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文語文法における已然形とは、口語文法における仮定形と考えて良いでしょうか?
違うならどこが、同じならなぜ違う名前なのか、教えてください。

A 回答 (2件)

今の「仮定形+ば」は、文語では「未然形+ば」です。


仮定するということは未達成だから、と合理的です。
「ならば」という現代語にも残っています。

現代の「仮定形+ば」は文語の「已然形+ば」と形としては同じではあります。
しかし、「已然形+ば」は、普通には「~するので」という意味合いです。

「已然形+ども」は今の「仮定形+ども」と同じで、
そこから「仮定形+ば」も、意味の違う「已然形+ば」を混同して引き継いだのでしょうね。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答をありがとうございました。

「已然形+ば」は、「~するので」という<理由>を意味していたのに、
「已然形+ども」は口語「仮定形+ども」と同じで、
「仮定形+ば」も、意味の違う「已然形+ば」を混同して引き継いだのだろう、
というのですね。

お礼日時:2014/09/28 21:41

私たちはまず口語(現代語)の文法を学習して、その後で文語(古語)の文法を学習します。

ところが歴史的には当然古語が先にあって、後で現代語ができたわけです。
 活用形の呼び名は今から考えると少し難しすぎる嫌いがありますが、「未然形」とは漢文式に読めば「未だ然(しか)らず」と読んで「まだそうなっていない」という言う意味です。対して「已然形」は「已に然(しか)り」と読み、「もうそうなっている」という意味です。未然形は現代語でもそのまま使われますが、「仮定形」だけがどうして「已然形」に変わるかというと、現代語の「仮定形」が文字どおり「仮定」をあらわしていたのに、古語の場合は「仮定」を表さないからです。
 その差は「ば」という助詞を付けたときの、「読めば」になり、現代語の仮定形ではそのまま「仮定」を
表すのに対して、古語の已然形では「読んだので」という意味(文法上の言い方でいうと「順接確定条件」)
を表します。古語で「仮定」を表す場合は「未然形+ば」(読まば)を使います。この差があるため「已然形」という呼び名を与えたわけです。(この言い方は実は逆で、本当は先に「已然形」があり後で「仮定形」が付けられました)
 なお、現代の「仮定形」にも「ども・ど」(古語の已然形に使われた)が付くことはあるのですが、それは文語的な使用法で、たとえば「現代語と言え《ども》使用されることがある」のような言い方に限られます。
 基本的には、「ば」という接続助詞の用法の違いから「已然形」→「仮定形」の呼び方が変わったと考えていいでしょう。
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この回答へのお礼

わかりました。丁寧にどうもありがとうございました。

お礼日時:2014/09/29 21:50

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