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こんばんは。いつもお世話になっています。

「彼女ほど美しい女性を見たことがない」を英語にすると選択肢の一つとして

I have never seen a more beautiful lady than she.がつくれると習いました。でもSheという主格を使ってしまうと文頭のIと比べてしまうことにはなりませんか?ここはあくまでa more beautiful ladyと比べているわけですから、同じ目的格のherにしなくてはいけないと思うのですが・・。まったくもってわかりせん。どうかよろしくお願いします。

A 回答 (36件中1~10件)

 比較級で用いられる than は基本的には接続詞と見なされ,


He is taller than I am. であれば,
He is taller than (I am tall) ,
I know him better than her. であれば,
I know him better than (I know her well または she knows him ただし,後者の場合,than は前置詞)
のように,than の後は,比較の基準となる形容詞や副詞を含めて,節ができあがります。
 I have never seen a more beautiful lady than「彼女」の場合,
比較の基準となる beautiful という語を含めようとすると,she is beautiful あるいは,she is a beautiful lady のようにしなければ節はできません。
 上の例では,he is tall と I am tall,I know him well と I know her well のように対等の関係ができますが,この場合,I see a beautiful lady と she is a beautiful lady などでは対等になりません。
 I see 目的語という主構造において,beautiful という基準で比較しようと思えば,
I have never seen a lady who is more beautiful than she is. のように,関係代名詞を介するしかありません。
 I have never seen a lady who runs faster than she does. が正しいと思う理由は puchi555さんと同じです。「速く(走る)」という基準で比較し,I see 目的語の主構造に含ませようとすると関係代名詞を介するしかないのです。
 何度も申し上げて明確にご返答をいただいていないのですが,
I have never seen a more beautiful lady than her. の her は see の目的語となるから,とおっしゃるのであれば,than の後に beautiful という比較の基準の語を含めて解釈できるのか,ということです。できないのであれば,比較の基準となる語を含めて解釈できなければならないということが誤っているということなのでしょうか。
 そして,形容詞の比較級+名詞+than の後に,節構造がくる場合もあります。
 I have never seen a more beautiful lady than he has (seen a beautiful lady). のように,主語を比較する場合
 I am a better tennis player than I used to be (a good tennis player). のように,SVCの形になる場合
He wrote a more interesting novel than he did a play (→he wrote an interesting play). のように,形容詞に修飾される名詞が比較の対象になる場合
です。
 しかし,I have never seen a more beautiful lady than her. はいずれにも該当しません。
 上で申し上げたようにthan she is beautiful や than she is a beautiful girl では I see 目的語とは対等にはなりません。
 動詞の目的語同士の比較というのは,
I know him better than (I know) her. という副詞を比較の基準にするか,
He wrote a more interesting novel than he did a play. のような場合だと思います。
 Noam Chomsky などが論じたのは,
I have never seen a taller man than my mother. は誤りで,
I have never seen a taller man than my father.
I have never seen a man taller than my mother.
I have never seen a man taller than my father. は正しいというものです。
 Chomsky 自身が,この my mother などの格まで説明していたかどうか,わからないのですが,
英語正誤辞典(研究社)には,
I have never seen a taller man than my father (is). と説明されていました。
ただ,文が書かれているのみで,is を補うことができる理由までは説明されていません。
一方,英語構文事典(大修館)には,
John constructed a better theory than GB theory is. や
A taller man than Bill is came to the party. は非文である,と説明されていました。
これらは,句構造的にしか解釈できない,ということだと思います。
 私は,後者の考えに共感をおぼえ,#32のような説明にいたったわけです。
 しかし,#33の方がおっしゃっているように,than を関係代名詞として,she is の後の補語の部分が前に出たと考えれば,a more beautiful lady than she is で納得がいきます。
 what he is やthe sort of person (that) he is などと同じ構造と考えるわけですね。
 こう考えると,当然 is は省略できなくなります。
 どなたかがおっしゃっていたように,まず,先に than を用いた英文を作り,それを後から文法的にどう解釈するか,ということなのでしょうね。補語の部分を前に出した関係代名詞と考えることで,I have never seen a more beautiful lady than she is. は正しくなります。is は省略できません。
 実際には,I have never seen a lady more beautiful than she (is). のように,形容詞を後に置くのがすっきりした言い方だと思います。
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どうやら私たち回答者の間でも、意見の一致がなされたようですね。

