激凹みから立ち直る方法

第2次大戦の敗因に国力の差をあげる人が多いですが、古来国力の差を引っくり返して勝った戦いはいくつも有ります(桶狭間、厳島)本当の原因は、何でしょう?私は、軍部の暴走と考えます。もし、必然性のない日中戦争をしていなければ、その費用をレーダーなどの科学技術の開発にまわせるし、大慶油田を発見できる。中国東北部の石油、石炭、鉄鉱石を押さえれば、それほど資源に困ることはない。後は科学技術に明るい指導部が予算をうまく回せば、アメリカに勝てた可能性は十分有ったし、そもそも戦う必要が無かったんじゃないでしょうか?

A 回答 (21件中11~20件)

質問者さんも含めてみなさん忘れがちなんですが、アメリカの生産力は日本人の想像も絶する規模です。

そもそも、アメリカはほぼ単独で日本と戦い、イギリス、ソ連、中国に膨大な量を支援し、ヨーロッパに大軍を出兵しました。太平洋戦線に回されたアメリカの生産力は15%程度だったはずです。つまり、アメリカの1割5分の力で日本を屈服させることが出来たのです。
もちろん軍部もアメリカの生産力について研究しています。旧陸軍の担当者が対米開戦にあたり命令を受けてアメリカの生産力を研究したところ、アメリカの生産力がぐわぁーっとノートからはみ出るほどに上がっていったんだそうです。あまりに日米の生産力が違いすぎるので「こりゃあどっか基本的なところで計算間違いしたんだろう。いくらアメリカの生産力がすげえといってもこれはおかしい」と思ったそうです。ところが、いざ開戦してみると本当にそのくらいの生産力の違いが出たそうです。
また単純な生産能力のみならず、その質においても日本の能力はアメリカに大きく劣っていました。日本の戦車が欧米の戦車に比べて非常に劣っていたのはよく知られていますが、これも工業力の低さゆえです。大口径の大砲を作ろうにも、質のいい大砲が作れませんでした。また装甲が薄かったのもよく知られていますが、それは信頼性の高い大馬力エンジンを作れなかったからです。
この非力なエンジン問題は日本の戦車戦闘機に常について回った問題でした。ゼロ戦がマニアックなまでに軽量化にこだわったのは、非力な栄エンジンで欧米列強なみの戦闘機を作ろうとしたからです。同じ頃の欧米の戦闘機の多くは1200馬力級でしたが、栄エンジンは1000馬力に満たなかったのです。ゼロ戦の後継機が遅れたのもエンジンの開発が滞ったからです。
1945年にアメリカはスカイレーダーを開発しています。ジェット戦闘機の登場でほとんど知られていませんが、プロペラ戦闘機の分際で3tもの爆弾積載量を持っています。これってB-17なみで、おまけにベトナム戦争ではジェット戦闘機を撃墜するという輝かしい経歴を持っています。はっきりいって、こんなもん日本は逆立ちしても作れません。

なお、日露戦争が終った時点で、日本の海軍力は既にオーバーパワーとなっていました。日本にあれだけの海軍力があった以上、それはアメリカを刺激していましたし、アメリカにとっては「いつか叩いておかねばならぬ存在」でした。
だったら削減すればよかったって?ええ、ロンドン海軍軍縮会議とかやっていましたけどね。
結局のところどのみちアメリカは日本を追い詰めるつもりでした。アメリカは本気になるとなんでもやります。ついこないだ、結局ありもしなかった大量破壊兵器を持っていると難癖つけてイラクに侵攻しました。怒ると怖いよ、USA。

この回答への補足

科学力がなぜなかったのか?という疑問の提起です。日中戦争で予算が回らなかった、何故なら無能な軍部が暴走した。指導者を決めるシステムがアメリカのほうが上だった、それが根本の原因じゃなかったのでしょうか。国力?の貧弱なドイツでさえ、英米に対抗できる戦闘機、潜水艦、戦車を持ってました。数の不足で勝てませんでしたが。

