No.6ベストアンサー
- 回答日時:
フン族についてはアジア系遊牧騎馬民族という位の情報しか正確なものが乏しい民族です。
「きょう奴」が分裂して一部が西進し中央アジアキルギス高原に達して定着した部族の子孫という説があり彼らは多数の家畜を抱え遊牧し、乗馬に巧みで当然騎射に長けていました。
農耕を知らなかったので自然に生える草を家畜の餌にし殆ど生の獣肉などを食べていたといいます。
従って草がなくなれば当然移動して新しい草原を探さねばなりません。
東方は彼らが既に同様な生活習慣で暮らしてきたので草はないことを知っていますから西進するしかなかったのです。 こうしてヴォルガ川にたっし、さらに西進しました。 これには気候の変化説、疫病説など諸説もありますが正確なところは不明です。 この時代の移動速度は緩やかなものでした。
そこには既に東ゴート族が居住していましたから彼らを略奪、抵抗する者を殺しました。
この情報はすぐに東、西ゴート族に伝わり、かれらフン族の残酷さ、騎馬戦術の脅威が過大に誇張されて伝わったため、パニックが起こりゴート族の西方への大移動が起こって次々とゲルマン民族などの大移動が伝播したのです。 この頃は草原の確保より略奪が目的に変化していてフン族の移動は迅速で警報が間に合わない事もよく起こりました。
アッチラというフン族の王が出現し部族をまとめてから、その攻撃力はすさまじいものとなり現在のフランス、イタリアまで侵略された位です。
No.7
- 回答日時:
私的な見解です。
ゲルマンの大移動もフン族の移動も地図を見ると、中央アジアから中国に
かけて複雑に繋がっているように思います。強大な国家が衰退したあとは、
小国がたくさんできて争います。近隣諸国も同様に今まで一国の支配下に
あったものが、重石が取れるとバラバラになって合い争うようです。
この影響は、あっという間に中国からヨーロッパまで波及すると考えると
ゲルマンの移動も納得行くと思うのですが、いかがでしょうか。
争いは西へ西へと波及していって、最後の端っこが、ゲルマンだとすれば
納得ゆくものになると思います。
強大な国家隋が建国されるまで、近隣諸国は不安定であったと推測します。
インド史に関して不明ですが、インドも中央アジアに多大な影響を与えた
と思います。
参考URL:http://www.ne.jp/asahi/chronicles/map/Eurasia4C. …
No.5
- 回答日時:
実際に彼の地へ行ってみると、日本で考えていたこととだいぶ意識が変わってくるものです。
モンゴルから中央アジア、ロシア平原にいたる地域は農耕に適さない、土地のやせた草原で、
こうした場所で生きていくには、遊牧生活が最も適しています。
遊牧は家畜に草を食べさせて育てる生き方ですから、
家畜の餌となる草原が枯渇すれば移動せざるを得ません。
もともと彼らにとって、ある土地を捨てて別の土地に移動することは、
日常的な出来事だったわけです。
(この辺が狭い「自分の土地」にしがみついて生きる農耕民族の日本人には、
わかりかねる部分がありますが)
それに加えて彼の地は360度地平線が見えるような一面の草原、
「土地なんていくらでも続いてるじゃないか、気候に恵まれなかったり、
異民族が侵入してきたりしたら、さっさとあの地平線のかなたへ行ってみようぜ、
なにかいいことがありそうだ」
なんて気持ちにさせてくれる地形条件があります。
つまり彼らは、土地にまったく未練がなく、軽い気持ちで別の場所へ移住していくのです。
日本人の感覚では推し量れないところがあるかもしれませんが、
もしご質問者の方が彼の地へ行ってみることでもあれば、納得されるかも知れません。
No.4
- 回答日時:
そもそも中央ユーラシアの遊牧民(特に古代)については文字史料が少なくて推測に頼る割合が大きいですね。
ピエール・リシェ『蛮族の侵入』には柔然が勃興して、それに押されて西へ移動したのではないかという推測が紹介されています。
No2さんの後漢に追われた説だと、西に登場するまで百年以上のタイムラグがあるので、それだけではちょっと苦しいかな、と思います。
歴史的に見てモンゴル平原あたりに勃興した遊牧民が西へ移動するというのはよくあることですので(アヴァール、ハザールなど)、フン族もその一例だといえるでしょう。
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