No.1ベストアンサー
- 回答日時:
個人事業者は所得税法が適用され、所得税法の法定償却方法は定額法と規定されています、
償却方法を変更する時(定額法 → 定率法)は、所轄税務署に届出すれば変更出来ます、届出が無い場合は定額法です。
(ちなみに、法人は法人税法が適用され、法人税法の法定償却方法は定率法と規定されています、届出すれば変更出来ます.)
>その場合23年度の減価償却費はいくらになるのでしょうか?
下記の様に計算します。
平成19年4月1日以降取得の定額法の計算式
償却費=取得価額×定額法の償却率×使用月数÷12。
供用開始1年目の使用月数は開始月と決算月の両方を含めます、2年目以降は12か月とし12か月÷12は計算上省略します。
本年分の必要経費算入額=償却費×事業専用割合%。(←私用と事業用に兼用する時は、按分比%を入れ計算)
期末残高=取得価額-償却累積額。
上記の計算式で毎年償却し、前年の期末残高が前年の償却費+1円と同額か下回る年が最終年です。
最終年の償却費=前年の期末残高-1円、
最終年の期末残高=1円。
国税庁>タックスアンサー>No.2106 定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2106.htm
H22年5月に316万円で乗用車・法定耐用年数6年を取得し、定額法で減価償却し確定申告する場合の計算例、
定額法6年の償却率0.167。
H22年分の償却費=3,160,000×0.167×8か月÷12=351,814円、
H22年分の必要経費算入額=351,814×100%=351,814円、(事業専用割合100%の場合)
H22年分の必要経費算入額=351,814×50%=175,907円、(事業専用割合50%の場合)
H22年分の期末残高=3,160,000-351,814=2,808,186円。
H23年分~H27年分の償却費=3,160,000×0.167=527,720円、(5年間同一金額)
H23年分~H27年分の必要経費算入額=527,720×100%=527,720円、(5年間同一金額)、
H23年分~H27年分の必要経費算入額=527,720×50%=263,860円、(5年間同一金額)、
H23年分の期末残高=3,160,000-351,814-527,720=2,280,466円、
H24年分の期末残高=3,160,000-351,814-527,720×2=1,752,746円、
H25年分の期末残高=3,160,000-351,814-527,720×3=1,225,026円、
H26年分の期末残高=3,160,000-351,814-527,720×4=697,306円、
H27年分の期末残高=3,160,000-351,814-527,720×5=169,586円。
H28年、前年の期末残高:169,586円が前年の償却費:527,720円を下回る年で最終年です。
H28年分最終年の償却費=169,586-1円=169,585円、
H28年分最終年の必要経費算入額=169,585×100%=169,585円、
H28年分最終年の必要経費算入額=169,585×50%=84,793円、
H28年分最終年の期末残高=1円。(償却完了)
上記計算の端数処理は、確定申告作成コーナ内の収支内訳書作成コーナの減価償却自動計算の端数処理と同じ、「切り上げ」で処理しています。
分かりやすく丁寧な説明
ありがとうございます。
ということは、
100パーセント業務使用の場合
527,720円が23年度の
減価償却費になり
経費として控除できるわけですね?
自分ではなかなか計算できなく困っていたので
助かりました。
ありがとうございます。
ちなみに、確定申告後
どのくらいの期間で
還付金が入金されるか
ご存じですか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 確定申告 不動産投資の減価償却費の算出方法 5 2022/12/03 15:06
- 会計ソフト・業務用ソフト 固定資産管理で貸し出したマンションの登録操作について【弥生の青色申告】 2 2023/03/07 11:05
- 財務・会計・経理 1年度期首に購入した取得原価800,000、残存価額0、耐用年数5年の機械について、定額法と定率法( 3 2022/07/06 13:02
- 確定申告 準確定申告時の青色申告特別控除額 4 2022/10/10 16:50
- 確定申告 建築物の減価償却費について 3 2023/02/03 13:03
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 有形固定資産の期中売却の取引について 1 2023/03/02 12:31
- 財務・会計・経理 少額減価償却資産について 個人事業主です 建設業なのですが 令和2年分の確定申告時に、令和2年11月 2 2022/04/03 22:30
- 確定申告 不動産収入<減価償却費の場合 1 2022/10/02 12:41
- 財務・会計・経理 (今さら) 中古海外不動産の減価償却と経費除外について 2 2023/03/28 20:48
- 財務・会計・経理 仕訳の仕方を教えていただけませんでしょうか 2 2023/01/22 16:17
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
法人から個人にした場合の減価...
-
中古で軽貨物自動車の減価償却費
-
開業前に取得した資産を固定資...
-
減価償却の計算方法について
-
中古住宅の減価償却(確定申告)
-
中古住宅を売った時の減価償却...
-
個人事業主の車両の経費について
-
減価償却で1円残る
-
償却資産の減価償却方法につい...
-
自宅の買い換えの譲渡損失の控...
-
事業開始以前から持っている車...
-
築30年の中古マンション、購...
-
未償却残高の計算方法
-
居住用の家を賃貸にしたときの...
-
中古で購入した居住用マンショ...
-
中古住宅の耐用年数
-
所得税申告の減価償却した建物...
-
事務所と外構工事の減価償却
-
青色申告(農業) 貸借対照表...
-
確定申告します。減価償却費の...
おすすめ情報