プロが教えるわが家の防犯対策術!

私の夢はピアノの調律師です。
まだ高3なのですが、大学で音響工学などを学んだあと、ドイツに留学し、マイスターの資格をとり、海外でピアノの調律をしようと思っています。が、海外でピアノ調律師をしている方が知
り合いにおらず、仕事の状況や収入などの情報が全く入りません。
どなたかお詳しい方、教えていただけますか?
ちなみに日本で仕事をしない理由は、日本の家庭のピアノがどんどん電子ピアノに変わってきていると耳にしたからです。…外国でもそうなんですかね…そのあたりも教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (2件)

イギリスの記事ではプロが少ないから何処にでも需要はあるけどみんな自営で顧客獲得も自分で、みたいなの書いてありました。

知り合いはアメリカで音響スタジオ勤務しています。為せば成るんじゃないですか?
Piano tuning is a small profession and opportunities exist throughout the UK. Most piano tuners are self-employed. Unless they take over an existing business from a retiring piano tuner, they have to build up a business of their own through advertising and personal recommendation.
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この回答へのお礼

ありがとうございます!なるほど、自営なんですか!!なせばなるかもしれませんね…頑張ります!

お礼日時:2018/06/17 14:22

私自身は演奏する側で、調律関係ではありませんが、


認識不足の点がたくさんあるように思います。

まず、日本の家庭のピアノが電子ピアノに変わってきているから、
というのが、海外で仕事をしたい動機のようになっていますが、
海外でやっていくなら、もっとほかの目標がなければだめだと思います。

戦後の日本では、家にピアノが一台あるということが、
中流階級のステータスになっていた時代があります。
最近は、中古ピアノの買い取り業者によって中国などに流出するようになっていますが、
それでも、テレビのいろいろな番組の取材で一般家庭にカメラが入ると、
背景にアップライト・ピアノが映っていることがよくあります。
しかしヨーロッパなどでは、ステータスとしてピアノを買うということはないので、
本当に音楽を学ぶという場合しかピアノは買いません。
それに、クラシック音楽をやる人の数が昔ほど多くないのも世界共通で、
ポピュラー系の音楽を趣味でやる人は、やはり電子ピアノで十分と考えます。
現在一般家庭に置いてあるピアノの台数ということでいえば、
まだ日本の方が多いかもしれません。
(もっとも、台数はあっても使われていなければ、調律もしないと思いますが。)
また、日本で調律師として仕事をする場合でも、腕がよく、
ヤマハなどの大きな会社に所属していれば、
音楽ホールや音楽大学のピアノの調律がかなりあります。
音楽の本場ヨーロッパでぜひ調律師として活躍したいというような動機ならわかりますが、
収入になるかどうかを、一般家庭のピアノの台数で計算すると海外の方がよさそうだから、
というのは、動機としてはちょっと違うように思います。
また、本場ヨーロッパでは、調律に求められる技術も当然高くなります。

それから、大学で音響工学を、と書いていますが、
どういう大学の何科というイメージなのでしょうか。
音響学の知識はもちろん必要ですが、一般大学の理工系というのは道が違うでしょう。
ピアノ調律のマイスターと書いていますが、
たとえばドイツの場合、ピアノ調律のみに限ったマイスターというのはないのです。
あるのは、Klavierbaumeister(ピアノ製造マイスター)です。
ピアノの調律というのは、音合わせだけではないので、
ミリ単位の調整や、傷んだピアノの修理も仕事に含まれます。
家具職人のような木工技術も必要です。
ピアノの設計の勉強もしなければならず、
楽器の歴史も学ばなければなりません。
ピアノもある程度は弾ける必要があり、
これは、ヨーロッパの方が日本よりも弾ける調律師が多いと思います。

楽器の知識だけでなく、音楽の知識も必要です。
ピアニストからの依頼で調律する場合など、
ピアニスト自身は調律の技術的知識はないので、
音楽的にこういう響きがほしいというようなあいまいな要求を出します。
調律師は、それを調律の技術に置き換えて、
どのような調律、調整をしたら相手の希望の音になるのかを考えなければなりません。
そのためにも、自身がたくさんピアノの演奏を聴いたり、
多少は弾けたりしないと対応できません。
こういったことは、普通の大学では勉強できないので、
音響工学だけを考えて大学を選ぶというわけにはいかないと思います。
それに、実際の調律では、音響学の知識や数値ではなく、
実際の音や響きを聞き分けなければいけないので、耳の良さも必要です。
ピアノ調律師は、第一に職人なのです。

ドイツ語で調律師とその学習行程のことを調べてみても、
いわゆる大学ではなく、専門学校に進むのが通常の道のようです。
同時に楽器店に入り、学校での勉強と、楽器店での実習を並行するようです。
たとえば、シュピーゲルというドイツの週刊誌で紹介されているドイツ人調律師は、
21歳からベルリンのピアノ会社ベヒシュタインで3年半、
ピアノ製造マイスターの教育を受けています。
そこにも、調律師のみに分化した教育というのはこんにちでも存在しない、とあります、
http://www.spiegel.de/karriere/jobdoppel-soundte …

この人は、最終的にベルリンのスタインウェイ社に入ったので、
調律師としてはトップレベルですが、
同僚とともに、常に音楽大学の100台のピアノの管理にあたっています。
毎日2時間その仕事をし、工房へ戻るとピアノの修理やオーバーホールに携わります。
こういう調律師の仕事は時に激務になるので、24時間仕事ということもあります。

ドイツの職業案内のサイトにも説明がありますが、
ドイツのピアノ製作の国立専門学校は、シュトゥットガルトのルートヴィッヒスブルクにある
オスカー・ヴァルカー学校のみだそうです。
ここでのカリキュラムも3年半となっています。
収入についても、1年目から4年目までの目安が出ていますが、
楽器店などで働くのならともかく、個人で最初からこのようにはいかないと思います。
https://www.ausbildung.de/berufe/klavierbauer/

日本には、「日本ピアノ調律・音楽学院」という学校があり、
ドイツの国立専門学校のカリキュラムに準じた教育が行われています。
ホームページにたくさんの情報があるので、自分でよく見てください。
http://www.jtma.biz/?gclid=EAIaIQobChMI9avc_Oje2 …

調律科
http://www.jtma.biz/tuning/

ドイツ国立楽器専門学校
http://www.jtma.biz/%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%84% …

ドイツで学ぶとなると、かなりのドイツ語力がないとだめです。
楽器演奏のレッスンとかなら、現地へ行ってから語学の勉強を続けるというのもまあ可能ですが、
音響学や楽器設計などの専門的な授業についていくには、
最初から上級レベルが習得できていないといけません。
ドイツ語をそこまで習得するのに数年かかるでしょう。
そして、ドイツでピアノ・マイスターの国家試験を受けるときには、
調律だけでなく、ピアノの製作・設計から教育学、法学や簿記の試験まで受けなければなりません。
http://business4.plala.or.jp/itopiano/meister.html

また、ドイツ人の気質は日本人のそれとは違い、
現地で仕事をするとなると、慣習や人間関係の大きな違いにもぶつかると思います。
そういった先のことまでよく考えてみてください。
私は、ドイツではなくオーストリアにいましたが、日本人調律師は二人いました。
一人は、現地の楽器店で仕事をしていたと思いますが、
修理や中古ピアノの買い取り、修復もやっていたと思います。
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この回答へのお礼

本当にありがとうございます。URLもたくさん送っていただきすごく勉強になりました。まだ結論はつけていませんが、tastenkastenさんのご意見を踏まえ、先のことまでよく考え、慎重に決めたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2018/06/22 22:42

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