
ネットのニュースを見ていると以下のような報道がありました。
「日立、富士通、NTT……名門企業がこぞって乗り出す「ジョブ型」、成功と失敗の分かれ目は?」
日本の会社はこれまで日本独特の「メンバーシップ型」で社員を採用してきました。
でも、上記の大手企業が欧米型の「ジョブ型」で社員を採用するとなったら、就職戦線は大きく変化してしまうと思います。
上記の各企業は、「○○の職種の知識と経験があること」を採用条件として出してくると思います。
となれば、企業は「私は、難関で有名な□□大学の○○部△△科を優秀な成績で卒業しました!」という大卒の新卒よりも、「私は、高卒ですが、求めている○○の職種を4年間実務でやっていました!」っていう転職者を採用してしまう可能性が高くなります。
これまで「学歴なんて意味ないよ」と言われることが時々ありましたが、「ジョブ型採用」での就職戦線では、本当に価値が下がってしまう気がします。
また、大学に進学するよりも、実務に近い経験が積める専門学校のほうが就職には有利になるかもしれません。
それから、「経験を積むために、タダでもいいから働かせて欲しい!」っていう方が増えるかもしれません。
この先、日本の進学や就職の考え方が大きく変化して、大学の地位、学歴の価値が低下するのでは?なんて思えてきますけど、この推測って間違っているでしょうか?
No.17ベストアンサー
- 回答日時:
No.14 です。
読んでいただきありがとうございました。
『理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力』と言う点について補足します。
アメリカにせよ日本にせよ、教育の中身は学校が違えばレベルもやり方も違うのは同じです。
なので当地アメリカでも『そこそこ良い学校』での話になりますが、上記の点についてどういう教育をするか、それがどういう学校で行われているかと言う点について例を使って紹介します。
私が暮らす町の公立校での例です。
今は大学院に通うウチの子どもたちが、実際に受けた教育の事例です。
ポイントは以下の二点です。
① 学校は思考プロセスを教えるところ
② 人生設計と巣立ちの覚悟を植え付けるところ
【 ① について 】
アメリカの公立校は隣接したいくつかの町の集合体である『郡』が管理単位で、郡ごとにいろいろな施策が打たれます。
もちろん学校ごとにも特色を設けた施策はあります。
そんななかで、ウチの町の学校の特徴のひとつが『時間割』と『宿題』のシステムでした。
小中高を通して時間割は主要教科だけで毎日同じでした。
日本のように体育・芸術・家庭科・部活などはなく、近くの YMCA/YWCA のボランティアがそれに相当する活動を課外授業的に提供していました。
授業の雰囲気は日本の学校の普通の授業と変わりませんが、宿題は違ってました。
毎日1題宿題が出ました。
たとえば、算数(数学)だと、問題をひとつ出され、その解き方を説明せよというものでした。
子どもたちは、教科書や参考書を家に持ち帰ることはありません。
辞書もです。
家と学校の行き来で持ち歩くのは、ノートとしてのルーズリーフのバインダーと筆記具、飲み物の水筒なんかを入れたリュックサックだけでした。
そんなことなので、当然宿題は紙で渡されることはありません。
頭に入れてきます。
家に帰るとそれを考えます。
どうやって考えをまとめるかは子供によって、家庭によって違うでしょう。
ウチの子どもたちの場合は、先生やクラスメートの代わりに我々に向かって勝手にしゃべるようにやってました。
その結果を指定された日に持って行くのですが、それも書いたものではありません。
頭に入れてです。
今時の学校ですから、子どもたちの机にはPCがあるます。
子どもたちは小学校に入ると、すぐにブラインドタッチを訓練され、ファイル操作、ブラウザ、ワープロ、お絵かきやプレゼンソフト、メーラーなんかの使い方も覚えさせられます。
授業になると自分のIDでログインし、考えてきたことを『決められた時間内に決められた範囲の語数・字数で入力』します。
同時に、説明用のプレゼンのスライドも作ります。
それが出来ると、誰かがそれを発表します。
そして質疑応答、もっといいやり方の提案や間違いの指摘などのディスカッションと続きます。
その締めくくりは『まとめ』です。
どんなに簡単な事でも、それで何がわかったか、何が出来るようになったか、などのポイントが明らかにされます。
この過程では、他人に理解させること、他の人の意見を聞くこと、自分の誤りを受け入れること、相手を納得させること、などが重視されます。
