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論文を読んでいるのですが自分なりに調べてみても以下の部分の内容がよく理解できません。訳はできるのですが。すみませんが少しでも良いので手助けお願いします。

全体としては、ピレン誘導体(1,1-ジピレンがDP、1,4-ジピレニルベンゼンがDPBと呼ばれています)をOLEDの発光層に用いて、特性を調べるという内容です。ピレン単体を用いるよりも効率などが良いと書かれています。

・Based on the molecular modeling, the two pyrene moieties in DP and DPB are twisted, preventing the close packing of π-electron clouds that disrupt intermolecular interactions, and suppressing the ploblematic recrystallization. This fact would reduce the self-aggregation and improve the morphological stability of the thin film of OLEDs, and thus reduces the self-quenching effect of photoluminescence (PL).

とくにclose packingーの部分の意味、ploblematic recrystallizationとはここではどういうことかってことがわからないです。

A 回答 (1件)

一般的に有機ELに使用する有機薄膜はアモルファスであることが求められます。


これはアモルファスでないと結晶界面などがトラップになったり電流の集中する場所が出来てしまうためです。
ピレンのような平面性の高い分子はπスタックしやすく分子は結晶性が高いと考えられます(close-packingしやすい)。
このような構造要因に加えて融点(やガラス転移点)が低い材料は有機ELの動作中などに
薄膜が結晶化してくることが知られており(problematic recrystalization)、これを抑制するためにπスタックをしにくくする、
つまりバルキーなあるいは平面性が落ちるような置換基を入れることが行われます。
(two pyrene moieties in DP and DPB are twisted, preventing the close packing of π-electron cloudsというのは分子構造がねじれているのでπスタックが抑制されているということ)

ここまでは有機EL材料全般のことですが、特に発光材料にとっては分子間の相互作用が大きくなると発光効率が濃度消光やエキシマー、エキサイプレックスの発生によって下がることもあり、特に重要です。
これを防止するためにホスト材料に発光材料を少量分散する手法も一般にとられますが、
やはり動作中に凝集して結晶化してしまうことがあるので平面性を落としてアモルファス性の高い材料設計をすることが重要です。
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この回答へのお礼

もやもやしていたところがすっきりして非常によく理解できました!ほんとうにありがとうございました!
あと、あつかましいのは承知なのですが、まだよくわからない箇所があり、さきほど新しく質問しました。すみませんが、もしよければそちらにも目を通していただきたいです。

お礼日時:2011/06/30 09:20

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