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私は、国公立大学の医学部の基礎の研究者(常勤)になりたいと思っています。それは、医学の基礎研究に興味があることはもちろんですが、研究者は身分が不安定な職業という実感があり、臨床もできる医師は生計を立てながら研究できる可能性もあると思っているからです。そのためには、医学部を卒業したら、研修医を経て、大学院で博士課程を修了することになると思います。その後なのですが、出身大学(あるいは別の国公立大学)の医学部の基礎の教官(常勤)には、医学部出身ということで確実に(または、どれくらいの割合で)なれるのでしょうか?また、希望する専門の研究室にも行くことが可能なんでしょうか?あるいは、基礎の医学部の研究室では、他学部出身の教官も多いようなので、他学部の研究室と同じように、ポスドクとしてどこかの研究室で研究する期間を経た後、業績によってなれるかどうかが決定されるのでしょうか?医学部の基礎の教官(常勤)になる条件が、他学部の教官(常勤)になる場合と同じ条件になってしまうのであれば、医学部は難関なので、他の学部も検討しようと思っています。

A 回答 (4件)

基礎研究もしている呼吸器内科医です。

私も他の皆さんと概ね同じ意見です。

質問者様の過去の質問も検索して見てきたのですが、もうすでに研究歴があるんですよね。そういった状況であれば、医学部に再入学するよりは現状のまま業績を積んで、ポストを探す方が現実味があると思います。他の方も回答されていますが、医学部卒であることは若干有利に働きますが、それは業績が同等の場合です。基礎研究には医師免許は全く必要ありませんから、まずは業績が重要です。医学部に再入学すると、6年間+初期研修で2年間のロスになります。それならその8年間でたくさん論文を出した方が圧倒的に有利です。

また医師としてのアルバイトについても触れられてますが、医師免許をとっただけでできる程、医師の仕事は甘くありませんよ。生活を安定させるのであれば、企業の研究職につくことをお勧めします。もちろんこちらも安定した成果を出さないと、居場所がなくなるでしょうが…。

私は、医学部を卒業後に一般病院で5年間の臨床研修をして、大学院に進学して医学博士を取得後、現在はポスドクとして留学しています。私の研究スタイルは、既知の内容を自分の専門の疾患(私の場合は気管支喘息)に応用するという手法です。臨床医出身の研究者の多くはこのスタイルです。質問者様が、Nature、Science、Cellなどを目指しているのであれば、あえて医師免許を取得するために医学部に再入学することはお勧めしません。
参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。医師の仕事は甘くはないようですね。また、基礎の研究者になることに、医学部卒という条件はあまり必要でないということも、とても参考になりました。

お礼日時:2008/03/30 16:41

理学部出身ですが医学部の研究者です。


一般的なことですが、お答えします
医学部の中でも、例えば再生医学は発生生物学に通じるところがあるため、
理学部出身の教授も多いです。しかし、いかにも医学という研究室では、
例えば第一外科とか内科とか臨床に関するところは医師免許を持つ教授ばかりです。
医学部といっても私のように医師免許を持たずとも教員になれます。
しかし、同じ医学部であっても分野はやはりありますので、
その分野によっては医師免許を持つ人しか事実上なれない場合もあります。

さて、医師免許をあってもなくても、まず助教(任期あり)以上になるためには、業績=論文が必要となります。
私が知っている大学の基準というか目安ですが、
ファーストの論文3本以上(そのうち1つ以上はインパクトファクターが6以上なければならない)、
それと関連論文(セカンド以下に名前がある論文)がファースと含めて8~9本ある
このような人は任期が3~5年の助教になれるかもしれません。
あくまでなれるかもです。

