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ある精神科医の紹介の文章を訳していて、一部分だけわからなくて困っています。

He knows from personal experience that no matter how severe a person’s distress, there is always a person inside. When provided the recovery relationships, principles, and resources, that person inside is capable of relating and regaining control over their life.

という文章なのですが、最後の文章のrelatingは述語を持たないのでしょうか、あるいは、あとのtheir lifeを述語としているのでしょうか?

また、意味はどうなるのでしょうか?

relateという動詞の意味が今ひとつわかりません。

自分の周囲の人びとやできごとと関係を持つということなのか(述語がない場合)、自分の生活とつながりを持つということなのか(述語がtheir lifeの場合)。後者だと、心の中に引きこもっていた自分が現実の生活をおこなうようになる、そんな感じになるのでしょうか。

教えていただければと思います。

A 回答 (3件)

アメリカに37年住んでいる者です。

 私なりに書かせてくださいね。

このrelateは自動詞なんですが、relationshipが出来たものと動詞なんですね。 そして、このrelatingは動名詞で「人と関連を持つ」「感情のつながりを作る事が出来る」と言う事でotschanさんがおっしゃっている「自分の周囲の人びとやできごとと関係を持つということなのか(述語がない場合)」と言う事になります。

つまり、心の中にこもった自分には人とのつながりを持て、よって、普通の生活に戻れる(人間としての生活が出来る)、と言う事になるわけです。

普通の人間としての生活を管理できる、と言う事は人とのつながりを持てなくてはならないと言う観念が前提にあるわけです。

よって、精神病患者は人間との交わりが大切であり、よって、その上に書いてあるrecovery relationshipsが必要である、と言う条件が付いてくるわけなんですね。 ですから、それがあれば回復の可能性は非常に高い、と言う事になるわけです。 しかし、このサイトのように一回の「会話」が一方通行(一方通行の重なり合い)になるような人間関係ではこの良くなる可能性があるとしてもますます悪くなる可能性を持っているわけです。

ですから、劣等感の塊ともいえる重症患者は普通の人間関係からでる「思いやり」などは言葉としてはでる事はなく、批判的な表現で自分を満たす事しかできずそれがかえって社会から離れていくと言う現象になるわけです。 結局h境復活の可能性がなくなっていってしますと言う事になるわけで、一般社会で人間との交わりを必要とする社会生活がより難しくなっていく、と言う事になるのです。 

心の中の自分はこの「一般社会への復活を望む、人間関係を大事にしたい」と言う思いはありその可能性は大いにある、とこの作者は言っているわけですね。 ですから、このWhen providedと言う条件が満たされる必要があると言っているわけですね。 だからこそ、精神科医師から一度見放されると(理由は何であろうと)回復が非常に難しいと言う事にもつながっていくわけです。

失恋して落ち込んだ人でも解決案はないにしろ誰かと話が出来ることでこのdistressが薄らぐと言う事が一番軽いそして身近な例としてこの文章を理解できると思います。 

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 
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この回答へのお礼

>これでいかがでしょうか。

よくわかります。
より広い文脈を示せていませんでしたが、“精神的な病気を持つと社会的に孤立して(or させられて)しまうが、条件が整えば、人間らしく社会生活をしていくことができる”という文脈の中で出てきた文章です。ですから、relateの意味が「人と関連を持つ」「感情のつながりを作る事が出来る」だというのは、文脈に合致します。
どうも、ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/08 16:56

 relate は、手元の辞書によると、原義は carry back, bring back, bear back といったことだそうです。

「はこんでもどす」「もってかえってくる」「かついでもどす」ということです。「話す」というもう一つの意味も、carry back ということからなら連想できます。relate = bring back ですから、「関連付ける」という意味を成すには relate A to B, relate A with B といった形を取ります。ちなみに、regain は、"to get something back, especially an ability or quality, that you have lost " [Longman Dictionary of Contemporary English より] ということです。結論から言うと、control over their life を再び取り戻すのですが、その前は、いわば患者さんの中で control と their life とがseparate されている状態と言えるかもしれません。その両者を結びつけるのが relate 、その結果、両者の調和をとりもどすことが regain ではないかと思います。つまり、relating A to B and regaining A over B という過程が、 relating and regaining A over B というパッセージにかくれている時間的な内容だと私は思いました。

 「自身の経験からかれは、いかにひどい悲しみを味わっている時でも、その人の中には内なる私といったものがつねに存在していることを知っている。 回復のための対人関係、基本原則、諸活動といったものを提供されれば、その内なる私が、ばらばらになっていた自身の人生とそれに対する統御能力とをひきあわせ、再び両者の調和を取り戻すことができうるのである。」

 深い内容に対して浅い解釈しかできていない気がいたしますが、一つの読み方として提示いたします。 a person inside とは「内なる治療者」といった存在でしょうか。なぜかもののけ姫のシーンのイメージが繰り返し浮かんできてしまいました。
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この回答へのお礼

>つまり、relating A to B and regaining A over B という過程が、 relating and regaining A over B というパッセージにかくれている時間的な内容だと私は思いました。

あぁ、なるほど、わかります。
そう言われると、そのようにも思えてきました。
そのように読んでも、文脈と合致します。

さらに考えてみます。

>なぜかもののけ姫のシーンのイメージが繰り返し浮かんできてしまいました。

ちなみに、この文章で紹介されている方は、若いときから自分自身が精神的な疾患のため入退院を繰り返し、その後、失敗を繰り返しながら、医学の勉強をして精神科医になった方です。現在は精神科医として仕事をされています。

どうも、ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/08 22:08

 "relate" には、「さかのぼる」という本来の意味があります(ラテン語の "refero" 過去分詞より)。

これは自動詞ですから、目的語をとりません。
 第2文を試訳します:「それを回復するような人間関係や方針、また方策がととのえられれば、その内的人格は、もういちどさかのぼって自分の生活を手中に収めることができるようになれる。」
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この回答へのお礼

質問で「述語」と書きましたが、「目的語」ですね。失礼いたしました。
なるほど、語源的にはそういった意味を持つのですね。語源を考えるのって大切だなとあらためて思いました。どうも、ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/08 08:13

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