素晴らしいことだと思います。皆さん、お疲れ様でした。とても有意義な議論が出来たのではないかと思います。

moisturelotionさん、時間が掛かりましたが回答者の統一見解としては、次のようになると思います。(皆さんも、以下の内容で構いませんか?)

<結論>
(1) than sheでもthan herでも文法的には正しいが、
  前置詞を使ったthan herの方が好ましい。
(2) than sheも間違いではないが、この場合には
  than she isのように、isを省略しない方が良い。
(3) isを省略しない方が良い理由は、I know him.と
  She knows him.を比較した、I know him better
  than she.のような並列構造の比較ではないため。
(4) thanの後ろがsheという主格であっても、主節の
  主語との比較の文ではない場合がある。同様の例
  として:
  I've never seen a better swimmer than she was.

大体、以上のようになると思います。moisturelotionさんの元々のご質問である「Sheという主格を使ってしまうと文頭のIと比べてしまうことにはなりませんか?」ということですけれども、「thanの後ろが主格」だから自動的に「主節の主語」との比較になるということではないようですね。上の(3)にあるように、並列構造ではない比較の文も存在するからです。ただ、その場合には、誤解を防ぐためにも、省略はしない方が良いようです。

結局、今回の議論で分かったことは、一般に言われるような「主格と主格の比較」という解釈が論理的であればそれで良いのでしょうけれども、非論理的な場合には違う解釈がなされる必要があるということだと思います。このことについては複数の回答者が推薦しているように、No.13のemlakさんの説明が分かりやすいのではないでしょうか。emlakさんも指摘していますが、My hobby is collecting stamps.を「私の趣味が切手を集めているところだ」という解釈は非論理的なので、be+ing形が自動的に進行形の解釈にならないというご指摘と重なる所が有るように思います。

逆の見方をしますと、今回のことは英語を学ぶときの落とし穴なのではないでしょうか。比較をするときには、主格は主格と、目的格は目的格と、ということは確かに学校で習いますよね。でも、それを私たちは気づかないうちに、「比較とは格をそろえる物だ」と過剰解釈をしているのではないでしょうか。She walks faster than me.やshe has more books than me.のような文が正しいのですから、比較とはもっと緩やかなルールを持っていて、例えばHe loves her more than I.なのかHe loves her more than me.では意味が変わってしまうような「誤解を生む可能性の有る場合」に限って、格をそろえる「必要」があるという程度のことのように感じます。極論をしてしまえば、格をそろえるのは原則なのではなく例外なのだという印象すら受けました。

あくまでも私個人の印象ですが、今回の議論から、格をそろえるのは文法的な要求というよりも、誤解を避けるための配慮みたいなもののように見えました。
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この回答へのお礼

みなさんこんばんは。質問者のmoisturelotionです。途中からお礼が途絶えてしまい大変申し訳ありませんでした。

皆さんのご回答はしっかりすべて読ませていただきました。僕の知識では少し難し過ぎる部分もありましたが、それでも一生懸命読ませていただきました。

何気なく発した質問だったのですが、これほど奥の深い内容だったことに改めて驚きます。そしてそんな僕の何気ない質問に懸命に答えて下さった回答者様のみなさんに改めて感謝致します。どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/09/27 00:25