そして、常勤の助教になるには、上述以上の業績で運が良ければ(たまたま席があれば)なれます。

さらに、准教授になるには、自分の年齢と同じ数の関連論文とそれなりのファーストの論文数が必要となります。
そして、教授になるには、関連論文自分の年齢と同じ数の関連論文とそれなりのファーストの論文数、さらに関連論文のインパクトファクターをすべて足して200以上になることが必要となります。
これらの業績があればなれるかもしれません。(運が良ければ、席があれば)

はっきり言いまして、かなり集中して研究を行わなければなかなかクリアできない条件です。
臨床医から教授になる人がいるかもしれませんが、どこかで研究を集中して行わなければ難しいです。
臨床医と基礎研究とを二足のわらじにするにはかなり無謀かもしれません。
また、実験の腕前は医学部出身者よりも理学部のほうが実戦経験が長くなるのでうまいです。医学部6年の間に、理学部の場合は4年生修士2年を過ごしますので、どうしても実験をやる時間も違います。

参考までに。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。大学の常勤職に就くのは、なかなか厳しいことなんですね。

お礼日時:2008/03/30 16:37

医学部の基礎の講座も色々ありますから。


医師免を持ってると断然有利なところ。余り関係ない研究暦の勝る他学部出身者ばかりのところ。。。10年に一人20年に一人しか医師免持ちが来てくれなくて行けばほぼ後継教授になれそうなところ。。内科で教授になれなくて横滑り?で基礎のほうでなる人。。。
地方の大学ならすぐ助手採用になれる講座も当然ありますし。。。ただし、そこの講座が面白いかどうか、教授がどんな性格か。。

具体的にはちょっとアレな部分がありますから詳細にはいえませんが、差しさわりのないところで。
当たり前のことですが、人気のある再生医療とか遺伝子関係は他学部の優秀者も多く医学科が特に優遇はないです(但し当直のバイトが出来るのでかなり経済的には助かる)。解剖とか法医学のトップは医師免が必要なので他学部から来る人は少ないです。薬理は薬学出が多いし、生理学は理学部出が多い、等々、入ってみれば分かります。

基礎に進みたい気持ちがあって医学科に進学する人は結構います。ただ、6年いるうちに考えが変わるんですよね。。特に臨床実習が始まると、現場は活き活きして、やっぱ、臨床が花形と思えてしまいますし、基礎の先生は重箱の隅をつつくようなテストで学生をネチネチ苛める人が無きにしも非ずだけど、臨床系は忙しいのでそんな暇はないとばかりにサッパリしていますから、宗旨替えをしてしまう。。。
それでも基礎に行きたいと信仰告白すると該当教室は「大大歓迎」になりますよ(笑)。

以上の話は普通の地方国立です。東大や京大などではまた別かと。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。医学部で臨床より基礎を選択する人は希少なんですね。

お礼日時:2008/03/30 16:18

国立医学部一般教養化学勤務暦のある私大工学部教員です。


>出身大学(あるいは別の国公立大学)の医学部の基礎の教官(常勤)には、医学部出身ということで確実に(または、どれくらいの割合で)なれるのでしょうか?
まず、大学教員になるのに確実に戸いうことはありません。確立もそれほど高くありませんが、他医学部出身者よりは有利です。基礎といえども医学部の研究室ですので当然医学への応用は前提になりますから。
>また、希望する専門の研究室にも行くことが可能なんでしょうか?
可能です。但し、教員になれるという保障はありません。

先にも書きましたが、他学部出身者よりは医学部出身(医師免許所持)で、博士(医学)を持っている方が有利です。

但し、基本的に、「研究者は身分が不安定な職業という実感があり、臨床もできる医師は生計を立てながら研究できる可能性」なんて考えたらダメです。基礎の研究室の教員は、臨床は捨てて、基礎研究をやる覚悟が必要です。臨床が捨てられなければ、臨床の研究室で、その臨床に関わる基礎研究をやるということにした方がよいと思います。もっともこちらは、臨床がある分、研究時間は減りますが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。医学部でも、基礎の教員になるのはシビアなんですね。

お礼日時:2008/03/30 16:15

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