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太平洋戦争中に、日本の製造業の民間企業で大儲けした会社はありますか。
戦時体制の統制経済では、原材料の調達も、作業者も、燃料や電力も、輸送もすべて国家管理ですから、利益を上げようにも上げようがない、と思っているのですが、そうですか。
製造業以外では、遊郭や料理屋は儲けたような気がします。
よろしくお願いします。

A 回答 (11件中1~10件)

大儲けの範囲がわかりませんが、意外な業種が。



製菓・製パン業界です。あと醸造、お酒つくる会社はいつの時代も変わらずです。

チョコレート、キャラメル、乾パン、などは陸海軍共に絶えない需要があります。もちろん民間からも引く手あまたですね。乾パンは、いまでも缶にはいって氷砂糖がいっしょになっている商品がありますが、これは海軍の規格そのままです。陸軍は、布袋にコンペントウがはいっているので、痛みやすいと嘆いていたといいます。また乾パンはもつ物で、日中戦争のころに作られ、茶箱にいれられ納品された物が、今でも食べることができた、とニュースでやっておりました。

今でも売っているアンコの缶詰は、日中戦争のとき、慰問袋(戦地の兵隊さんにおくってあげる、お菓子・小物などをいれて縫った布袋。文房具、手紙なども人気アイテムでした)にいれる需要をみこんで製造がはじまったものです。戦前からつづくお菓子(某エンジェルのミルク・キャラメルなんかが代表)ブランドをもっている会社は、戦争の特需がまちがいなくあり、戦後もつづいた数少ないメーカーでしょう。

また、米が統制品となったので、日本酒醸造業界は3倍醸造という、従来の1/3の米で作った、ぶっちゃけうすめた日本酒をつくり、それを正価で流通させました。当然、もうかります。某グルメ・マンガでもネタにされていましたね。。ただ、日本酒のカビに関する技術が応用され、日本は意外ですが抗生物質を自力で実用化し、量産化しています。

ビールもメーカーが統廃合されてラベルが1種類になりましたが、醸造量は本格的に内地が空襲されるまでむしろ増えています。米をつかわず大量に速成できるので、軍はもちろん、軍需工場の工員さんへの慰問用の需要があり、あとビンがリサイクルできるのでつくるだけ売れました(日本酒も今と違って、口金という金具のついたビンをつかっていたので、容器はリサイクルしています)。
銀座のエビス・ビア・ホールとキリン・ビア・ホールが、東京都市部では配給拠点となっていました。配給券もっていくと、ビンを4本、荒縄でくくったのをわたしてくれたそうです。

遊廓・料理屋は、物資の欠乏が直撃する業種ですから、特殊な例外をのぞいて儲かりはしなかったと思います。女の人がお化粧できない、キレイを維持できない、という大打撃がありました。
特殊な例外は、海軍基地、特に鎮守府がある軍港にずっと店をかまえている料亭とか、シンガポールに出店をだしていた料亭くらいでしょう。
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この回答へのお礼

なるほど!!
製菓・製パン業界ですか。
それに、酒・ビールですか。大いに納得です。
製造業では、間違いなく大儲けした部類に入るでしょう。
慰問袋にアンコの缶詰の話は面白いですね。慰問袋は知っています。

>女の人がお化粧できない、キレイを維持できない、という大打撃がありました。

こんなこともあったのですね。
「もんぺ」に「防空頭巾」は覚えています。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/24 21:08

 長期間総力戦をやって、国が赤字国家予算の垂れ流しで、大消費しているから、一般的に帳簿上は、大きな黒字になると思います。



 これは、アメリカブッシュ政権が、イラク・アフガニスタン侵攻・派兵で軍事費を垂れ流し、世界バブル経済を引き起こしたのと同じで、バブルがパンクするまでは、企業の儲けは拡大します。

 日本政府は、戦時下でバブルのパンクが起こるのを恐れて、国民に「戦時国債」を購入するように求め、過剰な通貨が市場にあふれないように、勤めました。とはいえ、これはバブルのパンクが起きないようにする手段であって、実質資産は少ないのに、名目資産は膨れ上がっているバブル状態であることは、変えることができません。

