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左足の深部静脈に血栓ができていることが分かりました。
現在、ヘパリンとワーファリンの投与を受けています。
質問したいのは深部静脈血栓症が脳梗塞の原因にならないか?
と言うものです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


まずなることはありません。
理由は、血栓が大きすぎて、静脈から繋がる肺の細かい血管を越える事が出来ないからです。
大きい静脈はお腹~胸の辺りで全部一本になって心臓につながり、心臓の右側の上の部屋(右心房)に入り、その下の右の部屋(右心室)に入って、肺に押し出されて、炭酸ガスを捨てたり酸素を吸収したりします。
この肺の血管は非常に細かく分かれているので、脳の血管に詰まるような固形物はまず通れません。
従って、この場合起こる重篤な症状は、肺血栓(肺塞栓)です。
ヘパリンなどの薬は、固まった血を粉々に砕くのではなく、溶かして液体の状態にしますので、それが詰まる事はありません。
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 通常の血液の循環では,静脈血は右心系(心臓の右側の部屋)に戻り,それから肺動脈を通って肺へ至り,肺で二酸化炭素と酸素の交換をします。

肺の中の血管は太い血管がどんどん枝分れしながら細い血管となり,そしてまた枝はまとまっていって太い血管になって左心系に戻ります。そして肺静脈を通って肺から左心系(心臓の左側の部屋)から全身に動脈血として駆出されて循環しています。
 動脈系に血栓ができた場合には脳や心臓や腎臓などに血栓が飛来し,詰まった場合には塞栓症(梗塞)を来します。
 では,静脈系にできた血栓はどうなるのでしょうか?
 通常の循環では上記のように,とりあえずの到達点として肺に至ります。もし血栓が静脈血に乗って肺に飛来すると,肺の血管を詰まらせてしまうことがあります。これを肺塞栓症(肺梗塞)と言います(いわゆるエコノミークラス症候群)。小さな血栓であれば,部分的な梗塞で済みますが,大きなものであれば肺への血液の供給が途絶えてしまい,重篤な状態になります。
 脳梗塞についてはどうでしょうか。心臓は右心系と左心系を隔てる壁があります。この中で,左房と右房を隔てる心房中隔と言う壁がありますが,胎児~乳児の時期は卵円孔と言ってそこが開存しています。成長するに従ってその穴は閉じていきます。
 しかし,健常人でも剖検での統計では10~15%の人が,壁が閉じていなかったり,隙間が空いているとされています。この隙間を通って,左房に血栓が渡れば,動脈系の血栓と同様に塞栓症の原因になります。
 通常でも交通してしまっている例から,右房圧が左房圧を上回る状態(息んだりした時など)になったときだけ交通する場合があります。
 下肢静脈血栓症の治療については主治医の指示に従って下さい。また,血栓を増大させないように,足の血流が欝滞しないように心掛けて下さい(詳しくは主治医に)。
 「心臓の壁の穴・隙間」が気になるようであれば,循環器を受診して検査(心エコー)を受けると良いでしょう。心エコーの中でも,経食道心エコー(胃カメラの要領で行う心エコー)の方が診断率は高いです。
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