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原子の発光スペクトルなどはローレンツ分布になると思うのですが、人工的な構造物であるGaAs/AlGaAsなどの量子井戸の発光はガウス分布とローレンツ分布どちらに従うのでしょうか?
「理想的にはローレンツ分布、でも実際できる量子井戸は井戸幅に揺らぎなどがあるからガウス分布に従う」と考えるのが妥当なのでしょうか?(そんなに構造に揺らぎがでるかどうか疑問です。)
また、温度によって電子の分布が変わると思うのですが、このことで低温でローレンツ分布だったのが高温でガウス分布に遷移するというようなことは起こるのでしょうか?
参考になる話やHP、文献などがあったら教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

>原子の発光スペクトルなどはローレンツ分布になると思うのですが



ひとつのエネルギーのδ関数的な電子ビームなら,自然幅が
顕著に見えるかも知れませんが,実際の電子ビームですら,
それなりに分布を持っています.
また,集団の場合には,実際には原子励起に起因する電子の
速度分布がマクスウェル分布なので,
原子線スペクトルはガウス分布となります.
ローレンツ分布に寄与するのは自然幅,圧力幅,シュタルク幅で,
これらが加わるとスペクトル形状はフォークト関数になります.
実際にはローレンツ分布となる自然幅は,室温~高温では
他の広がりと比べてとても小さく,グロー管などのような低温の
場合でも圧力広がり等の方が顕著だと思います.

固体については分かりません,すみません.
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2003/12/24 08:33

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