皆さんのご回答を拝見して、私の意見を再考せざるを得ないと考えました。


moisturelotionさんの「同じ目的格のherにしなくてはいけないのでは?」と言う疑問と、relative clauseの従属構造同士の比較では、Who(主格)に呼応して、主格+動詞で述べると言う文法と相俟って、誤った考え方をしていたのではないか、と思えてきたのです。「同じ目的格のherにしなくてはいけない」、というのは、昔、エッセイライティングを勉強していた時にネイティヴに文法書を見せられて指摘されたことでしたが、このご質問の場合に当てはまらない、という考えに至ったのです。(文法書はOXFORDだったかと思います。定かでなく、申し訳ありません)答えとしてherは間違いではないのですが、根拠が違っていてはいけません。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

Pedantさんには、出先でお忙しいときに私の考えを併せて、sheとherのどちらが正しいか、と言う聞き方をしてしまたので、当初の私の意見に引きずられてしまったと思います。大変申し訳なく思っています。Pedantさんのご意見は、emlakさんのご意見に重なる部分が大きかったと記憶していますが、I have never seen a more beautiful lady than she.などのように、sheの後が全部省略されてしまったreduced clauseの文章は、時制がハッキリせず、曖昧な文になってしまうということ、現代口語ではherの方が好まれるという事が大筋だったと思います。

しかし、wind-sky-windさんや、Shinnbone さん、が省略部分を補っても意味が通る文でなければおかしい、というご意見に、本来はそうだと思いつつも、どうしてもI have never seen a more beautiful lady than she (is).の収まりの悪さが気になっていました。
emc2さんのご回答を見てはっとしました。
I can't imagine a more beautiful apparition than she was.には違和感を覚えませんでした。さらに、I've never seen a better swimmer than she was.
I've never seen a better swimmer than she had been in her younger days.も全く問題ない文でした。ということは、私の考えていた根拠は当てはまらず、間違っていると言わざるをえません。そこで、一般的な事実を述べるときの文法を思い出し、なぜ私だけでなく、PedantさんもI have never seen a more beautiful lady than she (is).に収まりの悪さを感じたのか思い当たりました。

一般に「猫が好き」という場合、I like cats.又はI like the cat.としますが、I like a cat.は文法的に間違いがなくても、この文だけではその意味を成しません。しかし、I like a cat which licks me.のように、具体性を持たせると、どの様な猫を一般的に好むかを表すことが出来ます。I can't imagine a more beautiful apparition than she was.
I've never seen a better swimmer than she was.
I've never seen a better swimmer than she had been in her younger days.もそれぞれ、以前の彼女、若かりし日の彼女、というより具体的な情報がshe以下にあるために、問題なく感じたのです。
I've never seen a better swimmer than she.だと、時制がハッキリせず、美しくない、is付きでも違和感を感じたのは、現在ということだと、特別わざわざ言及するまでもない情報だからではないのか、と思い当たったのです。つまり、最後のshe又は、she isの尻切れトンボ感なのです。ですから、私の伺ったネイティヴの皆さんは、herだとお答えになったのだと思います。
このように、than she (is)で文が終わってしまう場合、BBCの放送ガイドラインでは、極力herを用いるそうです。

しかし、wind-sky-windさんのI have never seen a lady more beautiful than she is.は美しくまとまりのある文だと思いました。(isは省略しない方がいいと思います)それは、a lady more beautiful と倒置したことにより、詩的な、またはIt is I.(Jeeves and Woosterぐらいの時代まででしょうか)と言っていた頃の格式高い時代の雰囲気が出るからだと思います。

一番最初に行われた英文法を検証する試みは、当時の学術言語であったラテン語の文法に無理やりなぞらえる、苦しいものだったそうです。やはり、説明に無理があってはいけませんね。今回、大変良い勉強をさせていただきました。私の思い込みの説明で皆さんに不快感を与えてしまい、大変申し訳なく思っています。お許し下さい。また、皆さんが、しょうもない意見だ、とお思いになりながらも、繰り返しご教授下さった事に、感謝に耐えません。
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 No.33ですが、No.35さんのまとめられた内容とご意見を支持します(ギャラリーなのでえらそうなことはいえませんが)。


