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2週間ほど前に独学で簿記3級の勉強を始めた、超初心者です。
貸倒引当金について。

(売掛金、受取手形等の残高)×設定率

で計算された引当金の設定額の仕分けで、

(借方)貸倒引当金繰入○○円 (貸方)貸倒引当金○○円

とあります。
それで、貸倒引当金繰入勘定が「費用」のグループに属するのは、わかるのですが、貸倒引当金勘定が「負債」のグループに属するというのです。私の本では。
私の本では、今まで登場した「負債」に属する勘定は、「借入金」、「買掛金」、「未払金」等々いかにも「負債」というべきものばかりだったのですが、ここへ来て「貸倒引当金」がなぜ負債になるんだろうと考え込んでいます。
たぶんどこかが分かっておらず、こういう疑問になるのだと思いますが、何卒ご回答のほどお願いします。
なお冒頭に書きましたように、超初心者ですので、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

こんにちは。



貸倒れについて簡単に整理すると、
売掛金が回収できなかった時の損失のことですよね。

【○○商事が倒産して、売掛金××円が貸倒れとなった】
◆(借方)貸倒償却××円 ◇(貸方)売掛金××円
または
◆(借方)貸倒損失××円 ◇(貸方)売掛金××円

◆費用(貸倒償却または貸倒損失)の発生
◇資産(売掛金)の減少

------------------------------------------------

では本題。
貸倒引当金とは、『もし売掛金が回収できなかったら』
の時のための「損したつもり貯金」だと思ってください。

【もし、○○商事が倒産して、売掛金××円が貸倒れとなったら】
◆(借方)貸倒償却××円 ◇(貸方)売掛金××円
のように見えますが、これは間違いですね。

今回のは「もし」貸倒れになったらという仮定の話で、
実際に貸倒れになったわけではないので、(貸方)に売掛金と計上できないのです。
[売掛金を減少させられない。]
そこで、計上できない売掛金の代わりに貸倒引当金を使うのです。

◆(借方)貸倒償却××円 ◇(貸方)貸倒引当金××円
または
◆(借方)貸倒引当金繰入××円 ◇(貸方)貸倒引当金××円
これが、正しい仕訳になりますね。

そして、実際に貸倒れになった場合は
◆(借方)貸倒引当金××円 ◇(貸方)売掛金××円

貸倒れにならずにすんだ場合は
◆(借方)貸倒引当金××円 ◇(貸方)貸倒引当金戻入××円
※貸倒引当金戻入は収益勘定です
となります。


No.2の回答者の方も言われてるとおり
貸倒引当金は(貸方)に計上しますが、『負債』ではありません。
その証拠に、貸借対照表では『資産』の欄に計上します。
だからといって、貸倒引当金は『資産』でもありません。
厳密に言うと
資産のマイナスを意味する『評価勘定』というものになります。
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この回答へのお礼

別の参考書で貸借対照表の見本が付いていたのですが、確かにそれを見ると貸倒引当金は資産の欄に計上されていました。
だんだんこれは負債ではなく、「資産」にあたるのだろうと、確信が持ててきました。
すると、負債というのは、著者の何かの勘違いかなにかなのかもしれません。いずれ出版社か著者に問い合わせてみようかと思います。
詳しいご回答誠にありがとうございました。大変良い勉強になりました。質問させて頂き本当に良かったと思います。

お礼日時:2005/02/18 08:47

こんにちは。



少し気になったので回答させていただきます

>「貸倒引当金」がなぜ負債になる
という事ですが、厳密には、貸倒引当金は資産のマイナス勘定で負債ではありません。

何故なら引当金を設定するためには、当然貸付債権が必要なわけで、負債の項目に引当金だけが存在するという事はありえないからです。

また引当金繰入は発生主義における、当然発生する費用(つまり貸したお金の何%かは当期絶対に回収できないから損金で落としてしまえということ)になります。

因みに商法と税法は違いますので、設定した引当金がすべて損金になるかどうかは別問題です。3級ではここまで考える必要はありませんけど、いずれ実務で必要になるのではないでしょうか。

以上
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この回答へのお礼

そうなんです。質問には書き忘れましたが、私から見るとどうも「資産のマイナス」のように見えてしかた無かったのです。
ここをクリアしないと先に進みたくないので、もう少しがんばって勉強してみます。
丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/17 16:38

貸倒引当金ってなんで計上するかというと、期末の売掛金や受取手形等の残高に対して、「本当は今期中に回収したかったのに・・・。

もしも翌期回収できなくなったらどうしましょう。」というときのために今期の決算で翌期これだけ貸倒れるんじゃないかと予想で計上(とはいっても過去の経験により予測)するものです。

つまり決算で貸倒引当金を貸借対照表に記載することで、翌期にこれだけ貸倒れちゃうかもしれません。としておき、実際に翌期に貸倒れたら引当金を使うわけです。

で、もしも今期計上売掛金が今期貸倒れたら、
貸倒損失○○円/売掛金○○円
としますが、決算で翌期の貸倒れの予測をする場合にはこの仕訳の
貸倒損失→貸倒引当金繰入、売掛金→貸倒引当金
とするわけですが、貸倒引当金って収益ではないのですが、貸方にあるので、負債(負債というよりも負債っぽい?)となるわけです。

言い換えれば、回収できたら現金50円増える(例です)のが回収できずに50円損した。つまり損した→負債という考え方もできるかもしれません。
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この回答へのお礼

私が今日までやって来た範囲は、例えば商品○○円を掛けで仕入れた、とか給料○○円を現金で払ったとか、初心者でも目に見えるような取引の仕訳が多かったのですが、ここへ来て、少し抽象的な概念を理解する必要があるのかな、と考えていました。
早速のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/17 14:33

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