初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

音楽を専門に習ってないので恥ずかしいですが、以前から素朴な疑問をもっていたので、教えて下さい。

例えば、「ハ長調のド」 の周波数は一秒間に何ヘルツって決まっていると思うんですね、自分的には。 

今だったら、音響機器なんかでイッパツで分かると思うのですが、さて、100年前とか200年前の、機器なんか何もない時代に、ハ長調の「ド」 って、当時どうやって正しい音になっているか、調べたのでしょうか?

楽譜は現存していますが、「音」 としては現在と全く同じ音程なんでしょうか?  また、録音テープなどで残ってない今、それを科学的・物理的に証明はできるんでしょうか?

もし、微妙に違うのであれば、ベートーベンとかバッハみたいな大昔の曲なんて、本当は当時全然違うメロディーになっていた可能性ってあるんでしょうか?

A 回答 (8件)

1939年に国際標準ピッチとしてA=440Hzとされただけで、他の音は特に決まってませんし、


別にA=440Hzでなくどんな音でもいいわけです。
今もA=442Hzとして調整、作成されている楽器の方が多いかも知れません。

実際、ピアノのような音程が自由にならない楽器で無い場合は、音程は時と場合によって変化しています。
ですから、微妙な差ということであれば、現在でも奏者ごとにあると思っていいと思います。
音程は、何Hzと決まっているからその高さで出すのではなく、演奏者が相応しい音程で出すものですから。

ピッチは以前は一般的には低かったとされていますが、
高い場合もあったようです。
実際、現在の演奏で、比較的知られているバロックピッチ 415Hzの他に、
392Hzのベルサイユピッチ,466Hzのルネサンスピッチというのもあります。

また、A=440Hzとした場合でもCのピッチの決め方はいくらでもあります。
例えば機械的に完全に均等に割り振るとすれば決まりますが、
これは一つの割り振り方に過ぎません。(12平均律)
詳しいことは「音律」について調べるといろいろと出てきます。

>もし、微妙に違うのであれば、ベートーベンとかバッハみたいな大昔の曲なんて、本当は当時全然違うメロディーになっていた可能性ってあるんでしょうか?

バッハなら比較的新しい時代です(笑)
この辺なら楽譜だけでなく、いろいろと楽器やら本やらがありますので、わりとよくわかるようです。
この時代は今で言う古典調律(ヴェルクマイスター、ミーントーン等)が一般的なため、微妙に違うのはたしかですが、
微妙ですのでメロディーが全然違うようには聞こえないでしょう。
そういえば、よく信号機や清掃車が調子外れの不快な音程で曲を流してますが、あれよりははるかにずっと微妙な違いです。

あと、管楽器やパイプオルガン等空気を直接使う楽器は大きさで音程が決まるため、
楽器や図面がが残っていればピッチはわかります。

ピアノや弦楽器は弦の種類や張る強さによってピッチが変わる為そうはいきませんが。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答、本当にありがとうございました。実は、ひょっとすると昔の演奏は今聞くのと全然違ったメロディーになる可能性があるんじゃないの?って思ってたんですが、そんな事はなかったんですね。

お礼日時:2004/03/29 11:16

昔、西欧では標準ピッチの考えがありませんでしたので


地域によって音の高さが違っていました。
 現在でも、標準ピッチの無い音楽分野も多くあります。
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この回答へのお礼

昔は地域によって高さが違ってたんですか・・・。 音楽にはシロウトなもので、理論的には音っていうのは機械的な全く誤差のない数字で表されるもの(正解はひとつしかない世界)かな、って思ってたんですが、結構人間的なものなんですねえ。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/29 11:11

現在、公式にはハ長調のラ(A4)が440Hzとされていますが、実際の演奏では若干ピッチを上げている(A4=442Hz)ようです。

高い音のほうが張りがあるので、「よい」音に聴こえるそうです。

昔のチューニングが今よりもずっと低い音だったのは確かなようで、上のような理由でどんどん高音へエスカレートしていく歴史の中、もういい加減決めようよと基準音が設定されました。(笑)