 それと余計なことかもしれませんが、質問者さんへ。回答の全てに必ずしも逐一お答えになる必要はないと思いますよ。回答が多数に上る場合は、ご自分にとってポイントと感じられる要所でコメントされれば十分なのでは? 回答された方々も、逐一のコメントを望まれているわけではないと思いますので…。
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No.17です。

これまでの議論を一旦まとめさせていただきたいと思います。

最初に私がこの議論に参加させていただいた時には、「than sheは文法的には正しいが、使用頻度が低いのではないか」ということを述べさせていただきました。No.33でemc2さんがお示しになったようにthan sheを使った表現は実際に使われているのですしね。(そう言えば、消去されてしまいましたが、ちょっと乱暴な発言をなさっていた参加者の方もthan sheが実際に使われている例を提示してくださいました。)また逆にNo.27では、文法的にはthan Iでありながら、実際にはthan meを使うというご意見を、ネイティブであるPedantさんからいただきました。

以上のことからして、今回の例文でもthan her「だけ」が正しいということではなく、than she「も」可能であるということでよろしいですよね?とは言えthan herの方が、より自然で、かつ使用頻度も高いということで、ここまでは皆さんの意見が一致しているのですよね?

ただ、いま議論になっているのは、than herという形をとる場合、それがseeという動詞の目的語だからherなのか、それともthanという前置詞の目的語だからなのかということで、よろしいでしょうか?

私はthan herの解釈を、seeの目的語だからではなく、thanの目的語だからherになるという立場を取っていました。というのも、「比較表現が主語の位置にあるときには主格で、目的語の位置にあるときには目的格になる」という規則を今まで聞いたことがなかったからです。Pedantさんによると、I have never seen a more beautiful lady than her.は比較表現がseeの目的語なのでthanの後ろはherになり、主語の場合には主格になる(例えばA more beautiful lady than she is standing over there.のような形)ということです。Pedantさんがご推薦のスワンの文法書も愛用していますが、そのような記述は見つけることは出来ませんでした。

そこでpuchi555さんとPedantさんにお願いなのですが、この規則について述べられている文法書を教えていただけませんでしょうか。

またwind-sky-windさんへの質問なのですが、No.32で仰っている、形容詞が被修飾語の前に置かれた場合に、「than の後は何かを補って節構造では解釈することができません」とはどういうことでしょうか。比較構造に関しては、ChomskyがWh移動を主張し、Bresnanが比較削除を主張したということぐらいしか私は知りません。(Pedantさんは専門家ということですから、当然この件についてもお詳しいでしょうから、Pedantさんからも是非ご意見を頂戴したいと思います。)

よろしくお願いします。
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wind-sky-windさんのリサーチ力、考察力はさすがですね。

よくお調べになったと思います。

I have never seen a lady who runs faster than ~の後には何が来ますか。

これは別スレを立てて議論された方がよいかもしれませんね。この文に関しては私も、faster than she (does=runs)というwind-sky-windさんの意見に賛成です。でも、私の理由は違うのです。(喧嘩を売っているのではないのです、誤解されませんように!)

I have never seen a lady who runs faster than she does.という文が正しいのは、I've never seen a beautiful lady than her.という、単純なadjectival comparisonの文、(つまり、 beautiful とladyは一塊のSee の目的語として扱われる文)ではなくて、who runs fasterというrelative clauseがうしろからa lady を修飾している文だからです。

relative clauseは、文の主構造であるI've never seen a lady とは切り離されたsubordinate close という節として考えられていますから、この場合は、relative clauseの部分を従属構造同士として比較しなくてはいけません。ですから、who runs faster のWho(主格)に呼応して、she does (=She runs faster than the lady)となるのです。