 終戦後、預金は封鎖され、戦時国債も償還日が来た時には、バブルはパンクし、インフレで、通貨価値は2~3千分の1になっていました。

 ですから、戦時中、帳簿上の黒字・儲けはあっても、実体経済を反映したものではなく、戦後の経済が現実を反映したものとなった時には、黒字資産として計上されていた債権が、軒並み不良債権として回収不能となり、隠れていた損が表に出て、大赤字となりました。
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この回答へのお礼

なるほど、経済オンチの私でも理解できます。
「帳簿上は大きな黒字に」なって「バブルがパンクするまでは儲けは拡大する」と、いうことですね。

私は、国家総動員体制下の経済では、利益は制限される(利益は、税金で吸い上げる)と思っていました。
国家が総力を挙げて戦争しているときに、軍の助けがなければ生産活動できない民間企業が大儲けするなんてことは、許されないことだ、と単純に考えていました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/24 22:00

>要は、国家財政が大赤字で、総動員令が発令されたような事態で、資材も原料も軍まかせの状況のなかで、大儲けできるのでしょうか、



大戦争やっていれば国家財政が大赤字になるのは当たり前です。
黒字になる国になろうはずがないのです。
また、ソ連のような社会主義の国営企業なら企業の利益ゼロで作れという事も出来るかもしれませんが、それ以外の国ではそうした事を実施するのは極めて困難です。
それは独裁政権下の日本やドイツも同じであり、日独以上の統制経済を実施したアメリカでさえ例外ではありません。

ついでに言えば、船舶・船員徴用も女性・学徒の工場動員も給与・金銭は当然支払われる事になっており、そういった事情は他国と変わりありません。
支出が多くなるから国家財政が赤字になるのであり、統制経済だから国家管理だから利益上がらないというわけではないのです。
例えば、戦時中のアメリカは新車一台自由に作れなくなった(政府に許可求めなければならない)というくらい徹底した国家管理っぷりを発揮しています。
戦争を実施している国はどこももれなく赤字と思ってよく、国家財政赤字だから企業は利益上がらないは論理展開がズレ過ぎています。

各企業の具体的な利益の数値までは存じませんが、そうしたものは一つ一つ調べていくと同時に、当時の経済と経済そのものをもう少し調べたほうが良いのではないかと私は思います。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。

>戦争を実施している国はどこももれなく赤字と思ってよく、国家財政赤字だから企業は利益上がらないは論理展開がズレ過ぎています。

よく解りました。

お礼日時:2012/08/24 21:25

 海運は儲からないどころか戦争のせいで被害に遭った業界じゃないかと思います。


 「徴用船」といって、所有していた船(会社の一番の元)を軍部により強制的に供出させられ、お金を掛けて育てた船員たちも同時に供出させられ、あげくに徴用船の5割だか6割が米軍の攻撃や米軍の撒いた魚雷で沈められ、船員さんたちも多数殺されました。補償は今もありません。
 徴用なので、対価はありません。子供や青年達が学徒動員や軍属として徴用されたように奉仕、ボランティアです。

 韓国が慰安婦の次に日本に謝罪と補償金を求めようと動いている「戦犯企業」関連の御質問でしょうか?

この回答への補足

韓国が慰安婦の次に日本に謝罪と補償金を求めようと動いている「戦犯企業」関連の御質問でしょうか?

違います。
歴史カテで19日「名古屋で製造したゼロ戦を各務ヶ原まで牛車で運んでいたのは、なぜ」と質問しましたが、
そのなかの回答で、三菱といえども「滑走路を備えた最終組立ライン」を増設するのは
「お金」がない、という趣旨の回答がありました。
そこで思いついた質問です。

補足日時:2012/08/23 20:49
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この回答へのお礼

そうですね。
海運業界も被害甚大でしたね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/24 20:48

戦争で確実に儲けるのは軍需産業です。


武器は、戦争以外の目的には使い道がないし、
作るはしからスクラップになって追加注文が来る
のですから。
もちろん、そうした財閥は、戦後解体ないし分解
されて、負ければパーという結果ですが。
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この回答へのお礼

>戦争で確実に儲けるのは軍需産業です。

そうですね。
小難しいことを考えずに素直に考えるとよいのですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/24 20:35

そりゃ軍事関係の企業は仕事としては儲かったかもしれませんが、社員は兵隊にとられてじゃんじゃん戦死するし、建物やらなにやら会社の資産は空襲で失われるし、挙句に肝心の国が倒れてお金が紙くず同然になってしまいました。


