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【工学】ウイスカー生成のウイスカーとは何ですか?

A 回答 (2件)

ウィスカー (Whisker) は、元々は猫のひげのこと言います。


特に金属の結晶表面から生成してくる線状の結晶のことをウィスカーと言います。
半田素材で表面からウィスカー結晶が伸びてきて、電気回路のショートの原因となったりしてよくないとされていました。
半導体の分野でも厄介なウィスカーは厄介なものでした。

ですが、このウィスカーは、結晶中に空孔や転位など結晶欠陥が少ないため、金属物理学で計算できる金属結晶の理論値に近い強度が出ます。
そのため、素材としては昔から注目されているのですが、生産するのが難しいため運動用品等で使われる事があるくらいです。
今はもう少し研究が進んでいると思いますが、複合繊維素材として強度が高いため有望と言われています。

金属材料を高強度にする方向は、加工を歪を加える、熱処理をする、合金元素を加える、の手段があります。
それにより、結晶中の結晶欠陥の密度をできるだけ高くする → 結晶粒微細化、塑性加工により高歪を与え転位密度を高くする。
合金元素を加えて熱処理をすることで析出物や結晶構造を変えて転位の動きを動きにくくする等の手段がありました。

その究極がアモルファス合金で、結晶構造を持たないために、究極に転位密度が高いとされています。
その対極で、結晶中の結晶欠陥をできるだけ取り除いて完全な結晶を目指し、理論値に近い強度を実現しようとしたのがウィスカーです。
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この回答へのお礼

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お礼日時:2020/04/29 19:25

確か,ソ連時代の有線ミサイルのケーブルはこれを利用していたという噂もありました。

真偽のほどは知りません。強度を期待してのことです。
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