単純なadjectival comparisonの文とrelative clauseの部分の比較の文ではwind-sky-windさんのご指摘のように扱いが異なり、大多数の権威ある専門書でも別チャプターを設けています。

A more beautiful lady than she is standing over there.の場合のshe
は主格同士の比較とみなされ、書き言葉では、her より好まれて使われます。しかし、口語ではherが増えてきているのも事実だと思います。

I have never seen a more beautiful lady than I see her.は、adjectival comparisonという論点をハッキリ説明するために書きましたが、正直申しまして、文として美しくないので私は言いません。Nativeも言わないと思います。いちどに書ける字数も能力も限られていますので、説明不足でしたらお許しください。

wind-sky-windさん、またぜひご意見をお聞かせ下さい。大変参考になります。
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 ギャラリーですが、若干コメントさせてください。


 まず検索で拾った文をいくつか上げておきます。

… Mrs. Nevil Tyson was a more beautiful woman than she had been before.

I can't imagine a more beautiful apparition than she was.

She undressed and bathed in the clear pool, and a more beautiful princess than she, could not have been found in the whole world. (from "The Wild Swans" by H.C. Andersen)

She was even a more beautiful person on the inside than she was on the outside.

Her bishop remarked, "I have never known a more beautiful character than she."

出典はばらばら。これらの文には最後に触れたいと思います(ちなみに her で終わる文もいくつも見つかりますので、念のため)。

 than の働きについてですが、No.13 さんの説明がすばらしく分かりやすかったです。ただ私見では、品詞的に説明するのであれば、「接続詞」「前置詞」に加え、「関係詞」として働く(というかそのように見える)という項目を補えば、より分かりやすくなると思いました(wind-sky-wind さん、Shinnbone さんが再三説明してくださったのはこの「関係詞」的な働きだと思います)。
 後で興味深い記事を紹介しますが、than の後ろに「省略」されている要素を補って文を復元すると言うのは、18 世紀に始まった「説明」方法なんだそうです。大変有効な方法だと思うのですが、なぜそのような説明法が必要になったかと考えると、than の後ろに来る代名詞の「格」をどちらにするかという文法上の議論が当時から有ったからなのではないでしょうか。

I know you better than ( I know ) him.
I know you better than he ( knows you ).

と補うのは分かりやすく、すぐれた説明法だと思いますが、落とし穴もあります。この補い方は、than の前後の節が対等のいわゆる「重文」の形ですが、than 以下が関係節的に前の一部の語句にかかる「複文」の例も実際には多いということです。
こちらの例文を見てください。

http://en.wikipedia.org/wiki/Than

You are a better swimmer than she.

than を前置詞的感覚で捉えて、この she を her とすることも出来ると思いますが、she とここに主格をおくことで、表現の奥行きが広がります。時制表現をもその手中にすることができるからです。

You are a better swimmer than she (is).
You are a better swimmer than she was.
You are a better swimmer than she had been in her younger days.

ここでの than を普通に「接続詞」として捉えて、than she was a good swimmer. という対等の文を省略した「重文」と取ることもできますが、than を「関係詞」として捉え、a better swimmer を先行詞とする
a better swimmer than she was という名詞節を作っていると見ることもできます(「関係詞」的な働きについては辞書を参照してください )。 そうしてできる「名詞節」を並べてみます。

a better swimmer than she (is) *
a better swimmer than she was
a better swimmer than she had been in her younger days

*については、than を前置詞的に捉えていれば、her でも良いし、時制表現を必要としないのであれば、その方が簡潔ともいえる。ただし、表現の奥行きを持っているのは、このように主格の she である。

このように than を含む名詞節ができれば、この名詞節が、「複文」の中で主語になろうと、目的語になろうと、節の中の部分の「格」がそれによって変化することはありません。「格」は「節の中の構造によって」決定されているからです。

I've never seen a better swimmer than her.*
I've never seen a better swimmer than she.
I've never seen a better swimmer than she was.
I've never seen a better swimmer than she had been in her younger days.

