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「格」の意味をwikipediaで調べたのですが、以下のように書かれていました。

格(かく、case)とは、典型的には、名詞に付与されて、その名詞を含む句が持つ意味的・統語的な関係を示す標識の体系で[1]、名詞の語形を決める文法範疇・素性の一つである[2]。

この説明ではよくわかりません。加えて、「典型的な格」と「典型的でない格」と二種類あげられていて、後者の方は理解できたのですが、前者がよくわかりません。

よろしくお願いします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%BC wikipedia「格」

A 回答 (2件)

後者は日本語のパターンだからわかると思います。



前者の場合,ラテン語が典型でしょう。
今ではドイツ語なんかがそうです。

主体,客体というとおり,主語や目的語は名詞なのですが,
ただ名詞そのままではだめで,主語や目的語として使えるように,
主格・目的格という格を付与しないといけない。

単純には,主語も目的語も名詞だから,その区別を格でする。
英語も以前はそうだったのですが,今では名詞についてはなくなり,
I - me
he - him
など人称代名詞に一部残っているだけです。

すなわち,英語では主語は最初,目的語は動詞の後,
という語順でわかるので,形は気にしなくてもよい。

the boy で主語にも目的語にもなるので,「主格」「目的格」など意識しない。

でも,ラテン語やドイツ語では名詞が格変化し,
主格と目的格で形が違う。
だから語順は気にせず,形で判断する。

日本語も,語順は自由で,ただ,形で分けるのでなく,
「~が」「~を」などで分ける。
だから,「が」「を」を格助詞というわけです。
(ちなみに,「は」は係助詞)

日本人はこういう助詞(後置詞)で主語,目的語(目的語というのはありませんが)
を区別するので,なかなか,単語の形で区別する,
格を付与する,という感覚はわかりにくいと思います。

英語でも,普通の名詞はそのまま主語にも目的語にもなるので,
まだわかりにくい。
I で「私は」,me で「私を」
と言っても,何か「は」「を」という意味が出ているとしか感じない。
実際には「主格」「目的格」という格が付与された形なのです。
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この回答へのお礼

ものすごくわかりやすい説明で、助かりました。ありがとうございます。

お礼日時:2012/06/05 21:24

 日本語では「私が」「私の」「私を」「私に」「私から」間で文に対しての「私」の意味が区別されます。

広い意味での「格」はそういう区別であり、日本語では「格」は助詞(後置詞)によって示されます。
 狭い意味での「格」は、上記のような意味の変化に応じて、名詞自体の形が変わることです。上記日本語例は、概ねラテン語の主格、属格、対格、与格、奪格に対応しますが、ラテン語などでは「watashi」自体の語尾が変化すると考えてください。名詞の格変化と言う方が正しいかもしれません。
 英語もラテン語と同系統で、大昔は名詞が格変化していましたが、現在では人称代名詞の一部(I-me、he-him、she-her、they-them、who-whom)を除いて(代)名詞自体は変化しません。代わって、語順や前置詞が意味上、格を示しているということができると思います。Wikipediaの説明は解りにくいですが、I-meみたいなのが典型的な格(変化)、語順(英語では先頭が主語とか)や前置詞、後置詞による区別が典型的でない格ということだと思います。
 
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この回答へのお礼

素早い回答ありがとうございます!おかげで理解できました。

お礼日時:2012/06/05 21:25

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