授業では教師とそのアシスタントが指導に当たりますが、彼らがすることは『重要なポイント』を子供に理解させることであり、子どものやり方が悪い場合は助言しますが、決して『答えの正しさ』を強要したりしません。
当地は高校までが義務教育で、子どもたちはその12年間、毎日毎日これを繰り返します。
それを通し、短時間に考えを簡潔にまとめ、プレゼンやディベートで望ましい結論をまとめ上げる仕方を徹底的に仕込まれるのです。
もちろん『知識』もたくさん叩き込みますが、その点では日本の子どもたちの方が上でしょう。
それに代えて、当地の子どもたちは『思考プロセスとコミュニケーション能力』が叩き込まれます。
高校を卒業して社会人となるか進学するかは自由ですが、進学する人たちは、日本の方々には劣る『知識(専門知識)』を大学で叩き込みます。
大卒の学歴を持つことを『理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力』と私が表現したのは、すでにそれまでに養ってきた『論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力』に、大学で習う『理論』を組み合わせることが出来るようになる、と言う意味でした。
当地の大学学部の履修内容は、ある意味では日本の高校レベルだったりします。
でも、それを『しっかり叩き込む』と言う意味ではかなりハードです。
それより『高度』なものを望む場合には皆大学院に進みます。
単に『学位』という名目を手にするのが目的・目標ではなく、中味をしっかりレベルアップするという事ですね。
質問者さんがおっしゃる「腰巾着」「ゴマすり野郎」は当地にも大勢います。
でも、それは簡単に見破れます。
当地では大卒以上の人は『即戦力』の扱いを受けます。
学生時代から盛んにインターンシップで自分を鍛えるのはそのためですが、それだけに、就職時には志願者のほうも企業の採用者の力量を評価します。
「腰巾着」「ゴマすり野郎」のような奴らじゃないかってね。
そんな当地の面接は、マジな良い会社なら、採用側だけでなく、求職側も品定めをするという事になっています。
なにしろ、『具体的職務、目的・目標、職責、タイムフレーム』などは『ジョブディスクリプション』として詳細まで募集要項にはっきり記されて提示されますから、求人側も真剣に突っ込んでいきます。
それに耐えられない募集側だと、求職側は『失礼しました、他を当たります』となってしまいます。
【 ② について 】
何度も言うように、当地では高校までが義務教育で、親はそこまでは面倒を見ますが、子どもはそこで巣立つ、つまりそこからは自立して生活をしていくというのが一般的です。
進学しようが、就職しようがです。
でも、それをいきなりしろと言っても出来るものではありません。
なので、小さい時から考えさせ、覚悟の気持ちを醸成し、その準備に時間をかけます。
ウチの町の学校の場合、それは小学校から始まります。
まず教えるのは生活です。
日常生活とはどんなもので、そのためにはどんなものがどれだけ必要かを調べさせ、理解させます。
そのうえで、自分がなりたい生活レベルをイメージさせます。
そして、そのために必要なお金や資格などを調べ、理解させます。
それと同時に、世の中にある『職業』も調べさせます。
それが社会的にどんな役に立っているのか、どんな収入や社会的地位が得られるのかなどです。
そして、それになるためにはどうすればいいかを調べさせます。
これらを通して、自分の将来像を作り、そこまでのロードマップを描かせるのです。
そこでは、必要な努力、お金、時間などをはっきりさせます。
このプロセスは、ネットを使ったり、新聞の求職欄や折り込み広告、雑誌などを使って行います。
結構真剣に、具体的に、細かくやるのには驚かされます。
こう言ったことを中学を出るまでに2~3回はします。
目標は、高校に入るまでに将来を決めるためです。
なぜなら高校の期間を使ってその準備をさせるのです。
当地では大学に入試はありません。
日本風に言えばみな『推薦』です。
そこで何が評価のポイントになるかと言うと、専攻しようとすることに対する『準備と心構え』です。
日本では『自薦』といっても『がんばりまぁ~すッ』という意気込みを表現する程度でしかないでしょうが、当地ではそんなのでは落ちます。
高校の4年間を使って専攻しようとする世界に対してどんな準備をしてきたかと言う『実績』を示してアピールするのです。
東日本大震災の時、アメリカでは多くのところで学生たちが義援金集めなどのボランティアをしました。
あれです。
政治・ジャーナリズムなどを専攻しようとする子供たちは、たとえば放送局や新聞社を動かして自分たちの活動をPRし、より多くの義援金を集めようとします。