*は、than が前置詞的に捉えられているので、her になっているというのが回答者の立場。a better swimmer が、seen の目的語になっているからではない。その証拠に、A better swimmer than her を一つの主語にもできるのだから。A better swimmer than her is now beeing sought.

 ここまですべて、wind-sky-wind さんと、Shinnbone さんの御説明を私の理解レベルで繰り返させていただいたといってよいと思います。新しい視点も提示したかったのですが、オリジナリティをあまり出せずすみませんでした。

 最後にこちらの辞書の USAGE NOTE の記事が大変興味深かったので、ご紹介しておきます。

http://www.bartleby.com/61/13/T0141300.html

 最初にあげた例文は、than she という主格をおくことで、多彩な時制や状況を言い伝える、懐の深さが潜在的に与えられるということを示したくて拾わせていただきました。than she にはちゃんと利点というか、存在理由があるということです。

 ちなみに、than はもとは then から変化したものなのだそうです。A is bigger, then B. というのがそのはるかな原形だったそうです。そこから用法が自在に発展して来たのを、文法的な説明が必死で追いかけてきた、というのが実際なのではないでしょうか。
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 I know him better than (I know) her. と同じ感覚で,


 I have never seen a more beautiful lady than (I see) her.
とするのは明らかに誤りです。
 know him well と know her well を比べて,前者が勝っているので,I know him better than (I know) her. という文ができるのです。
 see a beautiful lady と何を比べるのでしょう。beautiful という形容詞は lady を修飾しているのみで,see her という部分には関連がありません。see a beautiful lady, see her と目的語という点は共通していても,beautiful という比較の基準となる語が,see her という than 以下に出てこなければ比較構文はできません。私が何度も申し上げているように,beautiful という形容詞は lady にかかっているだけで,see 目的語という文の中心には関連がないのです。 
 I have never seen a lady more carefully than (I see) her.「私は彼女(を見る)よりも,注意深く女性を見たことがない」
であれば,see a lady carefully と see her carefully を比較していることになり,正しいと思います。ここで, see の目的語になるから her になるというのと,今回の場合は違うのです。
 「私は,彼女ほど速く走る女性を見たことがない」を英語にするとき,I have never seen a lady who runs faster than ~の後には何が来ますか。
 ここで,see a lady と同じように,than (I see) her となるのでしょうか。
 違いますよね,faster than she (does=runs) ですよね。
 I have never seen a more beautiful lady than (I see) her. のように,see の目的語になるから,her になると考えるのは,I have never seen a lady who runs faster than I see her. とするのと同じなのです。
「彼女」を見るという点で比較しているのでなく,「走る速さ」で比較しているので,a lady who runs faster than she does となるように,今回の文も,「見る」という点では比較しているのでなく,「美しさ」で比較しているのです。
 そこで,I have never seen a lady (who is) more beautiful than she (is beautiful) のように,私は説明してきたのですが,その後調べてみて,a more beautiful lady than ~と,a lady more beautiful than she とは同じではないということがわかりました。 
 I have never seen a lady (who is) more beautiful than ~とした場合,than の後には,my brother のような男性を表す語や,動物を表す語がくることも可能になります。(more beautiful だと男性については考えにくいのであれば,taller で考えてください)
一方,a more beautiful lady than の場合,than の後に,lady に属する単語が来なければならないのです。これは Noam Chomsky などが論じた有名なことのようです。more beautiful という形容詞が lady を前から修飾している場合,than の後には,lady の意味が内在されているような,同じ範疇の語が来なければならないのです。そして,この場合,than の後は何かを補って節構造では解釈することができません。すなわち,than の後は目的格にするしかないのです。そして,今回は「彼女」という lady の範疇に入っているものとの比較ですので,この言い方が可能になります。そして,その語形は I see her のように,see の目的語だからというのではなく,句構造的に(すなわち,than を前置詞的に考えて)目的格にするしかない,というのが私の結論です。
したがって,主語の場合も,A more beautiful lady than her is standing over there. としか言えません。
「彼女より美しい女性は見たことがない」は
 I have never seen a lady more beautiful than she (is). (この than she is は前置詞句に than her としてもよい)
 I have never seen a more beautiful lady than her. (この than her は節的には説明できない)
と表すことができます。
 結論としては,ご質問の she は誤りということになります。
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私は比較したいのは心情的に二人の女性の美しさであるけれども、I have never seen がこの文の主語と動詞である限り、構造上、目的格をとる、と最初から説明申し上げています。

