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菊池寛の「ある敵討の話」の初出を教えてください…

A 回答 (2件)

>ありがとうございます!うまく調べられず困っていたので助かりました


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調べようとする前に、肝心なのはその作品を読み味わうことです。
そうすれば、作品中の「敵打ち」「敵を打つ」といった表現に馴染むことができるのであり、その結果題名を取り違えるような基本的なミスは免れるはずです。
換言すれば、題名を取り違えた論文は全て内容を読んでいないと貶されても仕方ないし、その文中の記述の信ぴょう性にも疑いの曇りが生じてしまうでしょう。
また、題名検索においても漏れや穴を招来してしまう恐れも大いにあります。

ちなみに、親友の芥川龍之介においてもまた、大正9年4月に「雄瓣 5月1日付」に「ある…」を漢字にしただけの同題名「或敵打の話」の作品を発表しています。
さらに、大正12年12月に「サンデー毎日 1月1日付」において「敵打」を「敵打ち」と送り仮名を振っただけの再度の同題名「或敵打ちの話」を発表しています。しかし、こちらは後に「伝吉の敵打ち」と改題がなされています。

菊池寛は、大正3年の第3次「新思潮」では草田杜太郎の筆名で戯曲を、大正5年第4次「新思潮」では菊地比呂士の筆名での戯曲を、その後戯曲以外については本名の有職読みへと変えて行った経緯があるようですので、その辺も見逃しできないところです。

次の記述などは該調査の一助になるのではないでしょうか。
大西 浩史「菊池寛著作目録拾遺」
「本稿は、菊池寛の著作目録として網羅的な大西良生編著「菊池寛全著作目録」(私家版・平成4年10月10日)、同「補遺」(平成5年12月26日)、昭和女子大学近代文学研究室著「菊池寛著作年表」(『近代文学研究叢書』第63巻・昭和女子大学近代文化研究所・平成2年6月5日)、同「第63巻著作年表・資料年表補遺」(『近代文学研究叢書』第64巻・平成3年4月8日)によって、菊池の著作はほぼ集められているようであるが、なお何点か補うべきものを目にした。寓目の範囲内での落穂拾いに過ぎず、半数は青山毅氏、山内祥史氏、池内輝雄氏によって既に報告されたものであるが、菊池著作としてここにまとめて報告しておく。」
http://repository.hyogo-u.ac.jp/dspace/bitstream …
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まず題名は正しくは「ある敵打の話」です。


菊池寛の最初の単行本「恩を返す話」中に該短編が載録されたのは大正7年8月刊とあります。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/932988
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この回答へのお礼

ありがとうございます!うまく調べられず困っていたので助かりました

お礼日時:2014/06/11 14:51

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