その結果が『実績』なのです。
彼らはそれを自分が専攻しようとすることにどんな意味があるのかを考え、それを実行して実績を出しているのです。
ウチの子どもたちは理系です。
彼らの場合は、大企業が毎年実施する学生研究の懸賞論文募集に応募していました。
これは半端な催しではありません。
論文は正規の国際学会の様式で評価されますから、それなりの内容と体裁でなければなりません。
賞が取れなくとも、吟味されて『受理された』だけで高い評価を手に入れることが出来ます。
ウチの子たちは、受理され州段階を終えるところまでの評価に進むことが出来、その実績をアピールして望の大学に入ることができました。
このように、当地の子どもたちの多くは、高校を出る段階で『自立』しているもので、大学以上の様な学歴を得ようとする人たちは、名目の学歴ではなく、中味のある学歴を強く意識していますから、日本の方々と話をしていると、違和感を持つことも多いかも知れません。
『理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力』という言葉の裏側には、それを手に入れるために、受験とは違う、時間と手間をかけた世界があり、「腰巾着」「ゴマすり野郎」なんかを嫌う世界があることを感じていただけますでしょうか。
ちょっと回りくどいというか、長くダラダラ書いてしまってスイマセンでした。
せっかくなので、日本ではあまり知られていない世界を紹介しようというのが趣旨でしたのでご容赦のほどを。
米国の教育が何をめざしているかを詳しく、具体的に教えていただきありがとうございました。(長いので、印刷して読みました)
アグネスの著書、帰国子女たちの意見を読んだり、映画や海外ドラマに登場するキャンパスシーンなどを見ていると、日本と米国の教育のやり方の差を感じることが時々ありました。
この回答を読んで、日米の教育が目指すものの差がよくわかったような気がしました。
このサイトで若い人がちょくちょく「生きる意味がわからない」「死にたい」とか、「仕事ができない」あるいは、どうでもいいような恋愛や性の質問を繰り返していますけど、米国流の教育を受けていれば、もう少し質問が、ましなものになるのでは?なんて思ったりします。
まあ、米国にも麻薬・銃器犯罪などもありますが、根本に近い部分での日米の価値観の差を感じました。
(米国育ちの方だと、「東大一直線」なんてのは、意味不明で理解できないマンガになるのでしょうかね?)
バブル崩壊以降、日本だけが経済成長できなかった理由が分かったような気もします。
長文回答ありがとうございました。
No.16
- 回答日時:
新卒一括採用の時代ではないということでしょう。
若年層の流動性は高く、第二新卒や中途の正規雇用の枠を大手も増やしています。その場合はポテンシャル採用ではなく、短期間であっても実務の実績のほうが(推薦その他で盛られた)学歴や学校歴よりはあてになるようだと採用側が感じている、ということでは。
「中堅以下の大卒の肩書の価値」は昔よりは高卒に近いものになってはいると思いますが。
No.15
- 回答日時:
一昔前には、成果主義、なんてのが
流行っていましたが、
あれで、富士通だったかな、が
ダメになりましたね。
結局、変わらないと思いますヨ。
仕事の能力なんて、実際にやらせてみないと
わかりません。
だから学歴が重視されるのです。
そういう傾向は今後も続くと
思います。
日本の10年、先を走っている
といわれている米国では、日本以上の
学歴社会です。
▲日本と比べ、アメリカでは学歴が給与に
深刻な影響を及ぼしています。
日本では男性の生涯賃金平均は高校卒業者で2億6千万円、
4年制大学卒業者で2億9千万円(労働政策研究・研修機構調べ)ですが、
米国国勢調査によると、
アメリカでは男性の生涯賃金平均は高校卒業者で140万ドル、
4年制大学卒業者で250万ドルと、
アメリカの方が日本よりも学歴の違いによる
給与の差が大きくなっています。
さらに、その上の学位となると修士号が290万ドル、
博士号が380万ドルと、学歴が高くなるにつれて生涯賃金も顕著に
上昇します。
>>あれで、富士通だったかな、が
ダメになりましたね。
日経コンピュータの記事でもその失敗は取り上げられていましたね。
そして、その後の富士通については、5chの富士通裏掲示板での大量書き込みでさらに悲惨になった感じがします。
昨年は、ProjectWebでの情報漏洩があったけど、その状況・原因さえ突き止めることさえできないほど技術力が劣化しているようですからね。
(一時期は私もあれを使っていたけど、利用停止になったらしいが今どうなっているのかな?)
