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組織学や病理学の世界で 「上皮」 という言葉が当たり前に使われていますが、その定義がよく分かりません。
ものの本やネットには 「自由表面を覆う膜上の細胞層が作る組織」 ともっともらしく書かれていますが、それでは甲状腺濾胞上皮は自由表面に覆われていないため、上皮ではなくなってしまいます。
一方で、組織学では神経は上皮ではないと教わりますが、発生学では 「神経上皮」 という言葉が出てきます。
一体、「上皮」 の正体がさっぱりわかりません。
「上皮」 の必要十分な (厳密な) 定義とはなんでしょうか?
ご教授頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

>医学や生物学も科学の一種なので、ふつうは tecnical term は厳密な定義を以て使われるものと信じていましたが、



「質量」の定義をご存知ですか?
「力」の定義は?

「質量」は物体に力を加えて速度を変化させようとすることに対する抵抗の大きさとして定義されるのですが、ではこの定義の中に登場する「力」はどう定義するかというと、質点(質量を持っている物体)の運動を変化させるものとして定義されるのです。しかし、この定義の中には「質量」が入っていますから、先に「質量」を定義しないと「力」は定義されず、そして「質量」の定義の中には「力」が入っているので、先に「力」を定義しないと・・・・???

結局、質量も力も独立して定義することはできず、運動方程式を使って力と質量と加速度を同時に定義してお茶を濁しているのです。これが現代の物理学の根幹なのです。

科学の根幹の定義がこのようなあやふやなモノなので、同じ科学である医学や生物学の定義にも厳密には定義できないものが少なからずあるのです。
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>必要十分な (厳密な) 定義とはなんでしょうか?



そういうのはありません。筋肉でもない、神経でもない組織が、上皮と結合組織です。基本的には、組織を支持し、それ以外の機能を持たないのが、結合組織に分類され、それ以外が上皮です。

それでは筋、神経が厳密に定義されているかというと、例えば、グリア細胞はどうか?と考えると、アストロサイトなどのように神経幹細胞に由来するものがあれば、上衣細胞のように上皮みたいなのもあります。

また、発生学的には、上皮は三胚葉由来なので、発生学的なアプローチで上皮を区別しようとしても意味がありません。

いづれにせよ、古典的な分類であり、ベッキーは日本人か?みたいな話なので、厳密に考えても意味がありません。普通、肝臓がなぜ上皮なのかという話から、この手の話題がでますが、甲状腺濾胞上皮から、この話題がでるのは珍しいですね。

この回答への補足

明確な定義がないというのは本当でしょうか!?
医学や生物学も科学の一種なので、ふつうは tecnical term は厳密な定義を以て使われるものと信じていましたが、
そこで用いられる technical term に厳密な定義がなくて、
ただ漫然と使われていることに、驚きというか唖然とするばかりです。

肝細胞は毛細胆管から細胆管・肝管・総胆管とつながっているので、厳密な意味で「自由表面に接している」ため、疑問には思いませんでした。

もし、ほかの意見をお持ちの方がいらっしゃれば、教えて頂けると嬉しいです。

補足日時:2011/09/19 21:00
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自由表面を覆うものに加えて、分泌や吸収を担う細胞も上皮細胞に含まれるようです。



参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%9A%AE% …

この回答への補足

Wikipedia の情報ですね。ありがとうございます。
しかし、吸収はまだしも「分泌する細胞」とはなんでしょうか?
たとえば非上皮である脂肪細胞はレプチンを分泌しますし、神経細胞も神経伝達物質を分泌します。
間葉系細胞だって様々な因子を分泌しています。
「分泌や吸収を担う細胞」 は別に非上皮細胞でも存在すると思いますが、いかがですか?

補足日時:2011/09/19 02:08
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