戦争における「兵士の性処理」は、為政者にとっては兵士を管理するためには
古代から現代まで重要な懸案事項だと思いますが、
第二次世界大戦中、性の処理について他国の軍ではどのようなことが行われていたのでしょうか? あるいは対策が取られていなかった場合、どのような状況だったのでしょうか?
欧米人の口調では、あたかも「すごく市民的な兵士」がいてまるで問題がなかったような口ぶり、あるいは「現地で、お互いの合意の元」一対一の恋愛が行われていた、というような発言が目立ちます。
現代の米軍などの態度を見る限り、当然 第二次世界大戦中も、どこの国も兵士の性の処理について考え、あるいは対策が取れなかった軍の駐留や占領地では、レイプが多発していたはずですが。
人間の仕組みという観点から考えて、
戦争のような闘争行為には、兵士となる男性に“テストステロン”=俗に言う男性ホルモンを多く出すような訓練し、当然 戦いの場では攻撃性や積極性に寄与するテストステロンが大きく作用します。問題は、兵士は常に戦闘行為をしているわけではなく、平時がおとずれます。
戦闘中はテストステロンを出せ出せと強要され(と、個人の脳もそう反応する)、戦闘が終わりました、はい、もうテストステロンを出さなくていいです、というようにはいかず、テストステロンは放出を続けるはずです。テストステロンによる衝動が兵士を暴力的に振る舞わせ、軍規に影響を与えるでしょう。
古代から、「セックス」はそのような兵士のいわば天然の精神安定剤の役割を果たし、為政者・軍の管理者は戦争中に、その活用を考えていたと思います。
現代では抗精神薬のようなものであったりカウンセリングなどの医療的な行為で管理をしていると思いますが(まあ、これももちろん限界があるのは米軍の態度を見れば分かる通り)。
この議題は、いわゆる「従軍慰安婦」問題とは別に考えてください。ここでは、日本軍のあり方を問うておりません。
※欧米とカテゴライズされる国に限りましょう。ロシアや中国などはとりあえず抜いて、「欧米」とされる国で。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
駐留や占領地では、結構な数の個人売春や小規模管理売春が提供されるのです。
近代戦は都市制圧が目標ですから。物資がない、仕事がない、夫や親が戦場=寡婦や孤児が多い。
食い扶持の選択として、信用はないが稼ぎと食べ物だけはある男性である兵士にたいして、短期的な愛人関係、一時的な恋愛関係=売春で、扶養を求める事例が多く成立するのです。
提供しないとどうせレイプされるので、保身のために身体に値段を決めてしまい身を投じてしまう女性がいる。
日本であれば、戦後にパンパンなんて街娼がいたわけですが、GHQ進駐後のあまりのレイプ事件の増大に、内務省が特殊慰安施設協会という組織を自主的に作り、街頭公募で募集して一応の登録制管理売春の形態をとっています。
その設立は昭和20年8月26日。GHQの最初の承認書類がこの組織。終戦からたった11日後に敗戦国側から占領軍に提供する準備がされたのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A% …
パリやロンドンなども街娼区画から端を発し、駐留中は似た様な状況だったようです。
下記リンクページはノルマンディ上陸作戦前夜のロンドンのカラー写真ですが、結構な人数の女性が米兵と一緒に写真に写っています。
http://dailynewsagency.com/2012/06/06/before-and …
パリを占領したナチスの写真もどこかで見ました。確か写真展の開催で問題になったはず。
どちらもプロパガンダ用の都合のいい写真なハズですので、ニュースでおおっぴらになる程度に普通だったのです。
dogdayさん、早速のご回答ありがとうございました。
そうですね、こういうプロパガンダ用のスチール、よく見るような気もします。
個人同士の意志があればよい、というのが
現代でも東南アジアの各地でも見られる、「彼ら」の行動でもありますよね。
休みが決まっている日本人と違って、数ヶ月とか一気に休みが取れ、現地の教会やNPOなどの情報網をたよりに、「彼ら」は現地妻を見つけて生息しています。
よく未成年女子と暮らしていたとして地元警察につかまって「これは恋愛だ!」という訴えとともに新聞に載るのは欧米人ばかり。植民地発想、ゴーギャンのやっていたこととあまり変わっていません。
No.4
- 回答日時:
米軍は極めて組織的に兵士の性欲処理を管理しており、当時の記録では兵士が週に一回性行為を行う事を前提にして避妊具を最初に12組、その後月に4組づつ配るように手配しています。
米軍では表向き軍は売春宿とは無関係とされましたが、実際には当時の従軍牧師から多数「兵士の姦淫に軍が関与している」事を抗議する書簡が送られており、現場で指揮官の判断により売春宿を軍が管理する事例が多々あり、それを「売春宿と軍とは無関係です」という建前で運用していたようです。
