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あるサイトでこう記載されていました。

「一般入試で合格できるレベルの実力が
なければ、AO入試を受けても受からない」と

AO入試はやはり優れた学力がないと
受けても無駄なのでしょうか?

A 回答 (3件)

元塾講師です。



 一般入試で合格できるレベルの実力が
なければ、AO入試を受けても受からない
 …この意見は半分正解で半分間違いであると私は考えています。

 一つは入試を管理する側を考えれば分かります(正解の方です)。
 ある大学のAO入試では「募集20名、受験生数8名、合格者2名」ということがあります。受験生全員が合格するはずと思われるかもしれませんが、実は能力として求められる基準がありそれを超えない人は倍率などに関係なく不合格になるのです。不足分は一般・公募で取ればいいという発想です。公募は成績が、一般は筆記があるのである程度の能力が担保できると考えるのです。
 あなたが入試の採点官であったとして、AOで自分たちが決めた能力ラインぎりぎりの受験生がいたとします。その人を合格させるかはあなたの判断ですがその時に「この能力であれば一般試験のぎりぎり不合格な1人を合格にしてもいいのでは?」と一般の合否ライン上にいる(いると想定する)人と比べられています。能力的に遥かに劣る人がAOで合格し、その人より能力があるのに一般で不合格になるのは大学側にとっては優秀な学生の損失を意味します。一般の合格ギリギリの人を超える価値がないとAOで合格しないという観点からすれば、正解といえます。

 一方間違いの方ですが、これは「AOと一般では採点要素(項目)が違う」のが原因です。同じ大学生でも大学が求めるものが違い、採点要素も違うのです。分かりやすい例を一つ上げると(AOではないですが)スポ薦があります。彼らには学力を求めていません。部活で活躍し大学の人気や知名度を上げてもらえるかどうかを一番重要視しています。逆に書くとそれだけなんです。そのためにけが等をすると居場所がなくなり退学する学生が多いのも事実です。AOも実はそうした要素があり、一つに「積極的に授業中発言できるか」等を基準にしています。大学の授業で誰も手を上げないと先生は授業を進めにくいのです。そうした事態を避けるために発言をしてくれそうな人材を、合格させます。一般ではそうした能力は判別できませんが、面接ではある程度判断できるのでそうした人材発掘に使っています。その場合、勿論知識は重要ですが、筆記の学力そのものはそれほど重要ではありません。

 
 冒頭の言葉がどのような状況の下で書かれているか分かりませんが、可能性として書きますが「逃げとしてAOを考えている人に警告」であるかもしれません。AOは調査書もなければ筆記もありません(小論文がある場合はありますが、いわゆる学校の勉強科目の試験)。そのために、「バカなオレでもいけるんじゃねぁ」と憧れの大学に努力なしで入学できると思い込みAOを志願する受験生が多いのです。一般でははなから受けない大学との偏差値が20以上離れている受験生がいないのに対して、偏差値が35程度の人が70を超える慶應に出願したりします。ただ、AOはむしろその人の頭の良さがマンマ出ます。面接という条件ならむしろごまかせないんです。マーク式なら勘で正解を得られますが、面接はあり得ません。実力がはっきり出ます。
 以前、ソニーは学歴欄を一切排した入社試験を実施いていました(今は書くようです)。非名門大学の学生が希望を見出し多くがエントリーしましたが結果は、上位大学の学生の占有率が以前より上昇しました。能力そのものを見るので名門大学の学生が内定を占拠してしまったのです。大学ごとの内定枠は実は非名門大学にこそ有利だったのです。これがAOでもいえて、より実力主義になっています。AO入試は別に高校でランク分けされているのがなくなっているのではなく、運によるラッキー加点がないという意味です。
ご参考までに。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございました。

お礼日時:2013/09/16 22:16

No.2の方が詳しく的確だと思います。



私は実体験から。

長女がAOで第1志望に合格しました。(7年前)

当時、あまりAO経験がなかった高校だったので担任からは良い返事がもらえなかったのを覚えています。
推薦の評定基準が足りなかったためにAOにかけてみたかったのですが、最初は相当困難、落ちた場合の精神的ダメージが次の受験に響くことになると言われました。落ちる前提での話でした。

高校からしたら良い(?)大学に合格すれば、それは大きな宣伝材料となりありがたいことなのですが、リスクや先生の労力、そもそもAOの経験数が少ないということもあったのでお薦めとはいかなかったようです。先生には把握できないものを持っている場合もあるので、優れた学力をもっていなくても受ける価値はあり、(落ちたとしても)人生での良い経験になるはずです。

長女の場合推薦基準には足りませんでしたが、校外での活動や経験と前向きな人間性が30分以上に渡る面接で功を奏し、小論文・ディベートを経て晴れて合格となりましたので、担任も高校もびっくりの結果でした。
それからは毎年、推薦で受験する生徒にもAOを勧めるようになり、実績を積み重ねているようで昨年次女が受ける時には先生方の気の入れようが随分違っていて驚きました。次女は残念ながらAO向きではなかったので落選。推薦での入学となりましたが、AOは「受けても無駄」なんてことはないと言いたいです。

入ってから学力の差は感じられたそうですが、習ったことが有るか無いかということが問題であって努力すれば何とかなるものでした。むしろ友人の中で、センターで入った学生さんに挫折や留年が多かったのは残念なところです。
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無駄かどうかはわかりかねますが…




(あくまでも独断ですが)
優れた学力がなくても、オープンキャンパスとか行ってれば受かる所の方が多いんじゃないかな?

知り合いで、学力皆無のスポーツバカって感じの人がAO入試で決まったよ^^
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