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ふと思った疑問なのですが、雨降りなどで湿気の多い日は、風邪をうつされる可能性は低くなるのでしょうか?
電車の中や、人ごみ、保育園などで・・・。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 ウイルスに専門知識を有する者です。



 結論から書くと、密閉された空間(電車の中など)は別ですが、オープンな環境下では確かに感染率は下がりそうです。

 詳しく書くと、「風邪」の原因となる病原体はほとんどが菌ではなくウイルスなのですが、ウイルスは菌とはまったく違う微生物です。
 ウイルスは、その構造が「遺伝子が入ったカプセル」と言い切れるくらいシンプルな構造です。つまり自己を増殖するためのシステムすら持ちませんので、生きた細胞内に侵入して細胞の機能を使うことによって増殖を行います。
 つまり「生きた細胞内でしか増殖できない」と「増殖以外の生命活動を一切行わない」の2つは、ウイルス全てに共通する性質です。ま、その「増殖」もウイルスが行っているのではなく、せっせとウイルス粒子を生産しているのは感染を受けた細胞なのですが。

 なので、環境中のウイルスは生命とは呼べずただの物体と同じ振る舞いしかしないので、よく言われる「ウイルスは低温乾燥環境を好む」はウソということになります。ま、少なくとも正確な表現ではないですね。
 また、「低温乾燥下で活動が活発になる」のは、完全にウソ、ということになります。活発も何も、ウイルスは元々空気中では何の活動もしませんから。

 低温乾燥環境が云々されるのは、ウイルスの遺伝子が入っているカプセルはタンパク質ですから、高い温度によって変質します。このカプセルは細胞に侵入するための「鍵」を兼ねていますから、その鍵が変質してしまうと細胞に感染できなくなるわけです。細胞に感染できないウイルスは普通「死んだ」と表現します。
 ここまでは全てのウイルスに共通です。カプセルを構成するタンパク質の構造によって、高温に強いウイルスと弱いウイルスがあるだけです。前者の代表はノロウイルスでしょうか。インフルエンザやライノなどの呼吸器関連ウイルスは、高温に弱い部類に入るウイルスが多いです。

 乾燥については、これもウイルス全てに言えることですが、単にウイルスの生存性だけを論じるのであれば、全てのウイルスは湿潤環境に強く乾燥環境に弱いです。というより、「乾燥していく状態」に弱いです。

 ですが風邪のウイルス(インフルエンザ含む)では、飛沫感染といって席やくしゃみで吐き出された飛沫の中にウイルスが存在するのですが、乾燥しているとその飛沫が水分を失い、軽くなります。
 飛沫が軽くなるとそれだけその飛沫は遠くに飛び、また長い時間空中を漂います。
 なので湿潤環境下の方が結果的に感染しやすくなるのです。

 ただし。
 床などに落ちたウイルスも、まだ感染力を保持しています。加湿器などで部屋全体を加湿していれば、床に落ちたウイルスの生存時間も長くなるでしょう。そこから手指などを介しての感染もあり得ます。
 インフルエンザではないただの「風邪」の場合は、飛沫感染よりむしろ接触感染が多いという報告があります。つまり風邪(ライノウイルスやアデノウイルスによる)の患者と向き合って話をしているだけでは感染率は低いが、トランプをすると感染率が飛躍的に高くなる、ということなのですが、トランプを通してウイルスがやりとりされていると推測されるわけです。

 同じ部屋の中に発病者がいる場合、部屋を目一杯加湿しても咳やくしゃみによるウイルスの飛距離が2~3mあったのが1mほどになる程度です。

 もうひとつは、空気が乾燥すると喉の粘膜が荒れて粘膜免疫能が低下します。つまり「感染しやすい状態」になるわけです。

 というような知識を、ご質問の保育園や児童館で考察すると、確かに雨の日は晴れた乾燥した日よりは感染のリスクが低くなる"かも"しれませんが、低くなったとしても「気は心」程度でしょう。なんといっても最大のリスク要因は「同じ空間内に感染者がいるか否か」であって、その他の要因は「感染者がいる」という前提で初めてリスクに影響を与える要因です。

 張れて乾燥した日であれば感染者の子の周囲3mはくしゃみ一発で感染するリスクがあるわけです。
 これが雨の日だと、周囲1mに縮まるだけです。感染者の子も他の子もじっとしているわけではなく、動き回るわけですから、1時間もすると感染リスクは部屋の乾燥状態とはまったく関係がなくなっているでしょう。
 少なくとも私なら、子供遊ばせる日を「狙う」要因としては問題にしない、と思います。その程度の「気は心」の差でしかないと思います。

 もうひとつ余談ですが、部屋の湿度を上げるのに、最近は加湿器より部屋内に洗濯物を干した方が効果がある、という話を聞きます。
 「部屋の湿度を上げる」だけなら確かにその通りですが、ウイルスの感染防御というそもそもの目的を忘れているように思うのですが・・・
 「濡れた、あるいは湿った布に付着したウイルス」は、その生存時間が飛躍的に延びるはずです。従って、この方法は状況によっては(同じ部屋あるいは家の中に感染者がいる等)逆効果、と思います。
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この回答へのお礼

お礼が大変遅くなりました。
私の考えは素人の浅知恵でしたね。
いろいろと参考になりました。
有り難うございました。

お礼日時:2009/04/14 20:09

雨の中では移りにくいですが、閉鎖した空間で湿気が多い程度ならうつりやすさが低くなる事はありません。



学級閉鎖なんかがそれですね。
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この回答へのお礼

お礼が大変おそくなりました。
どうやらそのようですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/04/14 20:02

風邪の菌は乾燥している空気が好きで、活動も活発になります。

よってあなたが言う通り風邪をうつされる可能性は低くなります。
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この回答へのお礼

そうですよね。風邪予防に加湿なんて良く聞くので。
子供を児童館などで遊ばせたいときは、雨の日が狙い目なのかも?なんてふと思いついたもので・・・。
もちろん、可能性が低くなるだけで、絶対大丈夫とは言い切れませんよね。
早速の回答有り難うございます。

お礼日時:2009/02/08 08:25

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