのもあるでしょうが、説明していただければ患者の方で一生懸命調べることも出来ると思うので。)
ただ、私の受診した病院は評判はよかったところで千葉県にあるのに埼玉の方からわざわざ手術を受けに来ている方もいらっしゃいました。しかし、結果として長期にわたり思い悩むことになってしまったのはやはりそのお医者様を信頼できていなかったと言うことになりますので次からは気をつけたいと思います。(次が無いに越したことはありませんが。)
本当に有り難うございました。
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