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 FXのリアルタイムニュースを見ていると、ノックアウトオプションというものがよく出てきます。ある設定レートが付かない限りはオプション権利が有効というものですが、それを巡って売り手と買い手の間で仕掛けと防戦の激しい駆け引き売買が行われているようです。そして見ていると、仕掛け側が勝ってオプション権利が消滅することが少なくないようです。そこで教えていただきたいのですが、第一に、このようなオプションは買い手にとって何の役に立つのでしょうか? 保険として購入するには危険すぎるように思われます。購入する時点で相手(売り手)はオプション消滅をもくろんでいるわけですので。そして第二に、オプションの売り手は仕掛け売買に多額の資金を使うわけですがそれで採算がとれるのでしょうか? 何となく賭博ゲームのようで、まっとうなオプションではない気がします。

A 回答 (2件)

このようなオプションは買い手にとって何の役に立つのでしょうか?



プレミアムが大幅に削減されます。特にイン・ザ・マネーでノックアウトするように設定されたオプションほど安くなります。
また通常はボラティリティーが高まるとオプション価格は高くなりますが、ノックアウト付きの場合は消滅する可能性も高まりますので、ストライク、ノックアウトするポイント(トリガーといいます)の設定次第では価格の上昇が緩和されることがあります。

オプションの売り手は仕掛け売買に多額の資金を使うわけですがそれで採算がとれるのでしょうか?

通常のオプションと違いデルタが大きく変動します。通常はデルタは契約した想定元本以上になることはありませんが、ノックアウト・オプションの場合、特に満期が近くなりトリガーに近づくと想定元本の何倍にもデルタが膨らむことがあります。このためにトリガーの手前でいわゆる防戦の売り・あるいは買いが発生し、トリガーのヒットとともにその反対売買が発生します。理論上はデルタ通りヘッジすれば採算がとれることになっていますが、実際にはマーケットインパクトやビッド・オファーによる損失が発生しやすくなりますので、デルタ通りヘッジするよりもむしろノックアウトオプションの売り手は積極的にトリガーをヒットしに行くことで損益をカバーすることもあるようです。ここはトレーダーのカバー方法次第です。

何となく賭博ゲームのようで、まっとうなオプションではない気がします。

たしかにそのような見方もできますし、そのような使い方もできますが、何をもって「まっとう」というかにもよりますね。あくまでもプレーヤー次第ですし、利用する人のビューが当れば非常に有益なヘッジ手段、投資手段ともなります。使う、使わないはその人の裁量ですし、少なくとも法を逸脱することはありません。

この回答への補足

お教えいただきありがとうございました。このオプションを保険という観点でみるとすれば、たとえば火災保険において「火事がなければ掛け捨て;半焼ならば保険金が出る;全焼のときは一文も出ない;そのかわりに掛け金が安い」というようなものなのでしょうか?

補足日時:2007/07/23 11:55
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「火事がなければ掛け捨て;半焼ならば保険金が出る;全焼のときは一文も出ない;そのかわりに掛け金が安い」というようなものなのでしょうか?



かなり大雑把な例えですが、間違いともいえません。ただし途中で消滅しても相場はそこから戻ることもありますから。。。。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。たいへん勉強になりました。

お礼日時:2007/07/23 13:24

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