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収益が国庫補助金収入のみで費用がそれに関する減価償却費のみとした場合で、当期のみの損益を計算すると、直接減額方式を採用した場合と圧縮積立金方式を採用した場合の決算後の繰越利益剰余金の残高は一致しますか?あと、圧縮積立金方式を採用した場合で、繰越利益剰余金/圧縮積立金○○、圧縮積立金/越利益剰余金○○の仕訳の○○の部分が、税効果を適用した場合と適用しない場合で金額が違うのはなぜでしょうか?そもそも繰越利益剰余金/圧縮積立金○○、圧縮積立金/越利益剰余金○○の仕訳は何のためにするのでしょうか。課税の繰り延べは別表のほうで処理してますし…。自分では直接減額方式を採用した場合の会計上の繰越利益剰余金の金額に合わせるように調節しているのかなと思っています。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

>直接減額方式を採用した場合と圧縮積立金方式を採用した場合の決算後の繰越利益剰余金の残高は一致しますか?



一致します。


>圧縮積立金方式を採用した場合で、繰越利益剰余金/圧縮積立金○○、圧縮積立金/越利益剰余金○○の仕訳の○○の部分が、
税効果を適用した場合と適用しない場合で金額が違うのはなぜでしょうか?

圧縮記帳は一時差異に該当しますので、税効果の対象となります。
税効果を採用した場合、税金部分については繰延税金資産(負債)として処理します。

(繰越利益剰余金)×××  (圧縮積立金)×××
(法人税等調整額)×××  (繰延税金負債)××× → 圧縮積立金×税率


税効果を採用しない場合は、

(繰越利益剰余金)×××  (圧縮積立金)×××


となります。


>そもそも繰越利益剰余金/圧縮積立金○○、
圧縮積立金/越利益剰余金○○の仕訳は何のためにするのでしょうか。

圧縮は課税の繰り延べですので、繰延分を剰余金から控除します。
そして、減価償却が進むにつれて解消しますので、繰延分を戻す処理をします。

・減価償却を行った場合

(減価償却費)×××  (減価償却累計額)×××
(圧縮積立金)×××  (繰越利益剰余金)×××


>課税の繰り延べは別表のほうで処理してますし…。

イメージとしては、会計で繰り延べた分を別表調整している感じです。


>自分では直接減額方式を採用した場合の会計上の繰越利益剰余金の金額に合わせるように調節しているの
かなと思っています。

と言いますか、どちらの方式であっても繰越利益剰余金の額は同じです。
直接減額方式では、会計上の当期利益は少なくなりますが、
翌期以降の利益は大きくなります(減価償却費が少ないため)。

逆に、利益処分方式では、会計上の当期利益は多くなりますが、
翌期以降の利益は少なくなります(減価償却費が多いため)。

したがって、利益処分方式では利益を先取りしたイメージになりますので、
その分は前受収益のような扱いで繰り越します(圧縮積立金)。



以下の事例と共にご確認頂ければ幸いです。


例)

資産の取得価額が100,000、国庫補助金が30,000、減価償却が10年定額、
税効果の実効税率を40%、期首剰余金100,000、他の取引ナシとします。


■直接減額

(現預金)30,000    (補助金収入)30,000 (1)
(圧縮損)30,000 (2)  (資産)30,000
(減価償却費)7,000 (3) (減価償却累計)7,000


・PL

減価償却費((3)):△7,000
補助金収入((1)):+30,000
圧縮損((2)):△30,000
法人税:0
当期利益:△7,000

・BS

繰越利益剰余金:100,000-7,000=93,000


(1)の収益と(2)の損失が両建てになりますので、
損益に与える影響は減価償却費((100,000-30,000)÷10年=7,000)のみです。



■利益処分方式

(現預金)30,000       (補助金収入)30,000  (1)
(法人税等調整額)12,000 (2) (繰延税金負債)12,000 → 30,000×40%
(繰越利益剰余金)18,000   (圧縮積立金)18,000
(減価償却費)10,000 (3)   (減価償却累計)10,000
(繰延税金負債)1,200     (法人税等調整)1,200 (2) →12,000×10,000/100,000
(圧縮積立金)1,800      (繰越利益剰余金)1,800 → 18,000×10,000/100,000


・PL

減価償却費((3)):△10,000
補助金収入((1)):30,000
法人税等調整額((2))△10,800
法人税:0
当期利益:9,200



・BS

繰越利益剰余金:100,000-18,000+1,800+9,200(当期利益)=93,000
圧縮積立金:18,000-1,800=16,200
繰延税金負債:12,000-1,200=10,800


(1)の収益と(2)(3)の費用が発生します。


直接減額と利益処分では繰越利益剰余金はイコールですが、
当期利益の差が16,200(=9,200-△7,000)あります。
この16,200が、利益処分方式の圧縮積立金残と一致します。



複雑な処理ですので、わかり辛い部分が多々あるかと思いますが、
何かありましたらまたご質問下さい。
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この回答へのお礼

懇切丁寧にありがとうございます。zeirishikenさんと同じように自分でもPLを作ってはいたのですが、テキストにはそこまで載っていなかったので合ってるかどうか自信がありませんでした。特に直接減額方式と利益処分方式のBSの繰越利益剰余金残高を示していただいたことで悩みが解決しました。助かりましたm(__)m

お礼日時:2013/07/10 15:50

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