どの業種にとっても太平洋戦争は「割に合わない商売」だったといえるでしょう。

ところで「経理兵から見た太平洋戦争」というのをご存知ですか。兵士が負傷したり戦死したりすると本来は年金を支払わなければなりません。太平洋戦争では日本が負けたのでそのへんはなんだかんだで結構ごまかされたというか、踏み倒されたところがあるのですが、もし太平洋戦争で日本が勝つようなことがあればそれはちゃんと払わなければなりません。
で、そういうのを計算する経理担当の軍人からすると、そういった年金類を計算すると「アメリカから莫大な賠償金をもらわないととても割に合わない」ものであったそうです。

つまり最初から太平洋戦争なるものは「儲かる戦争ではなかった」ということです。短期的な利益なんて意味ないですよね。「これからあなたは数億円の金持ちになりますが、3年後にすべての財産を失いホームレスになります」といわれてやあ俺は金持ちになるんだって思うヤツぁいないでしょ。
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この回答へのお礼

「経理兵から見た太平洋戦争」は知りませんでしたが、「年金」を支給しなければならないですね。
質問するといろんなことを教えてもらえるので楽しみです。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/24 20:30

>戦時体制の統制経済では、原材料の調達も、作業者も、燃料や電力も、輸送もすべて国家管理ですから、利益を上げようにも上げようがない、と思っているのですが、そうですか。



何故、統制経済では利益が上がらないと思っていらっしゃるのでしょうか。
統制経済だと利益が上げようにも上げようが無い、という話は初耳ですし、私にはちょっと理解できません。

というかそもそも、戦時下の日本が統制経済よりの体制であったのは事実ですが、アメリカが第二次世界大戦下で行った統制経済に比べればそれほど強烈ではありません。
kouki-koureisyaさんの弁で言えば、当然アメリカの製造業も利益が上げようにも上がらないという事になりますが、そういう疑問は抱かないのでしょうか。
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この回答へのお礼

財政や経済のことはさっぱり分からないのに、「統制経済」という言葉を知ったかぶりで使ったのがそもそも間違いでした。
要は、国家財政が大赤字で、総動員令が発令されたような事態で、資材も原料も軍まかせの状況のなかで、大儲けできるのでしょうか、という疑問です。
利益の大半は軍に吸い上げられるような気がしました。

また、アメリカのことは分かりませんが、資材も原料も日本に比べれば、潤沢に調達できるのではないかと思います。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/23 21:37

 やっぱ三井、三菱、住友、安田の4大財閥ニャ。


 傘下に金融、製造、鉱山、商業、海運などの大企業を擁し、軍や政界と癒着して利益を取り込んでいったニャ。
 誰かが書いている松下造船なんかは、大戦終盤に漁船に毛の生えたような木造輸送船を60隻ほど作っただけニャ。とても大儲けとまでは行けないニャ。

 上の4大財閥以外には中嶋飛行機(戦後の富士重工の母体)や川崎重工なども戦争で大儲けしたグループニャ。
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この回答へのお礼

4大財閥が大儲けしたはずだ、とは思っていましたが、
国家財政が大赤字なのに、そんなに大儲けできたのだろうか、と思いました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/23 21:20

こんにちは。



ひとつは吉本興業です。
「お国のために協力しましょう」と中国戦線に「笑鷲隊(笑わしたい)」
という慰問団を派遣しました。

戦闘機を鷲に見立てて陸鷲(陸軍)、海鷲(海軍)、両方をまとめて荒鷲
と表現していました。笑鷲はそのもじりです。

当時人気のあった漫才や浪曲、落語などの人気者を中国大陸で
興行させたわけですが、しっかりと「興行料」をとりました。
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この回答へのお礼

吉本興業は、しっかり儲けたでしょうね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/23 21:15

民間会社で儲けた企業と言えば、大日本海軍の代名詞ともいえる「零式艦上戦闘機」を設計製造した三菱重工さんではないですか?



また、造船では現在のPanasonicの前体松下電器の一部である、松下造船さんも儲けたのではないかと思います。


また、以前の教えてGooに、似たような投稿があったので、そちらのURLも添付しておきます。

参考URL:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/370273.html
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この回答へのお礼

やっぱり、三菱重工ですか。

松下造船のことは大変参考になりました。
国策でつくった企業でも資材不足で予定どおりの生産はできなかったのですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/23 21:11

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