ただ中にはリベリアで「女村」と呼ばれる売春婦専用集落(中に入れるのは客である米兵と売春婦、及び関係者だけ)が建設されるなど大規模な性欲管理施設も建設されており、これが戦後の「R&Rセンター」という売春を含めた米兵用の娯楽施設建設へと繋がったと思われます。
ドイツ軍の場合は第一次大戦時に性病に悩まされた事から、早くから性欲処理に大きな関心を持っていました。
しかし東部戦線においては戦線の拡大に伴い、売春婦の調達が困難になったことから現地の女性に売春を強制した事例が数多く発生するなど戦前の想定を遙かに越えた戦線の拡大が兵士の性欲処理においても大きな問題をつくり出した事がうかがえます。
Yelmさま、わざわざていねいな解答を頂き、ありがとうございます。
このお礼を書きながら、別の文章を読んでおりました:
「女性を管理するのが公娼制の発想であるが、米軍は逆に兵士を管理するのが効果的であると考えたのである。そのためには何よりも買春自体を不道徳な行為としてさせないことが強調された。ただ消毒予防策を提供することは買春を公認あるいは奨励することになってしまうのではないかということを軍は自覚しており、「不道徳な性交を避けるのが性病から逃れる唯一の確実な方法である」としながら、「予防策は兵士自らのおろかさの結果から保護するためだけに提供されるのであって、不道徳な性交を陸軍省が認めていることを意味するものではけっしてない」と弁解している(陸軍規則四〇―二三五、一九二四年)。」
なるほどやはり一致しますね、兵士のほうを管理する、という発想ですね。
良い言い訳ですね(苦笑)。
現代のスポーツの国際大会でも、欧州のほうの例だと、
一人あたり3つコンドームを渡すという報告がありました。相手(相手もアスリートの可能性も)もいるということから、最大6回は保証されるという。スポーツマンは品行方正というより、むしろテストステロンが多いようなお盛んなかた達がなる世界ですから。もっともトップアスリートなどは、厳格に管理しているでしょうが。
No.3
- 回答日時:
基本的には、前線勤務と後方勤務とを繰り返します。
前線での戦闘任務の後、休暇と再編成が行われます。
その間部隊は、戦場から離れた地区で、軽い任務と訓練が行われます。
その間は、外出などができますから、街に出て自由恋愛です。
また、激しい戦闘の後などは、休暇での帰郷などもあり、家族と過ごすこともできました。
バンコクやマニラの繁華街は、ベトナム戦争時に、アメリカ兵の休暇の場所として発展しました。
ドイツなどでも、東部戦線で疲弊した部隊を、フランスなどに下げ、フランス国内の治安警備と部隊の再編成を行っていました。
その間は、比較的自由に外出できました。
Nacamさま、ありがとうございます。
日本軍の基本的な問題の一つに、補給の重要性を軽視してススメススメみたいな感じの進軍、現地調達、が根本にあると分析できます。一国で複数の国と戦っていたので、補給や人員の問題もあったのでしょうが。
任務交代制であれば、比較的自由な後方で生活できるというのもあったのでしょう。
米兵の皆さんも、バンコク・マニラなんかはごゆるりとR&Rを楽しまれたことかと。
今でも人生に疲れた白人の皆様が、タイ他その周辺でなにやら怪しげな行動を取っていますが。
真っ昼間の都市のど真ん中で14歳の少年のような華奢な体つきの男の子の手を引っ張っている、50~60代の白人男性。とてもその少年と普通のお友達のようには見えません。
パタヤ、タイ東北部やチェンマイなども、老兵がガンバッテいるようですが。3世代くらい若い女を妻にとり、「70歳にして子供を持つとは」と感動していたり。ゴーギャンと同じ(苦笑
No.2
- 回答日時:
米軍は現地&本人任せです。
フィリピン戦線では現地人売春婦を皆でやりまわしたりしました。強姦事件も起きています。フィリピン方面軍将兵の実に75%が性病に罹患しています。つまり同じ売春婦とHした結果、穴兄弟ならぬ性病兄弟になったのです。横浜に進駐した米軍は昭和20年9月だけで900件の強姦事件を起こしています。
欧米各国共に現地任せです。日本みたいに軍隊向け売春宿の設置を認めた軍隊は他にはありません。
尚、ナポレオン戦争期ですが、イタリア軍がモスクワ遠征に参加した際に売春婦を100名ほど同行させています。イタリア兵は女がいないと戦争やる気を無くすので、仕方なく同行させたとの事です。
PENPENMAKKYさん、早速のご回答ありがとうございます。
イタリア人らしいですね(苦笑)。
本来であれば本人任せ、現地任せも、性病のチェック、それに休暇中でも任務にあるので、任務ある兵士と民間人の行動も制限してしかるべき、日本の対応もひとつの選択として重要だったと思います。
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