あまりピッチを高くしていくと、音に張りが出るものの、楽器の構造的な制約もあり、豊かさが失われてしまうと嘆く音楽家も多くいます。

曲の速度も、昔の記録がない限り分からないわけで、演奏者の好みで大きく揺れるものですが、ご質問のピッチの高さは、確実に高音方向へシフトする傾向にあるようです。
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この回答へのお礼

ハ長調の「ラ」は昔より高くなっているんですか。
参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/29 11:06

録音テープなどは当然残っていませんが、楽器は現存するものがありますので、当時に演奏されていたピッチ(音の高さ)を知ることができます。



現在では一般には、A(ハ長のラの音)=440ヘルツ で演奏されていますが、昔はもっと低いピッチだったようで、バロック時代では現代より半音~全音低い A=400ヘルツ前後でした。

またこれも統一されたものではなく、地域(や時代)によって異なっており(例えばフランスでは低め、イタリアでは高め?のように)、演奏家は数種類のピッチの楽器を使い分けていたようです。

現代でも、古楽器を使ったバロック音楽などは、半音低いA=415ヘルツで演奏されています。

ベートーベンなどの古典派の頃には A=430ヘルツ前後にはなっており、現代より若干低め程度だったようです。

>本当は当時全然違うメロディーになっていた可能性ってあるんでしょうか?
ピッチは異なっていましたが音階は同じですので、メロディーに変わりはないですね。
(カラオケで高音が出ないときに、つまみを回して少し音程を低くして歌うような感じでしょうか。)
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この回答へのお礼

なるほど、分りました。
明瞭なご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/29 11:03

 私も専門的に習ったわけではないので確証はありませんが・・・



 まず、ピアノの調律師の絶対音感って機械以上に正確なんだそうです。まああの手のものってそう簡単に基準が変わっていくものではないと思います。
 また「音叉」という調律道具があります。U字をした金属の棒を叩くとA(ラ)の音が出るやつです。あれも少なくとも200年前にはあったみたいなので、心配するような「昔ドだった音が、今聞くとミだった」なんて事はないと思います。
 ただ、これは実体験なんですが、中学時代入っていたオーケストラ部の顧問兼指揮者は「和音が最も綺麗だから(だったと思う)」という理由でチューナー(機械式の調音機)の設定を標準の440Hzから442Hzに変えていましたから、時と場所、指揮者によって微妙に違うということはあったかもしれませんね(ちなみにホント微妙に和音の際の音のうねりが違うという程度でしたが)。

 あ、あとこれは今の12音階に限った話でそれ以前の音楽や日本音楽はまた別の話になりますから。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
最後にご指摘の部分、日本では昔はどうやって音を決めていたんでしょうかねえ。 民謡とか・・・。
一度、自分なりに調べてみようと思います。

お礼日時:2004/03/29 11:01

#1と#2の補足。



440Hzは (ドデミファソと上がった)【ラ】~の音です。

レコーディングなどでは442Hzが標準です。

昔のことはわかりません。
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この回答へのお礼

ラが基本になるんですか・・・。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/29 10:57

それは「絶対音感」によって「ド」の音が決まるようです。


「絶対音感」を持つ人は昔からいたようですね。
そして「ド」の音と相対化して高低でほかの音が決まります。
が、「ド」の音は440ヘルツらしく、その前後の音を「ド」と認識します。
ですから「絶対音感」といっても、「絶対」ではないわけです。
オーケストラによってもちがったりするらしいです。
ですから、同じ「ド」でも、多少の誤差はあるようですね。

↓以下のURLはとても参考になります。

参考URL:http://www.geocities.co.jp/MusicHall/2216/column …
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この回答へのお礼

URL拝見しました。
とても分りやすく参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/29 10:55

音の高さを調べる「音叉」という道具があります。

これを鳴らすと、正確に一定の高さの音がでます。よく使われるのはハ長調でいうところの「ド」ではなく「ラ」(音階で言うとイの音)だそうですが。

で、この音叉は1711年にイギリス人が発明したそうです。
なので、(それ以前は分かりませんが)音叉ができてからは、正しい音を調べることは可能だった訳です。

ちゃんと開けるか分かりませんが、参考URLに音叉の写真があります。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%8F%89
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
音叉を基準に、それぞれの音を決めていたのですか・・・。
参考になりました。

お礼日時:2004/03/29 10:53

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