昔の富士通なら「コンピュータ関連機器は、我が社の製品で全てまかなえる!」って豪語していたものですが、ルータ買おうとヨドバシでその棚を見ると富士通製品はゼロ!NECのルータ買って帰りました。
▲日本と比べ、アメリカでは学歴が給与に
深刻な影響を及ぼしています。
まあ、アメリカの大学で学ぶのが大変なのは、アグネスの著書を読めば想像できました。
だから、その大変な苦労をして学歴を取得したなら、給与での見返りが多くとも納得できる気はします。
振り返ってみれば、里中満智子先生とか、本村三四子先生の描いた国籍不明なキャンパスライフを描いた少女マンガを読めば、「大学生活は楽しさ満載のレジャーランド、行ってみたい!」って感じたものですけど、日本の大学って、それのリアル版ってところが以前はあった気はしますね。
本来望まれるような「学歴社会」になるのは、いいのかも?と思えました。
No.14
- 回答日時:
プロファイルの様な在米の年寄りです。
もうリタイアしましたが、現役時には採用にもかかわりました。
私が使ってきた個人的な考え方ですが、採用における学歴は、志望者の能力を評価する大きな指標の一つで、それは『あったらいい』ぐらいなレベルの『必要条件』程度だと思ってきました。
日本の企業の日本の方々がどこまで『ジョブ型』の採用評価ができるのかは知りませんが、当地では、すくなくとも『必要条件』ではあります。
『あったらいい』レベルなので、レジメに紹介される実績次第では学歴などは無視し、面接でそれを確認することにしてきました。
質問者さんはその実績を表現するのに『職種を4年間実務でやっていました』と書いてられますが、私にとっては、これは実績ではありません。
実績とは、『目的・目標があり』、『自分の役責があり』、『それに対応する達成手法があり』、『その結果と評価がある』と言うものです。
『ただやって来た』のは実績ではありません。
それと『経験を積むために、タダでもいいから働かせて欲しい』と話されているのはインターンシップで実績を積むことを言ってられるのかと思います。
しかし、ここにもなにか考え違いがあるように思います。
日本ではインターンシップがまだ根付いていないように思いますが、インターンシップは立派な仕事です。
仕事は実績を上げるものであり、それには相当の対価が支払われるべきなのです。
それがお金かどうかは別ですが。
アメリカの場合ですが、インターンシップでさえ、役責、つまり『何をいつまでにどの程度に仕上げる』というジョブ・デスクリプションは与えられます。
評価はそれに対して与えられます。
そこでの評価はその人のレジメに書くことができ、それを別な会社に就職するときにも実績として使います。
それを受けた会社は、場合によってはインターンをした会社に問い合わせ、その人のレジメの事実が正しいかとかを教えてもらうことができます。
そのためにレジメには問い合わせ先をリファレンスとして書いたりするものです。
それと、私の学校についての考え方は、大学は『普遍性を持った学問を教えるところ』であり、専門学校は『技能・テクニックを教え、それを体に叩き込む訓練するところ』と明確に分けてました。
大学生には、高い技能は求めない代わりに、理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力が求め、専門学校卒の人にはいわゆる『手に職』的な実践能力を求めてました。
日本の大学はとかくレジャー大学などと揶揄されるように、専門学校と高等教育のごちゃまぜのような教育をしがちですが、当地ではそれははっきり区別してきましたし、私が評価するときにはそうしてきました。
その意味で日本がどの方向に向かっているかは知りません。
日本には口先では『ジョブ型』などと言いながら、能力の評価を出来るような管理職がそう多くはないのが私的な感覚です。
つまり、管理職とは名ばかりで、年齢が来たからその職になるだけで、中身が伴ってない。
そんな日本的な感覚の会社が現実なのは変わってないんじゃないかと思います。
ウチの子どもたちは今、ある州立大の大学院に居ますので、彼らが学部の頃の例を挙げましょう。
彼らがいるのは医歯薬バイオ系です。
学費は年額約 450 万円、生活費が年額 250 万円ほど、つまり大学に通うのにかかるお金は年額 700 万円でした。
彼らはそれを金融機関から借りて工面しました。
4年間で約 3,000 万円でした。
彼らはそれだけ借りてもそれを上回る収入が得られる仕事に就けることを期待し、それに必要な知識を詰め込み、使えるように訓練します。