私は、ANo.8で、「本当に難しく奥深いです。文章スタイルに精通したネイティブの方にお聞きになってみてください。」と申しています。私はこれ以上の説明が出来ません。この場で納得のいく説明が得られなければ、マクミランなどの出版社のチーフエディターにお問い合わせなさって下さい。私もその回答には大変興味があります。

>Shinnbone produced inelegant sentences

とはShinnboneさんの仰った以下の部分ですよね。
>同じように I have never seen a more beautiful lady than her. を解釈すると、I have never seen a more beautiful lady than I have seen her. となり、かなり不自然な文章になります。「より美しい女性を見た」ことと「彼女を見た」ことを比べている事になります。I have never seen a more beautiful lady than she has seen a beautiful lady. とするとさらにちんぷんかんぷんです。

pedant さんと意見が一致しているのに、何をお怒りなのでしょう?非難なさるどころか、この部分に関してShinnboneさんのご意見に同意なさるご回答でしたよ。ご回答が英語で書かれていただけでサイトから消されてしまって残念です。

>もっとも、それは日本語的な見方だ、と言われてしまえば私が何を言っても無意味ですね。さらにネイティヴである私の妻まで日本語的な見方をしている、ということですから。

私は奥様が日本語的な見方をしているとは全く思いませんし、一言も言っていません。「お分かりになる、」と書いています。「分かる」というのと「見方をする、発想をする」というのは全く別です。私は、日本に10年以上住みながら、全く日本語を覚えようとしないアメリカ人を多数知っていますので、Shinnboneさんの奥様はアメリカに住んでおられるのにも関らず、日本語を勉強なさる努力を払われていて、大変ご立派な方だと思います。奥様やShinnboneさんに対して尊敬の念がないのではありません。誤解が生じていたなら謝罪いたします。
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まだ納得できません。

私は全ての回答を何度も読みましたが、"a more beautiful lady" の more が「見た事」をどうして比較しているのかの説明はまだ読んでいません。

>主語、動詞はI've never seen です。私が見た二つの対象物(a beautiful ladyとher「彼女を」見た)のどちらが美しいかを比較しているので、目的格でなければならない、と何度もご説明したはずです。

私も何度も書いているように、more は美しさの比較であって、二つの見たものの比較ではありません。しかも、ここで見たのは「美しい女性」で、「それ以上に美しい女性」は見た事がない訳ですよね?一つは「見た」もので、もう一つは「見てない」ものです。「私が見た二つの対象物」だとは解釈できません。この二つを同じ動詞、I've never seen の目的格だと見るのですか?不自然です。

もっとも、それは日本語的な見方だ、と言われてしまえば私が何を言っても無意味ですね。さらにネイティヴである私の妻まで日本語的な見方をしている、ということですから。

Pedant さんは、私に記憶に間違いがなければ Shinnbone produced inelegant sentences という表現を使いました。これは、何もないところから不細工な文章を作り出した、ととれると思います。どっちにしろ、自分の出したい結果を出すために変な文章を持ってきた、とありましたよ。

しかしもうこれ以上は水掛け論ですね。私はこの辺にしておきます。
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