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先日このような質問をさせていただきました。
そこでまた新たに疑問が浮かび上がってきたのですが、医学部の教授ってそんなにすごい権力をもっているのですか?
僕は理学部ですけど教授たちはとてもおもしろくていい人ばかりです。打ち上げのとき教授室いって飲んだりしたこともありますし。
助教授の人たちも心の中では教授の席を狙っているのかもしれないですけど、教授に媚びたりはしていません。
なぜ医者の世界では教授にこびるのでしょうか?医学部の教授にはなにかすごい権力があるのですか?
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

医学部の場合(私は歯学部ですが結構似ています)、講座という単位にわかれます。


医学部でいえば、例えば第1外科学講座、第2~、第1内科学講座、というように診療科別になります
この各講座の中は完全なピラミッド構成をしています。
つまり教授が頂点に立っていて、その下に助教授・準教授がいて、その下に講師、さらに助手、副手や研究生、大学院生等がいます。
基本的には教授は各講座で1名、助(準)教授が1~2名、講師が2~4名、助手が10~20名程で副手や研究生はその講座の規模で様々です。
こういったピラミッド構造ですから、助手が講師になるのはほぼ1/5、講師や助(準)教授が教授になるのもほぼ1/5程度の確率でしかなれません。
これが他の学部の教授と大きく違う点です。
多分質問者さんの属している理学部では、教授1名、助(準)教授1名、講師1名、助手2~4名程度の講座が多く、ピラミッド構造ではない点が違います。
こういった学部では講師になれば、ある程度エスカレーター式に教授になれますが、
医学部ではそうはいかず、必ず競争(悪くいえば潰しあい)があるため、権力があるように見えるでしょうし、
実際に教授の中には権力を握ったと思っている方もいらっしゃるでしょう。
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この回答へのお礼

なるほどー!!すごく理解しました。
確かにうちの学部では助教授とかは一人で、助手が多くて二人っていう感じです。これだと競争おきないですもんね。
医学部はそんな構成をしてるから教授に気に入られようとしちゃうんですね。
わかりやすい回答をありがとうございました。

お礼日時:2006/04/19 23:25

どういう権力を持っているか。

教授にできて助教授以下にできないことをあげてみます。アメリカでも同じなら◎。臨床医学と基礎医学では少し違い、基礎は2.がありません。(派遣するところが無い)

1.学位授与権:実質学位の指導と授与する者としての地位(不文律):すべて下のものにさせても自分が指導したことにする(学位論文に表示)ことができる。嫌われたらもらえないっス。米国X。いんちきは訴訟されると負けるかもしれません。このほか2.もあって黒を白といっても誰も反論しないような構造になっています。アカデミックハラスメントの世界です。

2.人事権:関連病院への派遣を強引に指示する権利。嫌われたら飛ばされます。理学部と一番違うところですね。これで、たいていのものはヘイこらします。米国Xでは自分で勝手に決めてよし。実は人事権は本来はありませんが、本来無い権利が発生する例は神戸市の例でもありました。周りが祭るので余計強くなります。ですから力弱いと消滅することもあります。この人事権は構造化したパワーハラスメントとの違いは無いですねえ。飛ばされ続ける人たちは、数ヶ月おきに、ぐるぐる、勤務先を変更されても、黙っています。(そこの患者はどうなる?なんて教授の責任でなく、まわされる医師の責任だということになります。でも立場弱くともいうことを聞くほうも聞くほうですから、そうかも)

3.大学の方針を恣意的に決められる教授会での決議権。教授会には”検察審査会””株主総会”などのようなチェック機構は除去されています。すごいですね。権力の源。でも米国では原則ありえません。日本でもこの弊害が問題で、横浜市立大学などは、教授会の力が削られました。

