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状態を表す受け身を動作(変化)を表す受け身に変えるには
「become/get+過去分詞」となってますが、それぞれの
使い分けがイマイチ分かりません。

I became interested in America.アメリカに興味を持った
I got accustomed to their custom.私は彼らの習慣に慣れた

この場合何故「became」「got」を使うのか、2文共get、それかbecameではいけないのか・・・。
某ラジオ講座ではどちらの意味も「~になる」になってるので違いが分かりません。

A 回答 (3件)

(1)、(2)は、例文として挙げられたものでしょうか。

もし、そうであれば、説明と一致していないことになります。

(1) I became interested in America.
(2) I got accustomed to their custom.

まず、be動詞を使った受身には、「動作受動態」と「状態受動態」の二つがあります。前者は、「ある状態から別の状態への変化」を表すのに対して、後者は、「結果として生じた状態」を表します。
従って、オーソドックスな学校英語の説明では、例えば、(3)は、二通りに解釈できるので、あいまいになることを指摘します。つまり、挙式を境に、unmarriedからmarriedへとmarital statusが変化したことを問題にするのか、既にmarried lifeの状態にあることを問題にするのか2通りの読みがあります。

(3) We were married.

そこで、「動作受動態」の読みであることを明確にするために、getやbecomeを使って、(4)のように表現すると説明するわけです。

(4) We [got/became] married.

言い方を換えると、「動作受動態」と「状態受動態」とは、同じ「過去分詞」を使っていても、前者が「動詞的な性格が強い」のに対して、後者は「形容詞的な性格が強い」ということができます。従って、いわゆる「動作主(agent/initiator)を表すby」が結びつくのは、「動作受動態」ということになります。
(ここまでの説明を見ても、実は、学校英語の説明に2,3の重大な誤り、あるいは、見落としがあるのですが、それは、触れないことにします)

ところが、(1)や(2)のinterestedやaccustomedは、「形容詞的な性格が強い」か、あるいは、もっとはっきり言うと、形容詞です。それは、後にby以外の前置詞を使っていたり、強調語が、動詞と相性のよいmuchやvery muchというよりも、むしろ形容詞と仲の良いveryと結合することを挙げることができます(更に、決定的な証拠を挙げることもできますが、その前提的知識についての説明が長くなるので、省きます)。

(では、(1)や(2)は、受身ではないのかというと難しいところです。これは、「何を受身と考えるか」という定義が絡む問題です。大まかに言って、(1)のinterestedや(2)のaccustomedは、完全に形容詞化した表現と考える、つまり、受身文の一部の過去分詞が例外的に形容詞化したと考えることもできれば、逆に、「be+形容詞構文」の一種が受身文であり、(1)や(2)は、むしろ、この構文のプロトタイプへと変化したと見ることもできるわけです)

状態変化を伴う受身に話を限れば、本来、挙げられるべき例文は、(5)や(6)のようであるべきでした((6)では、盗んだ相手というのは、通例、見当がつかないので、by…の部分はつけようがないですね)。
この場合には、becameは、まったく使われないわけではありませんが、コーパスで調べると分かるように、出現頻度は、無視できるほどに少ないのです。英々辞書の記述を見ても、「動詞的性格の強い」過去分詞を伴う「受身」の用法をgetについては指摘していても、becomeについては挙げていません。歴史的には、ともかく、現在では、getにほぼ一本化していると考えてよいと思います。

getというのは、中核的意味として、「努力して、結果的に手に入れる」という意味があります。そこから転じて、「結果」の部分に重点が置かれると、今度は、主語に原因を表す表現が来る「因果関係」を意味する用法が出てくるわけです。

(5) He got run over by a truck.
(6) My bike got stolen.

(5)や(6)の特色としては、主語または主語の指示対象と関係する人物に「責任」があることを示唆します。つまり、トラックに跳ねられたのは、例えば、信号を無視したからだというように、”He”に過失があったことを示唆し、バイク(または、自転車)が盗まれたのは、キーを挿したままだったり、施錠を怠ったというように話し手に落ち度があったことを表します。

(4)でgotが選択できたのは、「結婚」は当人の責任において遂行される事柄だからです。

その意味で、「動作受動態」の読みを唯一的に決定するためにgetを使うと説明する方式も、事実には、反していることになります。

(ちなみに、(1)や(2)に現れる形容詞(あるいは、「形容詞的性格の強い過去分詞」と譲歩しても構いませんが)の場合は、becomeの方が用例としては多く存在します。このことから、(5)、(6)の場合のように後に「動詞的性格の強い過去分詞」を導くgetとの間で「棲み分け」が定着しつつあると考えられます。(2)のgotには、「努力」のニュアンスがあるかもしれませんが、おそらく、You have to get accustomed…のhave toのように、他の表現を使って、意図した意味を表す方が自然ではないかと思われます。その点で、come to beの意味で、「ある状態への変化」を中立的に(つまり、何らかの付加的意味を持たずに)表すbecomeの方が今後も優勢であり続けると考えられます)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
ここまで詳しく教えて頂いて驚いてます。
もう一度、読み直してしっかり理解しようと思います。

お礼日時:2004/01/06 17:07

#1さんの仰るとおりです。

becomeという単語が中学でも最初に教わるのに 現代英語では getよりも使われませんね。どちらかというと becomeは消極的に「結果的にそうなる」という感じで、getは 「期待していた通りになる」というニュアンスを感じます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
実際によく使うかどうかはまた別なんですね。
参考になりました。

お礼日時:2004/01/06 17:02

在米での経験ですがbecame+過去分詞は使ったことも聴いたこともありません。

文法的には問題ないのでしょうが、
日常会話ではよく使うもの、あまり使わないものが
ありますね。付加疑問文も同様です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
実際によく使うかどうかはまた別なんですね。
参考になりました。

お礼日時:2004/01/06 17:02

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