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イギリスの階級社会の歴史について研究しています。
調べていると、イギリスの階級(上流・中流・下流)は産業革命後に誕生したと書かれているのをよく目にします。では、それ以前(特に1714年のハノーヴァー朝の始まりから産業革命までの間)のイギリスでの階級意識とはどのようなものだったのでしょうか?
ジェントルマンとノンジェントルマンという2つの階級があったというのは正解なのでしょうか?
そして、ある文献からこの時代は「階級闘争なき階級」があったと読みました。そこで、この時代は、たしかに階級(ジェントルマンとノンジェントルマン)は存在していたけれど、産業革命後に比べると、階級意識が薄いため階級闘争もなかったという理解で正しいのでしょうか。
イギリスの階級について調べる際、産業革命後の情報は多いのですが、革命以前について詳しい説明が見つけられずにいます。
わかる方、ぜひ教えてください。

A 回答 (3件)

ank0314 さん、こんばんわ。



イギリスの階級(上流・中流・下流)は産業革命後に誕生したと書かれているのをよく目にします。では、それ以前(特に1714年のハノーヴァー朝の始まりから産業革命までの間)のイギリスでの階級意識とはどのようなものだったのでしょうか?

そんなことはありません。
産業革命以前ということですから、フランスと同じような封建時代国家だということでしょうか?イギリスの場合は16世紀に入って中央集権体制になりました。それまではフランスと同じような非中央集権的封建社会でした。
つまり、国王がいてその下に領地を持つ大貴族や官僚、軍隊があり、この大貴族の下に代官や騎士がいて独立自営農民(ヨーマン)から出たジェントリという郷士がいてその下に独立自営農民(ヨーマン)がいて農奴がいてという形だと思います。
この形だと貴族や国王の領地支配権が強く、自分達の自由権や財産権を認めてもらうために必死で階級闘争など起こせる状態ではありません。実際には産業革命以前からイギリスの階級(上流・中流・下流)は存在していました。それは産業革命以降よりも厳然とです。産業革命によって新興富裕層ができる。つまり中流の商人がさらにお金持ちになるということです。そして貧しい農家の次三男や女性を職工に雇ってさらに富を増大させますが、今度はその職工労働者が新興富裕層である資本家との間で権利の闘争を始めるのが階級闘争でしたね。産業革命は身分による階級から富の分配によるつまり労使関係による階級の闘争の時代に入ったということです。有名なのはチャーチスト運動でしょうか?
ちなみにイギリスではすでに16世紀に宗教改革により、イギリス国教会が成立しているのですが、それまではカトリックのような王国内に王国があるという状態でしたね。つまりカトリックも支配階級であるということもお忘れになってはいけません。

詳細は下記のURLを参照してください。

チャーチスト運動
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3% …
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この回答へのお礼

ithiさん、おしえてくださりありがとうございました。産業革命前から厳格に階級は存在していたのですね!そこがわかったことは私にとって大きな進歩であり、これからの研究の大きな助けになります。ありがとうございました!

お礼日時:2013/12/31 23:12

追加です。



しまった!

産業革命以前の質問だったのですね。

逆を答えていました。

産業革命以前は貴族による領土支配で中世まではこれですね。

これは戦争等で功績があった者に領土を与えたり、安堵したりして、身分の保証をしたりした物です。

そして産業革命までは領土が収入であり、(領民が)軍事力である訳ですから、支配階級の地位は絶対でした。

だから闘争は起きよう筈もありません。


それを産業革命が引っくり返して、「身分の無い」富裕層が生まれました。

貴族からすれば先祖代々の地位は確実にありますが、実力(経済力)がモノを言う時代では実力を持つ者とも仲良くしなければいけません。

油断すれば没落する社会になってしまっていますから。

そして、『ジェントリ』と『ノンジェントリ』につながります。
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この回答へのお礼

0fool0さん、教えてくださりありがとうございました。そして、追加でもいろいろなことを投稿してくださり、大変助かりました。1回めの回答も、私の研究にとって重要な知識がたくさんあり、本当に感謝しております!!

お礼日時:2013/12/31 23:16

イギリスに詳しくは無いですが、聞きかじりの情報を。



産業革命以降出てきたのは、会社経営者や貿易商等の富裕層、及び医師、弁護士などの専門職の知識層でした。

経済の形、産業構造、社会情勢が変化して来た為に現れた富裕層がそれまでの貴族・領主等と共にジェントリと呼ばれる階級を形成するようになりました。

そしてそれ以外の被支配者層(つまり主に労働者階級)がノンジェントリと呼称されるようになりました。

それまでの土地からの収入以外での富裕層の力が、大きくなってきて出て来た訳ですね。

細かく言うと違いますけど、大雑把に言えば、「金持ちがジェントリでそれ以外がノンジェントリ」でしょうか?

違うかな?



近代イギリスにおける生活文化史 ジェントリーの進出と『開かれた貴族制』

http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~tamaki/joyama/joya …
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