それは半端なものではなく、『当地の大学生はよく勉強する』という理由にもなっています。
日本の大学生の方々は、日々バイトで生活費や遊ぶ金を稼ぎ、サークル活動や長い休みでは旅行などの遊びを楽しむことが少なくないと思います。
当地のそれなりの学生たちは、そんな小金で時間を無駄にするより、将来の大きな目標を手に入れることに専念し、そのために必要なお金は借りるのです。
ウチの子どもたちは単位取得を早々に済ませて研究の様なのに専念する時間を稼ぐため、夏休みは短期集中講座などを受けてました。
科目とスケジュールが合わないと、米国内の他の大学や、ある時はフランスやイタリアの大学にも行ってました。
では大学での勉強の中身は何かというと、授業などの本来の勉強のほかに、最初は大学の研究室の研究の助手や、専門知識を活用できるボランティア組織の活動に加わったりすることのようでした。
これがひとつのインターンシップの姿です。
そこで経験を積むうち、そことつながりがあるいろいろな外部機関や企業とのコネクションが手に入るようになります。
そういうところの助手をしたり、コンサルティングと言う形で仕事に参画するようになったりします。
ウチの子どもたちは研究室の研究の一部や論文の作成の手伝いを請け負ったり、共同研究の企業に対してコンサルティングなどをしていました。
そういった実績は大学院に進学するときには大いに評価されるものとなるばかりでなく、大学院で自分の研究を企画すると、それまでに付き合ってきた企業がその研究に対して目を向けてくれ、研究室を通してスポンサーシップを提供してくれるようになり、学費の支援や研究・対外発表の資金援助、報酬の提供などをしてくれるようになります。
その結果、大学院になってからは学費も生活費もすべて企業からの報酬で賄うことができるようになり、学部で借りたお金の返済もしながら貯蓄もできるほどのお金をもらっているようです。
これが当地の『大学』の中身で、『専門学校』の中身とは雲泥の差があると思います。
それに、専門学校を出た程度で学部で借りたようなお金を返しつつ生活するのはとても厳しいと思います。
当地で就職に使うレジメに書く学歴は、大学名とかは書くには書きますが、それ以上に、インターンシップなんかを、どんなプロジェクトで、どんな役責で、どんな実績を上げたかと書くか、です。
当地が言う学歴とはこれです。
『タダでいいからただやった』というレベルではお話にならないのです。
今の日本とは違うかもしれませんが、違うとしたら、もしかして日本の何かが間違っているというか、直すべきポイントがあるように思うのは私だけでしょうか?
>>質問者さんはその実績を表現するのに『職種を4年間実務でやっていました』と書いてられますが、私にとっては、これは実績ではありません。
実績とは、『目的・目標があり』、『自分の役責があり』、『それに対応する達成手法があり』、『その結果と評価がある』と言うものです。
厳しいですね。
そもそも、日本の企業では、目的がいいかげんで、自分の役責があいまいで、それに対応する達成手法は「気力でがんばれ!」だったりしますし「その結果と評価」はまともにやらないことが多いですからね。きちんとやっちゃうと、上司の責任が問われてしまいますからね。
>>日本ではインターンシップがまだ根付いていないように思いますが、インターンシップは立派な仕事です。
以前、在籍していた会社で、インターンシップの学生たちを1週間程度か受け入れていたことがありました。
日本だと、やや期間が長い「自社紹介」って意識かもしれませんね。
>>大学生には、高い技能は求めない代わりに、理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力が求め、専門学校卒の人にはいわゆる『手に職』的な実践能力を求めてました。
昔、いくつかの情報系大学が集まったセミナーに参加したとき、日本の産業界から「卒業生が役にたたない。なんとかしてくれ!」との要望があったなんて話されていました。
もしかすると、産業界は大学に「手に職」的な実践能力を求めていたのかもしれません。
まあ、日本の企業だと「理論をしっかり組み合わせて論理的な思考で課題設定と問題解決をする能力」があると見なされると干されるって話を目にすることもあります。
いわゆる「腰巾着」「ゴマすり野郎」でないと出世しないって雰囲気がありますからね。
>>今の日本とは違うかもしれませんが、違うとしたら、もしかして日本の何かが間違っているというか、直すべきポイントがあるように思うのは私だけでしょうか?
