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ある問題で、解説で
幕府は、元寇のあと恩賞が得られず、また領地の分割相続によって、生活が苦しくなった御家人に対して徳政令を出した。
と書かれていました。
分割相続とは何ですか?調べてみたのですが、現代のもののような書き方をされていて、鎌倉時代のものの説明なのかよく分かりませんでした。
どなたか教えてくださいm( _ _ )m

A 回答 (1件)

現代と同じように、子供達に所領が分配されていました


当初は、広い所領を分割していたので大きな問題にはなっていませんでしたし
源平争乱~北条得宗家による権力集中の過程で、断絶や没落した武装集団の所領を再分配していたので問題は大きくなっていませんでしたが

戦乱が無くなって世代交代を重ねれば、相続を受ける人数が増えて一人一人が受け取れる所領が小さくなってしまい
その僅かな所領では、自身や家臣、そして馬や武具を維持していくのが難しくなります

その結果、御家人などは金融業者から借金をして賦役を果たしていたのですが
そのうち、借金返済が出来ずに所領を金融業者に借金のかたに取られるような事にまでなってしまいます

この様な困窮する武士団ばかりでは、幕府としての機能を果たせなくなってしまうので
御家人達の借金を棒引きにして、担保の土地を取り返したりという強硬手段を取りました
コレが徳政令の一部ですね

多数の子孫がいても戦乱により最終的に相続する人数としては少数に落ち着いたり
戦乱があって恩賞という新しい領地が得られるので、子孫に分け与える事が出来たのだが

教科書では、元寇により問題がおきたように書かれるのですが
必ずしも元寇だけが原因ではなく、それ以前からその問題は起きていました

元寇にたいして命を掛けて闘った武士団が、当然のものとして恩賞を求めても幕府には配分できる恩賞は殆どなくなっており
矛盾が覆い隠せない程に大きくなったと言うことですね

その結果、子供達に平等に相続させる事を諦めて
総領制という、長男(跡取り・総領)に全ての所領を相続させて
それ以外の子供達は、総領の家臣や顧問として位置づけられるようになりました
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