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私は国立大学の理学部に在籍している学生です。現在三年生になります。

正直なところ、今学んでいる学問に興味がわきません。
好奇心が強く、万物の理に触れられるかと理学部を志したのですが、現在授業についていけず先の進路にも興味が持てると思えないのです。
ぎりぎり単位を落とさないような程度で今まできました。

昔から本が好きで、小説や新書やエッセイや古典は少しずつ読んでいます。
その中で哲学に漠然とした興味があり、哲学(倫理学)入門書や日本の哲学者の本(一般向け)などを読むと、自分がしたい学問はこれなんじゃないかという気がしてくるのです。
今までは漠然とこのまま物理学の大学院に進むのだろうな、と考えていたのですが、最近は哲学の大学院へ進むのはどうなのだろうと考えています。
専攻分野や進みたい大学院はまだ調べていません。

そこで質問なのですが、もし何か哲学、倫理学を志して、その方面の大学院に進むと考えるなら何を考慮すべきでしょうか。
そして主に理系と文系の学部で学ぶことの差異は何でしょうか。
それは取り戻せるのでしょうか。
そのまま国立の大学院の哲学科に進んだとして、話についていけるのでしょうか。

文系の大学院に行っても先が無いという話は良く耳にします。
就職先の有無ではなく何がしたいかだ、という意見はごもっともですが、先の見えない毎日が不安で仕方ありません。
そして本当にもし出来るなら研究者として身を立てられればと考えています。
こんな私は浅はかでしょうか。
このような心持ではどこへ行っても失敗するのでしょうか。

ちなみに感銘を受けた人物は永井均、野矢茂樹、内田樹、中島義道などです。

何らかのご教示をお願いいたします。

A 回答 (3件)

ANo2です。



大学に残り教職を探す場合、ドイツ法制史は哲学でも法学でも語ることができるので、有利です。実は大穴で、グリム兄弟を語ることも出来ます。また、絵画論などの美学は、たいていの文科系大学には、教養課程に枠があります。以前、東大の学長の専門が、映画論だったこともありましたね。

修士でやめる場合、企業就職では相当な苦労をします。40社くらい回って、内定をいただいたのは2社だけ。露骨に異分子扱いされるわけです。一番痛かったのは、人事部長とこちらでツーカーの関係になっており、お互いに決まりだと思っていたのに、役員面接で落とされたケースです。哲学修士などビジネスの役に立つものかという、露骨な反発を感じました。あれは圧迫面接ではありません。日経の「私の履歴書」あたりを書いていそうなイヤミな顔ぶればかりの人間の反発を買ってしまったのです。

「哲学などをやって、ビジネスの役に立つのかね?」
「役に立ちます。人間の思考様式など数が限られていますので、いったん哲学史を学ぶと、相手の思考を先読みすることが出来るようになります。これは、お客様や部下の心情を先読みするという能力につながります。」
「PHPは哲学だとおもうかね?」
「哲学と呼んで良いと思います。哲学という言葉は、もともと、考えることが好きという程度のギリシャ語でしかありません。誰が何を言おうと、それは哲学なのです。」

人事部長は横で、うん、いい回答だという感じでニコニコ。役員は渋面のまま。まあ、あそこで落ちたから、今の自分がいるんですけど。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
まずは教授にメールを送ってみようと思います。
実際に専門の講義を体験して後悔のない選択をしたいと思います。
キャリアプランをするに当たって、大学に残れるかどうかが不確定すぎるのが一番の問題ですね。あとつぶしが利かないこと。
精一杯悩もうと思います。

お礼日時:2008/07/12 01:48

哲学を学び、修士でやめ、企業就職をした者です。



文系はそもそも修士に行く人が少なく、企業就職でも修士号をもつとかえって不利、かといって修士や博士の枠が増えているわけでもないので大学で就職するのも厳しいという世界です。それをやりぬくには、強い意志が必要となります。

哲学者には色々なタイプがいるので、誰が自分の思考様式に合うのかを、まず見つけなければなりません。そこを出発点とし、その哲学者を勉強し、その哲学者を批判する人たちの意見も学び、きっちりした基礎ができたら、自己主張は強いが根本的な間違いはないという論文を書くのが良いでしょう。全ての哲学者を一気に理解することなど出来ませんし、自分自身の思想を説明するのは年配になってからではなく、若いうちは「哲学者」ではなく「哲学研究者」であることを求められます。例えば、ある哲学者は実は何年ごろに誰からの影響でそのような主張をするようになったのか、とか、天敵と思われているAとBは実は●●の点で同じであるとか、仲間であると思われているCとDは実は■■について立場の違いがあるとかの文章を書けることが、求められます。

どの哲学者が良いかと言われれば、現段階ではカール・ポパーをお奨めします。理科系的な哲学者ですので、抵抗が少ないかと。ただし、彼の思想に染まってしまうと、自然法理論や弁証法哲学や仏教は、全く理解できなくなります。「はいっても議論についていけるだろうか」という不安に関しては、研究したい哲学者がすでにはっきり定まっており、教科書的知識は一応、頭に入れておけば大丈夫です。

文系大学院生は「第2専門」というものを持っていることが多いといえます。理系ではどうだか知りませんが、文系の場合、就職先を探すに当たって優位になるよう、いざとなれば第2専門のほうで勝負できるという準備をしておくのです。私の場合は、専門はドイツ法制史と観念論哲学、第2専門は絵画論でやっていました。私は修士でやめてしまったので、絵画論の出番はなかったのですが。

入試問題については、強力な日本語力が必須と考えておきましょう。特に、ワープロを使うことが習慣になってしまっている理系の方の場合、本番で小論文のようなものが出てきた際、普段から文章を書くことで大学の単位を取得してきた文系の人たちと比べ、文章力も漢字力も大きなちがいがあると思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。ポパーの本を読んでみようと思います。
第二専門という言葉は初めて聞きました。
質問なんですが、そのドイツ法制史や絵画論はどう就職(職種など)に結びつくのでしょうか?

お礼日時:2008/07/10 18:11

 同じような問題意識で数学や物理から哲学に転向するという話は良く聞きます。

そういう意味では違和感を感じない進路選択ともいえるかと思います。

 就職に関しては、企業への就職が難しい純粋物理や純粋数学で大学院に進学した人と同等と考えていいかと思います。どちらも大学の先生を目指すか、諦めて高校の先生になるか、研究の合間に習得した能力(哲学なら語学、物理・数学ならコンピューター関連)を生かして就職するかのどちらかになるかと思います。

 きちんと下準備して進学すれば、話にもついていけると思いますし、今まで勉強した事を活用する事もできる(科学をどう考えるかは哲学の重要な論題)かと思いますが、質問者さんの場合、「万物の理に触れられるかと哲学に転向したのですが、実際はそんなに広いことができるわけでもなく、重箱の隅をつつくような議論に飽き飽きしてしまい・・・」という風に、理学部で感じたことと似たような事を感じてしまう可能性もないともいえません。あらかじめ専門レベルの講義やゼミに頼み込んで潜らせてもらい、雰囲気を学んでみてはいかがでしょう。 
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この回答へのお礼

確かに二の舞になる可能性は大いにありますね。
今は情報を手に入れるところからですかね。
何とか授業に参加させてもらうと思います。
わざわざありがとうございました。

お礼日時:2008/07/10 18:05

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