いえ、たぶん直すべきポイントは、先の戦争のころから、敗戦となって7年間のGHQ支配があっても、そのまま日本に残ってしまっているのかもしれません。
「ジョブ型」が先の「成果主義」みたいな失敗にならなければいいのですけどね。
「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。」
いずれにしても、米国の事情を紹介ありがとうございました。
勉強になりました。
No.13
- 回答日時:
本当に有能な人には関係無い話だけど、その下の有象無象にとっては影響あるね、A社に入る為には大学に行くよりも高卒から4年間A社の関連会社でボランティアで働く方が有利っていう状況になったら、
新たな搾取と金持ちの家庭が有利になるからね。
まぁどうなろうと俺の知った事では無いから勝手にしておくれ。
大学多すぎだから8割の大学を潰せば学歴社会に戻るよ。
「ジョブ型」になると、欧米みたいに「給料そこそこでいいです。ワークライフバランスが第一で、毎日定時で帰ります。転勤なんてまっぴらごめん!」っていう平凡?社員コースと、「どんどん働いて成果を出して、がっぽり稼ぎたいです。残業も休日出勤もどんとこい!転勤もOK!」っていう幹部候補コースに入社時から分かれることになるのでしょうね。
となれば、前者を選ぶ方は、高卒でボランティアとしてA社関連で働くほうを選んで、後者を選ぶ方は、今までどおりに有名大卒狙いになる可能性がありますね。
まあ、前者を選んでも、さすがにボランティアで4年間ってのはないでしょうが、半年から1年ってのはありそうですね。
で、そのボランティアの半年から1年間あれば、「え?A社ってこんな変な会社だったのか、もうA社のボランティアは辞めて、明日からはB社狙いのボランティアに切り替えよう!」ってこともありうるので、あながちマイナス面ばかりとは言えないですね。
自分の職業適正が分かれば、異業種企業にボランティア活動変更ってこともありますね。
そして大学の数が減れば、残った大学に分配される補助金が増えるから、大学にとっても嬉しいですね。
No.12
- 回答日時:
回答の主旨が伝わってないようですね。
質問文にあった「○○の職種の知識と経験があること」と言う条件であればこれまで通り「高卒の経験者よりも大学新卒の方が有利」となる可能性があると思います。早い話、いくら実務経験があったとしても知識が高卒止まりだったとしたら開発職にはさせられないでしょう。開発に必要な知識は現場で仕事をしているだけでは身に付かない場合もあるでしょうし、またそれ以外の仕事でも「大卒でないと無理」と言う場合は十分考えられます。なので知識と経験を求められたとしても「中卒や高卒の経験者よりも大卒が不利」とは限りません。
No.11
- 回答日時:
あと面白いのはアメリカの大学はラーマ神殿的な場所なのでw
以前の経歴あまり見ない。
大学に行くことで、一発逆転可能って感じなんですよね。
例えば医学部や、経済学の院行くのに、
元軍人とか、主婦や、エンジニアや、文学や哲学専攻者も平気で採用します。
多様な経歴があって基礎しか知らない人もたくさん採用します。
もちろん入ってついてけなかったらクビなんですけど。
日本は大学院入試時点で、経験、つまり学部めっちゃ見ますよね。
理系なら、文系卒はほとんど切りますし。
理系でも専攻分野が違うと、平気で切りますよね。
そのへんはアメリカと逆ですね。
そうですね。アグネス・チャンもいきなり「スタンフォード大学の博士課程にこない?」って誘われたみたいですし。
ほんとに、日米って、正反対のことがよくありますね。
No.10
- 回答日時:
そうですね。
というか、外国に追いつくって感じですね。
例えばパックンはハーバード大学卒だけど、比較宗教学専攻、しかも学士卒だからほとんどの会社では書類選考すら受からないと思います。
パックンはハーバードだからすごいね!みたいなノリが通るのは日本くらいかな。
アメリカも、中国もヨーロッパも大学って徹底した実学志向なので、大学で何したのか?をはっきりと見ます。
そこでの頑張りがそのまま職歴として見られるのですよね。
逆に自分の仕事と関係ない専攻の人が来ても、そもそも測定不能だから、悪く言うと0点になるんですよね。
めちゃくちゃスペックあれば別だけど、そんな奴はほとんどいないですからね。
要は中身をきっちり見られるから、専攻がパッとしてないとか、ポートフォリオ(自分の作った作品)がパッとしなければ評価に値しない。
「パックン」知りませんでした。
あと海外の大学だと、そこでの頑張りがそのまま職歴にみられることがあるとは知りませんでした。
まあ、あちらの大学の頑張りのほうが、日本の大学より凄そうな気がするので、それは納得する部分もありますね。
やっと教育が「外国に追いつく感じ」ってことなのでしょうね。
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