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「難しい」の振り仮名ですが、「むずかしい」となっているときと「むづかしい」となっているときがありますよね。また、「むつかしい」という人はいますが、「むすかしい」という人は聞いたことがありません。どちらが正しいのでしょうか?それとも正しいとか言う問題ではなく、旧仮名遣いと、新仮名遣いのちがいでしょうか?
また皆様は「静か」という漢字、どう振り仮名をつけますか?

A 回答 (4件)

「むつかし【難し】…[語誌]「むづかし」と濁音化したのは、江戸時代以降のことらしい。

この語を動詞「むつく」形容詞化とする見方もあるが、「むつく」は中世に至って生じた語のようで、形容詞「むつかし」から逆推されてできた動詞と思われる」(小学館「古語大辞典」)

「むずかしい・むづかしい(歴史的仮名遣い)【難しい・六借しい】近世末以降、「むつかしい」とともに「むづかしい(むずかしい)」が併存するようになり、現代では逆に「むずかしい」が優勢である。この清濁の揺れは関西で清音に関東で濁音に用いられる傾向があるとされるが、なお、個人の中でゆれている場合もある」(小学館「国語大辞典」)

田井信之「日本語の語源」において「発音運動の衰弱化にともない、有声破裂音は有声摩擦音に変化した」例の一つとして「ムツカシイ(難しい)はムズカシイ・ムズカシイに転音した」とあります。

夏目漱石「吾輩は猫である」文中には「六ず箇敷い」とありますね。
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この回答へのお礼

はあ~、なるほど。
いろいろと例を挙げていただいてありがとうございました。
とても勉強になりました。

夏目漱石の「六ず箇敷い」は単なる当て字でしょうか?

お礼日時:2008/10/18 21:59

#3です。


>夏目漱石の「六ず箇敷い」は単なる当て字でしょうか?
単なる「正規表記」を超えた、それなりに魅力的な「文学表現」ともいえるでしょう。
ただし、この場合は、「むずかしい」という表記において、漱石は本来の歴史的仮名遣いである「づ」ではなく、「ず」を使っている点を見ていただきたかった次第です。

ところで、
「ムツカシイ(難しい)はムズカシイ・ムズカシイに転音した」は、
「ムツカシイ(難しい)はムヅカシイ・ムズカシイに転音した」に訂正いたします。

文化庁刊「言葉に関する問答集 総集編」においては、
戦前は「難しい」と漢字で書かれていたものが、昭和23年2月の「当用漢字音訓表」では難の音訓に「ナン」と「かたい」しか認めなかったため、むしろかな書きとして「むつかしい」や「むずかしい」の発音のゆれが浮き上がってきたのだと。しかも「昭和48年6月の改定では「難」に「むずかしい」という訓を追加したが、その備考欄には<むつかしい>とも」という注記がある」とも。
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この回答へのお礼

お返事が遅くなってすみません。
kine-oreさんのご回答、大変勉強になりました。

お礼日時:2008/11/01 02:48

05/02/01 21:20のQNo.1197156に詳しく回答がありますよ



http://oshiete.eibi.co.jp/qa1197156.html

参考URL:http://oshiete.eibi.co.jp/qa1197156.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/18 22:00

>「むずかしい」となっているときと「むづかしい」と…



それは「発音のゆれ」といって、どちらでも良いのです。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/frame.asp?tm=20081 …

>「静か」という漢字、どう振り仮名をつけますか…

「しず (か)」としか考えられませんけど、ほかにありましたっけ。

日本語について詳しくは、主務官庁である文化庁の『国語施策情報システム』をどうぞ。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
「発音のゆれ」ですか。

お礼日時:2008/10/18 22:01

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