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無限に深い井戸型ポテンシャル(範囲 -a/2<x<a/2)では、波動関数はφn(x)=√(2/a) cos(nπx/a)で、エネルギーはEn=p^2/2m=(hπn/a)^2/2m です。(ディラックエイチをhで書いています)
基底状態(n=1)に限って話を進めますと、φ1をフーリエ変換し、運動量の分布を表すF1(p)やlF1(p)l^2は画像のような広がりを持つ関数になります。
ここで疑問なのですが、エネルギーはE1=p^2/2m=(hπ/a)^2/2m という明らかな確定値を取るのに対し、運動量の確率密度はlF1(p)l^2のように様々な値を取り、このような運動量をE=p^2/2mに代入して得られるエネルギーE1も明らかに様々な値を取ってしまいます。なぜこのような矛盾が起こるのでしょうか?
『量子力学演習/装華房 小出昭一郎 著』の演習問題の解答(p.39)でも同じような説明が書かれてあります。

(私は、これまでてっきり基底状態の運動量はp=+hπ/a と-hπ/a の2通りの値のみ取り、
だからこそ基底状態のエネルギーも1通りに確定するのだと思い込んでいました)
よろしくお願い致します。

「無限に深い井戸におけるエネルギーと運動量」の質問画像

A 回答 (3件)

いや、だからその状態はH=p^2/2m+V(x)の固有状態なのであって、


p^2/2mの固有状態ではないからです。
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その関数はx=±a/2で傾きが不連続に変わります。

なので2階微分はx=±a/2でδ関数的に発散しています。
よってp^2/2mの固有関数ではありません。
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この回答へのお礼

御解答ありがとうございます。運動量の固有関数でないことは仰る通りです。当方の疑問点は、なぜE1が確定値を持っているにもかかわらず、p^2/2mは確定しないのか、という点です。

お礼日時:2023/02/01 01:56

無限に深い井戸自体が間違いですッ!

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