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以下の経済学書に記載されている説明文中の「価値判断」とはいったい何のことでしょうか?いまいちピンと来ません。ご教示お願いいたします。

********以下本文**********

 現実の経済問題を説明し、その将来を予測したりする経済学を実証的経済学(positive economics)と呼んでいる。つまり、現実の経済問題がどのように解かれているか、また近い将来それがどのようになるであろうか、という設問に答える経済学である。そこには、価値判断(?)は一切入っていない。
 これに対して、その経済問題はどのように解かれるべきであるかという設問に対して、何らかの価値判断(?)に立って答える経済学を規範的経済学(normative economics)と呼ぶ。規範的な経済学は、また、厚生経済学とも呼ばれている。

※「何らかの価値判断」の例があれば示していただければ理解できるかも知れません。

A 回答 (2件)

たとえば、年間二億円ぐらいの所得があるとします。

これぐらいあると、半分ぐらい税金として支払うことになります。一億円も税金としてとられ、クマしか歩いていない高速道路などに使われるのは嫌だと思ったとします。そこで、自分としては、狂言がたいへん好きなので、狂言の振興のために寄付したら、その分、所得税などが減るのなら、その方がいいので、たとえば寄付金控除を大幅に認めよと言う主張は、一つの価値判断に基づいてます。

こういう主張に対して、そうだな、自分も税金として取られるぐらいなら、交通遺児の会に寄付しようと思われるでしょうか。

こういう制度は、寄付へのインセンティブを高めると言うことで、税制が、そのことに荷担したことになります。

しかし、寄付金控除の拡充に対しては、強い懸念が持たれるのも事実です。租税の意義の一つに、富の分配があります。この平等性を著しく傷つけることになるからです。

このように個人の自由にどの程度ゆだねるのがいいかを決めるのはひとつの価値判断なのです。

一方、同じものを対象としても、データを活用し、寄付金控除を増やした場合、どの程度狂言が流行るのかどうかを予測したりする試みが、実証研究と呼ばれているものです。

ただ、実際には、もう少し精緻で込み入った議論がなされています。
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「何らかの価値判断」とは、経済が望ましい状態なのか、そうではないのか?どうあるべきかを判断するということだと思います。


望ましい状態ではないなら、どのように変え、必要により規制を加えるということです。
例えば、タバコと発泡酒に対し、どちらに重く課税するべきなのかを考えるのが規範的経済学で、増税をしたら消費量はどのように変化するかを予想するのが実証的経済学ということだと思います。
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