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山茶花は、文字で読むと「さんちゃか」か「さんさか」になるのですが、なぜ、山茶を「さざん」と読むのですか?それから、いつ頃から「さざん」と読むようになったのですか?

A 回答 (10件)

古くは「さんさか」「さんざか」と呼ばれていたようです。


1603~1604年にイエズス会が長崎で発行した『日葡辞書』(ポルトガル語で書いた日本語辞書)には「Sanzaqua」(サンザクヮ)とあります。『邦訳 日葡辞書』で確認できます。

「さざんか」の読みは、文献上は1709年の『大和本草』に「茶梅(サザンクㇵ)」が、1717年の『書言字考節用集』に「山茶花 サンザクㇵ サザンクㇵ」が、『日本国語大辞典』の用例として引用されています。

参考:『日本国語大辞典 第2版』

さざん‐か【山茶花】〔名〕
(ツバキの漢名、山茶に由来する「さんさか」の変化した語)ツバキ科の常緑小高木。<中略>
[語誌]
(1)「山茶花」の表記は中世後期に見られるが、当初は「さんざか」と読まれていた。「日葡」や「俳諧・毛吹草」などにその形がみえる。群書類従本「尺素往来」には「茶」の右に「サ」の音注が見えるが、「さんさか」という清音形の存在は不確実である。同書の東京大学国語研究室蔵本(室町時代写)には「茶」に「チャ」とあり、「さんちゃか」という読みがあった可能性もある。
(2) 訛形「さざんか」は一七世紀から見える語形である。挙例のように「書言字考節用集」では「サンザクㇵ サザンクㇵ」と、両形を挙げ、かつ「サンザクㇵ」を第一としているが、その後、「さざんか」が「さんざか」に取って代わった。

さんざ‐か ‥クヮ【山茶花】〔名〕
(「さんさか」とも)「さざんか(山茶花)」に同じ。
*尺素往来(1439-64)「李花(すもも)。山茶(さんサ)花。海棠花等」
*日葡辞書(1603-04) Sanzaqua(サンザクヮ)。ツバキノ ハナ」
*俳諧・毛吹草(1638)二「十月〈略〉山茶花(サンザくゎ)」
*書言字考節用集(1717)六「山茶花 サンザクㇵ サザンクㇵ」

さん‐さ【山茶】〔名〕
(「さんざ」とも)植物「つばき(椿)」の漢名。
*風俗画報‐一〇六号(1896)動植門「つばきは漢名山茶(サンサ)なり。此花を新年の祝儀に用ゐるは八千代の玉つばきと称して」

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漢名・中国名の「山茶(shānchá ;シャンチャ)」はツバキ(椿)、「山茶花(shāncháfua ;シャンチャファ)はツバキの花の意味になります。

サザンカの漢名・中国名は「茶梅(cháméi ;チャメイ)」ですが、梅の仲間ではなく、植物学的には、チャノキ、ツバキ、サザンカはいずれもツバキ科ツバキ属です。

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さんさか・さんざか → さざんか のように音節の位置が入れ替わる現象を、「音位転倒・音位転換」と言います。外国語にもあって、英語では「metathesis(メタセシス)」と呼ばれます。

しばしば引き合いに出される例(事情は個々に違う)
・山茶花 さんざか → さざんか (現代語は「さざんか」)
・新し  あらたし → あたらし (「あらた‐な」「あたら‐しい」の両様)
・舌鼓  したつづみ → したづつみ (両様)
・晦日  つごもり → つもごり (各地の方言として残っている)
・大晦日 おおつごもり → おおつもごり (同上)
・茶釜  ちゃがま → ちゃまが
・蓬   よもぎ → よごみ
・玉蜀黍 とうもろこし → とうもころし (幼児語でよく見られる)
・simularion シミュレーション → シュミレーション
など。
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この回答へのお礼

いろいろな文献で幅広く教えて戴きへぇと感じました。ありがとうございます。

お礼日時:2024/10/01 22:17

「さざんか」と読みます。


常用です。

というでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大川栄策さん、昭和歌謡いいですね。昔、売れてランキングされてたようですね。

お礼日時:2024/10/01 12:13

さざんか由来


https://oggi.jp/6623028
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この回答へのお礼

ありがとうございます。中国語由来の説おもしろいです。アメリカ合衆国の合衆国も共和国という言い方より、中国語からの合衆国を採用したとの説があります。

お礼日時:2024/10/01 10:41

名前や固有名詞は、ルール通りに読まない漢字も多いですヨ♪


字数が合わないこともあります(⁠^⁠^⁠)

百舌鳥(地名)→もず
大口魚(魚)→たら(鱈)
八月朔日(苗字)→ほづみ
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2024/10/01 10:36

恐らくは「山茶花」全体を「さざんか」と読んでるのであって「山茶」だけ取り出して「さざん」と読むわけではないと思います。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2024/10/01 10:36

本当は「さんざか」ですか


言いやすいように
いつの間にかそうなってしまったのです

「だらしがない」
これだって本当は
「しだらがない」が本来の言葉だったのですが
いつの間にかというより
明治時代
若者の間で逆さ言葉が流行っていた頃に
ふざけて言い始めたのが
いつの間に「しだらがない」になってしまったのですね

「ふしだら」という言葉は残っているのが
その証拠です
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この回答へのお礼

ありがとうございます。流行もあってひろまったかもですね。

お礼日時:2024/10/01 10:35

新しい→あたらしい


でもね
新たに→あらたに
とすれば
新しい→理屈の上では「あらたしい」となるんです。
>いつ頃から「さざん」と読むようになったのですか?
多分逆でしょうね「さざんか」が先にあり、漢字を当てはめただけ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。たぶんそれもあるかと思います。

お礼日時:2024/10/01 10:33

蒲公英=タンポポ


百日紅=サルスベリ
などいろいろありますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2024/10/01 10:32

「「山茶花(さざんか)」の名前の由来は、もともと「さんざか」と呼ばれていたことにあります。

漢字で「山茶花」と書きますが、これは中国語でツバキ類を指す「山茶」に由来しています。江戸時代の中期頃までは「さんざか」と読まれていましたが、音の変化により「さざんか」として定着しました。」
だそうです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2024/09/28 22:24

そういうのを当て読み(あてよみ)といいます


他にもたくさんあります
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2024/10/01 10:31

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