補足日時:2007/07/05 22:15
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>>7氏


日本がアメリカを迎え撃つ根幹たる対米九段作戦は、特殊潜航艇による待ち伏せ、艦上機によって制空権を確保した上での自軍有利な砲撃戦、長射程魚雷の飽和攻撃、陸上機による長距離魚雷攻撃など、(数の差があるためとはいえ)江戸時代以降作られた、いわゆる「武士道」よりは戦国のなり振り構わずぶりを感じます。奇策っぽいのも確かですが、後の世界に先んじた空母機動部隊の萌芽となりましたね。
ドッグファイトにしても、正々堂々と戦いたいからやってるという話は寡聞にして存じません。巴戦に持ち込んだほうが「勝てる」からやるのだと思っていましたが、如何でしょう。
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他の回答者様も上げられていますが、国力の差をひっくり返す可能性があるのは、開戦直後の緒戦に勝ってそのまま有利な条件で講和に持ち込むこととです。


しかし、近代以降は中々この戦略は上手く機能しなくなりました。
第一次世界大戦以降は、どちらかというと人・物・金で勝った方がすんなり勝つ場合が多いですね。
また、もう一つ勝てる可能性があるのがゲリラ戦です。
今のイラクやアフガニスタンの状態を思い浮かべると分かりやすいです。
つまり、一度占領されてもゲリラ戦を展開し占領放棄をさせれば勝ちです。(勝ったと言っても、取られた領土を取り戻すだけですが)

第二次世界大戦はどちらの条件にも当てはまりませんでしたね。
なので、すんなりロジスティックで勝った米国が勝ったという感じです。

あと、日中戦争への参戦や日独伊三国軍事同盟に参加しなければ米国との開戦も避けられたという意見もありますが、個人的にはこの意見には反対です。
当時、日米はすでに対立関係にありました。
米国は太平洋地域への進出も狙っていました。
そこで、日本と利害が対立していました。
米国としては、なんとしても日本を叩きたかったのです。
日本も、その意図は分かっていたと見え、ギリギリまで開戦回避の為の外交を展開していました。
(当時、独立していたハワイ王国が米国に併合されるのを避けるため日本に助けを求めに来たほどです。しかし、日本政府は米国を刺激しないためかその願いを退けます)
なので、第二次世界大戦後になったとしても米国とはいずれ戦う羽目になったでしょうね。
(もちろん、第二次世界大戦の文脈で米国は戦いたかったので日本側の提案を蹴ったのでしょうけど)

この回答への補足

とにかく、満州の資源を有効利用して国力?を蓄え、ソ連とアメリカを天秤にかけてうまく立ち回れば、台湾、朝鮮、満州は今でも日本のものの可能性は高いと思いますが。

補足日時:2007/07/05 20:39
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日中戦争をしなければ、アメリカとの戦争はおそらくなかったという点については、質問者の方の意見に賛成です。


ついでに言えば、日独伊三国軍事同盟を結ばなければ、ドイツとの戦争を始めるために、アメリカが日本を戦争に誘導することもなかったでしょう。

できれば、蒋介石政府との外交関係を強化しておけば、中国共産党の挑発もかなりの割合で防ぐことができたと思われます。(私は盧溝橋事件は、中国共産党の謀略だったと考えています)

これだけ手を打っておけば、アメリカは日本と戦争する必要はありません。
日本はそもそも、進んでアメリカと戦争する意思はなかったのですから、後の日米の開戦はおそらくなかったでしょう。
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日本:


武士道を教えすぎて、正々堂々と戦うのが武人の本懐!!
討ち取っても何の手柄にもならぬ補給船など無視して敵を探せ!!!
航空機も正々堂々とドッグファイトだ!!

