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このカテゴリーの質問でいいのかどうか。
17世紀、18世紀頃のヨーロッパ人は、今から比べるとずっと身長が低かったようですね。
マリーアントワネットは何と150センチもなかったとか、モーツァルトも150センチ台、ベートーベンは高い方で160センチ台だったそうです。あるインターネットに、そんな情報が載っていました。
歴史上の人物は、つい立派な肖像画などを見て、自分勝手に想像してしまいがちでしょうが、今のヨーロッパ人と比べるとあまりにも低身長ではありませんか?
2,3世紀の間にそんなにヨーロッパ人は大きくなったのですか?
もっとも、日本人でも明治の頃は成人で150センチ台、今は170センチ程度の差があることぐらいはわかります。
でも、ドイツあたりを旅行しますと、雲を突く大男ばかりです。
とても、200年前、モーツァルトがウイーンの町をちょこちょこ歩いていたように思えないのですが。
情報の間違いでしょうか?

A 回答 (3件)

 こんにちは。



 まんざら情報の間違いともいえないと思います。
 こんなことが考えられるからです。
 欧州の国々が殖民地を持つようになって、いままで自国(あるいは欧州内で)で自給していた食糧を、殖民地からも調達できるようになり、食材が増え、量も増えた結果、欧州人の体格がよくなった、と。
 もちろん殖民地の人々は、食料を搾取され、産業も自国のためではないような構造になってしまうため、貧困のスパイラルに陥ります。

 第2次大戦後、多くの殖民地が独立しますが、いまだに「20人は栄養がじゅうぶんではなく/1人は死にそうなほどです/でも15人は太り過ぎです」(『世界がもし100人の村だったら』より)という現状なのは、上記のような歴史的事情が大きいと思います。

 また、大雑把ないい方ですが、北の方は体格が大きく、南は小さい(もちろん南半球は逆)、純血は大きく、混血は小さい、蛋白源が動物性中心なのは大きく、植物性中心なのは小さい、と聞いたことがあります。

 余談ですが、革命前のフランスは、強い中央集権国家で、統制が厳しく、個々人の情報がよく残っていて、身長・体重・容姿の記録まであると聞いたことがあります。それをもとにこんな研究があります。
 アラン・コルパン『記録を残さなかった男の歴史』(藤原書店)。17世紀(だったと思う)のフランスの片田舎に実在した農夫が、日々何を見、なにを食べ、なにをして生きたかを究明しているのですが、その中で、彼の見ていた景色を考察する際に、彼の視点の高さを特定するために、上述の史料にある「身長」を利用しています(もっとも彼本人のは記載がなく、そのころのこの地方の成人男性の平均身長を援用していたと思いますが。景色の方は古地図で再現しています)。

 ご参考になれば。
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この回答へのお礼

いろいろな角度からの情報、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/27 15:26

何かの本で読んだのですが、貴族など恵まれている人は体格が遠くからでもわかるほど大きく、遠くからでもわかったそうです。

おそらく貴族は体が大きく、一般の人の体格はそんなものだったのではないでしょうか。 帝国主義当時の一番経済的に恵まれているイギリスでも、かなりの割合の人が健康を維持する程度のかせぎすらなかったそうです。
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この回答へのお礼

遠くから判別できたという貴族の話、おもしろいですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/27 15:29

ナチスが戦前、ドイツ人の優秀性を証明するために国民の体型調査をしています。

その結果、170cm以下が多く、丸顔が多いという結果がでました。
ヨーロッパで肉食が主流になるのは20世紀に入ってからです。それ以前は庶民は貧しいので小さかったようです。また、教会にあるお墓を見ると160前後です。
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この回答へのお礼

やはり、肉食の影響でしょうね。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/27 15:23

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