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落窪物語の現代語訳が知りたいです。

範囲は

『ひき入りて寄するを』~『泣きみ笑ひみしたまふ。』

までです。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

  

http://www.komazawa-u.ac.jp/~hagi/txt_ochikubomo …

引き入れて寄するを、からうじてこのをのこ一人出で来て、「あらず。御達の参りたまふぞ」と言ひて、ただ寄せに寄す。御達のとまりたりけるも、皆下におりて、人もなきほどなり。あこき「早うおりたまへ」と言へば、少将おり走りたまふ。部屋には鎖しさしたり。これにぞ籠りけると見るに、胸つぶれて、いみじ。はひ寄りて、鎖ひねり見たまふに、さらに動かねば、帯刀を呼び入れたまひて、うちたてを二人してうち放ちて、遣戸の戸を引き放ちつれば、帯刀は出でぬ。いともらうたげににて居るを、あはれにて、かき抱きて、車に乗りたまひぬ。「あこきも乗れ」と宣ふに、かの典薬が近々しくやありけむと、北の方思ひたまはむ、ねたういみじうて、かのおこせたりし文、ニたびながら、おし巻きて、ふと見つくべく置きて、御櫛の箱ひきさげて乗りぬれば、をかしげにて、飛ぶやうにして出でたまひぬ。誰も誰も、いとうれし。門だに引き出でてければ、をのこども多くて、二条殿におはしぬ。
 人もなければ、いと心安しとて、おろしたてまつりたまひて、臥したまひぬ。日ごろのことども、かたみに聞えたまひて、泣きみ笑ひみしたまふ

  http://attic.neophilia.co.jp/aozora/htmlban/OTIK …

車を引き入れて寄せるとやっと男が一人出てきて、「なんの車ですか、皆出て行ったところへ」と、とがめるので、
「何でもありません。女房が参るのです」といって、そのまま寄せる。女房たちの残っている者も、みな自分の部屋に下がって誰もいないときである。阿漕《あこぎ》が、「早くお降りください」というと、少将《しょうしょう》は降りてお走りになる。部屋には鍵がかけられている。ここに閉じこめられていると思うと、胸がつぶれるほど悲しい。走り寄って鍵をひねって見るがまったく動かないので、帯刀《たちはき》を呼び入れて、うちたて【諸説あり不明】を二人でうち壊して遣戸《やりど》を引き開けると帯刀《たちはき》は出て行った。姫君がたいそうかわいらしいようすで座っているのを、愛《いと》しく思って抱き上げて車にお乗りになった。
「阿漕《あこぎ》も乗れ」とおっしゃるので、典薬助《てんやくのすけ》が近づいたと北の方がお思いになることを、たいそうくやしく思ってあのよこした手紙二枚を巻いて、簡単に見つけられるところに置き櫛の箱をもって乗ると車は愉快そうに飛ぶように速く出て行く。みな嬉しい。門さえ出てしまったので護衛の男たちがたいそう多くしたがって、二条の邸《やかた》においでになった。だれもいないのでたいそう気楽だと思って、姫君をお下ろしになって横におなりになった。日ごろのことを語り合って泣いたり笑ったりなさる。

 《注意点》
 質問者が『ひき入りて寄するを』~『泣きみ笑ひみしたまふ。』とおっしゃっても、私たちはそれを見ることはできません。「落窪物語」が二、三ページ程度のものなら、簡単に見つかるでしょう。この場合は結構長いので困ります。わたしはテキストファイルの検索機能を使って探すことはできました。
 もう一つの問題は、質問者のお持ちのテキスト、原文を掲載したサイトの用いているテキスト、現代語訳を載せたサイトのテキスト、この三つに違いがあることがあります。現実に「原文」と「現代語訳」とを比べると<「なんの車ですか、皆出て行ったところへ」と、とがめるので、>と現代語訳にある部分が原文では抜けた形になっています。これはテキストに違いがあるのだろうと思います。(古文の場合こういうことが時々起きます→底本の差)質問者はお持ちのテキストと比較して、処置しください。現代語訳は適切と判断しました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
とても助かりました!

お礼日時:2014/04/24 16:56

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