アメリカ:
徹底的に非武装の輸送船を狙え!!
まともに武装艦なんか戦うな。
とにかく相手の非戦闘員を狙え。
航空戦は相手の戦闘機が上がれない高度から一方的に叩け。

…これじゃ負けるよ。
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古今、地力の差を跳ね返した事例との事ですが、太平洋戦争のような国家総力戦、乱暴に言い換えればロジスティックの戦い(何時、どこに、何を、どれだけ)で地力の差とは跳ね返すことのできない差です。

ここが決闘や局地戦と違う点です。

ガンオタに有名なせりふが有ります。
「戦いは数だよ兄貴!」
この台詞は総力戦を語るとき、誤解されようも無い単純な言葉で、かつそれなりに核心に触れているので軍オタさんもよく使います。
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国力の差をひっくり返して勝ったのは


総大将を討ち取れば勝負が着く時代に、総大将を討ち取った場合 と
緒戦で一方的勝ち、講和に持ち込めた場合だけです

近代戦では 総大将を討ち取ったくらいでは勝負は着きません
長期戦になれば、国力の差で戦力差が拡大し、国力の無い方が自滅します
特に 補給が重要です 補給を続けられるだけの国力が必要です

質問者への回答は 勝てた可能性があるのは 開戦後半年以内長くても1年以内に講和に持ち込めた場合のみです
戦局の流れを確認してください

質問者が例に挙げているのは、全て 総大将を討ち取れば勝負が着く時代の、せいぜい数日間の極短期戦です
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レーダーの話ですが、実はレーダーに必要なアンテナ技術を開発したのは日本人研究者です。

当時、日本の軍部にも持っていったのですが相手にしてもらえず、学術論文を見たアメリカが開発に成功したのです。

当時の軍部はそれぐらい頭が固かったようですし、実際に日本がアメリカとまともに戦えるのは1年程度というシュミレーションもありましたし、ミッドウエー海戦前には日本のほうが優勢で、有利な条件での講和という動きもあったようですが、結局反対のほうが大きくて潰れました。

可能性という点では、どこまでが自分の取るべきポイントでどこからがリスクなのか分かっていれば、国力差があっても勝てる(有利に取引できる)といえますし、太平洋戦争でもそのような転換点は無数にあったはずです。

しかし日本人は引き際が下手なため、ある程度勝つと行け行けドンドンになってしまい、汐どきを逃す傾向にあるようです。
今の日本人もそんなに変わらないのではないでしょうか。
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国力の差です。


古代のものは戦争ではなく戦闘です。
戦争は国際紛争を解決する手段の一つです。
国力とは一国の力だけではなく如何に多くの国に支持されるかも含みます。
アレがあったら、こうしていたら、結果論に過ぎません。
実際に出来なかったのですから。

何故軍部の暴走といえるのですか。
軍を動かすのは金です。
軍が暴走しても武器兵器を供給するのは産業界です。
軍需物資を供給すれば巨万の富が入ってくるのです。
そして太平洋戦争では財閥だけがいい思いをしました。
解体されたように見えてもうわべだけで今も日本を牛耳っています。

この回答への補足

軍そのものが悪かったのでなく、当時の軍首脳が愚かだったというだけです。何故そうなったのか?当時のアメリカの選挙制度が良かったためかと思うのですが、如何でしょう?

補足日時:2007/07/05 20:33
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古来、国力の差を引っくり返して勝った例は数えるほどしかなく、珍しさゆえ有名になります。

確たる根拠なしに、「引っくり返せるかもしれない」という気分で開戦してしまった軍部は、確かに暴走していたのでしょう。
第二次大戦で日本が負けないケースは、おっしゃる通り、日中戦争を行なわない場合でしょう。そうなると対米関係が悪化する要因はありませんから、それまで通りアメリカから資源を買いながら、ソ連や中華民国へ武器などを売り付けるだけで、日本は高度成長できたかもしれません。

この回答への補足

国力が何を指すかは微妙です。戦争を決するのはGDPでなく、軍事力です。今の日本が核兵器を持つイスラエルと戦争したらどうなるかは明らかでしょう。国力で負けたというのは、自分たちの無能さを誤魔化したい為のいい訳じゃないでしょうか?戦時中の軍首脳の多くは戦後も要職を占めましたよね。開戦時の日本の軍事力は、かなりあさってな強化法にもかかわらず、アメリカと大差はありませんでした。

補足日時:2007/07/05 20:27
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