プロが教えるわが家の防犯対策術!

海外育ちで、英語を母国語としていると自負してきた私ですが、日→英1件を日本の会社からの翻訳依頼を受けて翻訳しましたが、作品を拒否されて、料金は払わないとのことです。今回の事例も紹介します。なお、著作権などの問題は発生しません。(誰も主張していません。)

落選の理由としてあげられたコメント:
The grammar and sentence construction of this translation makes it difficult to read.

一方で、彼らが持ち出してきた模範解答(持っているなら、わざわざ契約書まで交わして翻訳させるなと言いたいです)と比べると、模範解答の方が、表現がルースというか、私の表現よりは柔らかすぎるように思えました。原文のニュアンスが、やや捻じ曲げられているとも思います。
(例:地震が起きる場所:私のは「震源地」模範解答のは「地震に襲われる場所」)

何かお気づきの点がありましたら、カキコしていただきますと幸いです。

一方で、アメリカなどの院生や教授、企業の広報など、文書を常時作成する人たちの間で使われている構成ツールがあります。英文の出来を数値化していますが、以下の判定でした。

ツールの紹介:
http://www.writersupercenter.com/stylewriter/

私の訳文:
Style Index 30 Excellent(注:20以下が望ましいとされている)
Ave. Sentence: 17 Excellent
Passive: 17 Excellent(注:25以下が望ましいとされている)

模範解答:
Style Index 55 Average
Ave. Sentence: 33 Bad(注:BadやPoorと表示された場合は、余計な表現を削除して、読み手の目線で読みやすい文章への改訂を提案されていることを意味します。)
Passive: 33 Excellent

数値的には私の方が優れています。

どうぞ、よろしくおねがいします。

A 回答 (2件)

私は質問者さんの訳もいいと思いました。

ただ、「模範例」のほうは逆に、原文を噛み砕いているなとは感じました。例えば、とかく文章で大事だとされている導入部、つまり冒頭ですね。たしかに原文通りに訳せば質問者さんの訳の通りになるのですが、「Well, the reason the ○○ came to be ~」としたほうが『なるほど、これから proposalについて語るのではなく、reasonについて語るのだな』という認識が、読者の中に無意識のうちに生まれるので、文章全体の趣旨を飲み込みやすいという利点があります。

もちろん、語順を大事にして質問者さんのような方法を選ぶという手もあるのですが、とかく日本語では、模範例のような語順が好まれます。これは採用者が好むのではなく読者が好む(とされている)ので、ある程度は仕方がありません。そういう意味では「The grammar」はどうかなとは思いますが、「sentence construction of this translation makes it difficult to read.」というのは、わからなくもないです。

それから「地震が起こる現場」の訳し方ですが、たしかに文脈からすると、どう考えても「震源地」とイコールであるような気はしますが、そこまでやってしまうと、いわゆる「訳しすぎ」というような気はします。例えば、一張羅を着た人が「take me to a nice hotel」と言ったら「高級ホテルへ連れてってくれ」と訳してまず問題ないのですが、「いいホテルに連れてってくれ」と訳したほうがニュアンスが伝わるうえに、別の個所で「nice」を受けている描写が出てきた場合に融通がきいたりします。翻訳というものは、そういうものだったりします。

ただ、余談ですが、初めから「トライアルで」というお話でない限り、訳を納品してしまってからノーギャラというのは、ちょっと聞いたことがありません。契約書まで交わしたとのことですが、契約書の内容によっては契約違反なわけですよね。私は相当ひどい訳でお金をもらっている例を多々見てきましたが、トライアルやコンテストでもない限り、質問者さんくらいの訳なら、多少のギャラは出てもよさそうな気はします。

一方で、模範解答は初めから持っていたわけではなくて、あなたの訳がそのまま使えなかったから、誰かが使えるように手直しして、その手直ししたものを、今後の参考のためにくれたのではないでしょうか。そういうことはよくあります。いずれにしても、くどいようですが、翻訳の仕事は口コミ(口利き)で探したほうが何かといいですよ。

ちなみに、くだんの構成ツール(校正ツール?)は、「英文」の出来をはかるものであって、「翻訳」や「読者対象への適合」をはかるものではありませんよね。

この回答への補足

カキコありがとうございます。

模範解答は、アルゼンチンで立ち上がったProz.comという名前の翻訳者同士の情報交換サイト(サーバーはNew Jerseyにあります)に掲載されていることがわかりました。模範解答を書いた方は、大学院で日本政治学を専攻した白人の方です。日本語はペラペラのようです。

ただし、この方と競合する学者(白人で大学教授。日本のアニメ好き)に相談したら「学会や政府の諮問機関で使う文献と思われるのだが、元の日本語のレベルが低くはないが、お世辞にも高いとは言えない。私の翻訳の方が読者層を考えると品は高いし、よりクリアに表現できている。模範解答は漫画チックな表現が部分的にある。」とのコメントが来ました。

ノーギャラについては、おそらく少額訴訟行きと考えます。

補足日時:2009/08/19 06:49
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この回答へのお礼

校正ツールは、「英文」の出来をはかるものです。一番ヘビーなユーザーは学者、院生、企業での研究者、新聞の論説委員です。

翻訳や読者対象への適合性を数値化するツールは、現時点では私は見つけられていません。

ただし、英⇔仏などのように、翻訳機械でも一通りの翻訳ができる場合と違い、日・韓⇔英のような翻訳では、原文に即した翻訳では不可の場合が、より多いのは事実です。

お礼日時:2009/08/19 07:37

日本語が母国語でそこそこ英語が出来る程度の男性です。



英語の文章としての完成度は間違いなく質問者さんの訳文の方が模範解答よりも高いと思います。母国語が日本語の私が読んでも読みやすいです。
但し、日本語の元の文章自体の日本語が文章としては非常に完成度が低いのです。正直な話、まだるっこしい表現が多く、読むのが面倒な文章です。
もし日本語の文章を必要不可欠な内容だけに書き直せば、ずっとコンパクトな簡便な文章になると思います。

なので、依頼者の期待からすれば、このまだるっこしい読むのに面倒なニュアンスまでを含めて翻訳をしてもらいたかったのではないでしょうか?

仮に元の日本語をわかりやすく簡潔にした場合
「ナントロシーズの提案が生まれた理由ですが、いくつかありますが最初はもちろん日本の国内事情です。100年か200年に一度起きる海溝での発生も含む地震で多くの犠牲者からすると、これ(地震)の正体を少しでも知りたいという欲望が研究者にも一般市民にも生まれます。ということで、地震の正体を明らかにしようということが大きな動機と思います。

一方で、日本以外の国際的な地震学者や断層を調べている学者などの国際的な研究者の集団が研究をして自身の起きる原因は大方わかってきたのです。ということで彼らは巨大地震が起こる現場を掘ってみたいという希望が出てきました。
そこで日本やアメリカなどで何回も研究者同士で集まって意気投合して、
巨大地震が起こる現場を掘ることを各国に説明をすすめ、プロジェクトが出来上がったのです。」
などというのが、普通の日本語の文章だと思います。(プロの物書きではないので、これでもまだ不完全だと思います。)
この文章だと、質問者さんの訳文が大正解になるのではないでしょうか?
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