4.教授選の投票権。米国X多。派閥形成のツールです。派閥の長は意のままになる人を新教授に推すのです。教授会の議決は原始的な多数決ですから数は力。米国Xで、それなりの委員会があります。そういった委員会は権力を持ちますが、メンバーになるには、優秀かどうか人間的にどうかなど検討されますし、馬鹿では慣れませんので、そう簡単に意のままになる人などは、とうてい委員になれません。安易な方法で自分の派閥を増やすことなどできません。海外で人の評価を聞くときは、あいつは馬鹿だ、というような評価が真っ先に耳に入ります。

5.購入機器の決定権。3があれば、当然ですね。メーカーはヘイこらしますね。そういう立ちばの人は教授とは限りません。米国では監査あり。


6.そのほかたくさんの内部許認可の仕事がありますので、それらは、権利へと発展します。”監査”されないのですぐにそういう芽が育つ。米国では監査あり。

以上は、人格高潔な方なら、権力を振り回すことなく、国民の健康に寄与するでしょうが、そうでない方は、上に挙げたいろいろな構造的欠陥に飲み込まれていくわけです。ほかにも、あるでしょうけど、このへんでおきます。
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この回答へのお礼

すごいですね、教授の権力。やっぱ人事権が一番大きいんでしょうか。反論したら左遷されるなんてまさに独裁者の国ですよね。そんな権力もってる人たちの下には派閥もできますよ。
それにしてもアメリカとは大きくことなる日本の医学会。このままでいいんでしょうか。
詳しい回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/19 23:44

医学部の教授と言っても、臨床科の教授が権力を持っている一番の源は、人事権です。


医局員というのは大学の中にいるだけは無く、外の関連病院にも、研修とかの名目で沢山居ます。
ジッツと言う奴で、更に、例え医局員を卒業したとしても、その関連病院に勤務している限りは、その人事権は派遣先の病院に有るのではなく、派遣元の医局、詰まり教授に有るわけです。その医局の規模にもよりますが、
200~300人の医師の人事権を持っている教授も珍しくありません。
例えば、派遣先の病院が教授の逆鱗に触れると、その科の医師の”総引き上げ”等も珍しくありません。
地方の病院長は教授には全く頭が上がりません。
数百人の医師を自由に動かせるとは、たいした権力だとは思いませんか。当然それに見返る収入もあります。
昔、某国立医大の教授が病気で亡くなったら、教授室の個人の金庫に2億円の現金が有ったとか。
その他にも博士号の取得、研究費の問題、果てには
論文を出すにも教授の許可が要ります。
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この回答へのお礼

う~ん、僕らならメーカーなりなんなりに就職しちゃったら教授との縁はそれっきりですが、医者の世界では一人前のドクターになったあとも教授の力がはたらくんですね。。。
そんなすごい権力をもっているなんて知りませんでした。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/19 23:33

私も某大学病院に10年ほど勤務しました。

実際は、周りの人間が祭り上げている感じですね。
例えば診療に使う薬剤や機材など病院の規模が大きければ大きいほど経済的な影響は強く出ます。
その決定権を持っているわけですから製薬会社などはこぞってその教授に取り入ろうとします。
また、大学に通う学生の保護者達にとっても同様です。通常の学部よりも学費、実習費など非常に高額なわけですから、万が一「留年」となると大変です。
すると学生の生殺与奪を握っているのは誰かと言うと教授陣なのです。なにが行われているかはご想像に任せますが、どこの大学も多かれ少なかれあることです。
大きな利権とその権力を欲する人々が取り入ろうとする構図が綿々と続いてきた結果とも言えるでしょう。
基本的には教授選びは選挙となりますが、投票権をもつ人々も票を固めるために派閥ができます。
人が集まれば当然階級ができますので、権力の大きさを知る人ほど一歩でも高い位置を目指したくなるものかも知れません。やはり、「次は俺が」と思うのが人情でしょう。
なんだか、書いてて笑っちゃいますが、こんな感じではないでしょうか?
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この回答へのお礼

確かに医学部は6年間で、私立だと学費も馬鹿にならないですからね。でもこうして周りが教授の力をさらに強くしていっていると思うとなんだかやるせないですね。こうした権力、よほど欲のない人以外はほしくなっちゃいますよね。。。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/19 23:29

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