10代と話して驚いたこと

時間は存在しない

Palle Yourgrau著「A World Without Time」という本を読んだんですが、なぜ、相対性理論について検討した結果Kurt Godel(ウムラウトが入力できません)が時間は存在しないという結論に到達したのかよくわかりませんでした。いったいどうしてそういうことになるんでしょうか?

A 回答 (4件)

ゲーデルの指摘は知りませんが、基本的に、物理学において


時間性は決定されていません。
もちろん、「時間軸を加えた4次元」というのは確かですが、
その4つの軸の中での時間軸の特異性は、規定できないのです。

よく言われる時間経過の本質、「エントロピー増大」は、
確かに時間性の実質のようですが、たとえば「水に赤インクを
入れると、どんどん混ざってピンクになる」といった、エント
ロピー増大の代表のような現象も、例えば「仕切りのある箱に
紅白の玉を入れて混ぜて、左右に紅白が分かれる」という、
エントロピー増大に反する現象も、玉の数が数個なら、頻繁に
起きます。
要するに、「時間の実質はエントロピー増大」というのは、
統計力学的に現象表面的に現われるもので、原理=物理には
定義できないのです(そのあげくに経路積分において量子相互
作用の因果律は否定され瞬間相互作用とされる)。

上記の「現象表面的にしか時間性が生じない」というのは、後に
超弦理論において、全ての存在が量子性(=光速性)に還元され、
先ほどの「量子相互作用の瞬間性」以外の、因果律を構成する
非光速性が、階層現象的表面性に付随して派生する仮想的なもの
に過ぎないことが示唆されたのです。

そうした「階層現象的な表面性に依存した仮想(非光速)」の
1つに、「自己」があります。
全ての存在は、量子的な不確定性に基づいており、無限に詰め
込むと存在確率の山が平らになって、無と等しくなります。
この「絶対無=不確定性無限」において、その無限の闇に、
認識体の仮定断面の運動を想定すれば、相対的に無の風は光に
なり、認識体はその光(量子相互作用パターン)の向うに、
自己の補完(相補的不確定性)としての宇宙を認識するのです。
(時間軸が現象的自我仮説の“任意”なら、物理において見出
せないのも当然です)
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この回答へのお礼

なぜ、ゲーデルが相対性理論に興味を持つに到ったかについてはとても良く書かれていたんですが、肝腎の「時間」の所がほとんど説明されていなくて困ってしまって、この質問となった次第です。
今でもよくわからないのなら、この本の中で分かり易い説明がされていなくても仕方ないかも知れませんね。ゲーデルの指摘は(アインシュタインを除けば)理論物理学者に無視されたらしく、この本もゲーデルの指摘の再評価(出来れば再検討?)を目指して書かれたそうです。

お礼日時:2010/09/22 00:53

相対性理論が時間が観測者によって伸び縮みすると示したことから、絶対的な時間はない=時間は存在しないと解釈したのではないでしょうか

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世界と自己を分けて考えると、時間は世界側に存在するように見えて、実は自己側に存在すると言うことです。



物理学者がこの説を無視するのは、無視したとしてもあくまでも人間の営みたる物理学に影響がないからです。

この回答への補足

ゲーデルの説が理論物理学者に無視された理由として、著者は彼が数学の人で理論物理学の人ではなかったことを挙げています。
それはともかく、私の気になっているのはゲーデルが時間は存在しないと結論した論理です。そこが説明がないんです。

補足日時:2010/09/28 13:05
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その本を読んだことがないので正確なことは全く分かりませんが、ゲーデルは一般相対論に時間の存在しない(時間に依存しない)解がある事を見出したのでしょう。


一般に物理法則は時間の反転に対して対称にできていますから、その様な事は充分ありうることです。

この回答への補足

なぜ、ゲーデルが相対性理論に興味を持つに到ったかについてはとても良く書かれていたんですが、肝腎の「時間」の所がほとんど説明されていなくて困ってしまって、この質問となった次第です。

補足日時:2010/09/22 00:45
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