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中国って歴史的には、周辺に朝鮮、トルコ系、チベット系、ベトナムなどあります。(現在の国境は別として)

中には、契丹や女真族などがあります。


1、中国史に組み込まれるのはやはり地理上というのが大きいでしょうか。


組み込まれている民族で、漢民族に関わらず他の民族も中国の国を作ってます。

それで、北のトルコ系などは牧畜で馬を養成したりして、戦争に強かったですね。


2.中国の歴史的に周辺的な民族っていろんな対応していると思うのですが、やはり服従、そむいて独立、抗戦、駆け引きなどありますが。ウイグル、チベット、朝鮮、ベトナムとどんな特色があるといえますか?インドの文化をうけた国と中国の文化を受けている国も含まれますが。

A 回答 (3件)

モンゴリアを中心とするテュルク(トルコ)系、モンゴル系、チベット系などの遊牧民族や遊牧民族国家は現在の日本では


単に中国史に組み込まれず、例えば山川出版の各国史では北ユーラシア史で括られています

その中で中国の五胡十六国時代モンゴル系遊牧民の鮮卑族の一部である拓跋部は代を建国しますが
チベット系の羌族の建国した大秦に滅ぼされますが、北魏として再建され 華北、中原を統一します
ここで中国史に食い込んできますが
一方で北方の遊牧民柔然と対立します
遊牧民の柔然の主兵は軽装の騎馬弓兵、半華した北魏の主兵は重装の突撃騎兵、双方とも使い捨ての歩兵は拉致又は従属させた漢人を用いました

初期の北魏は弁髪など胡俗やズボンのような乗馬に適した胡服を着て
風俗も皇族がローティーンで父親になる、実母以外の父親の妻妾を父没後、子が相続するなど遊牧民特有のものもありました

しかしながら皇族を含む上層家系は代を重ねるごと母方に漢人の血を取り入れるため漢化し
ついには首都を中国の洛陽に遷都し胡俗を禁止し完全に漢化する政策を取ります
当然漢化していない中下層の鮮卑族は反発し反乱を起こすという具合です

五代十国時代では黄巣の乱で賊軍の頭目の一人にも関わらず裏切り唐朝の節度使(地方軍司令官)に転じ漢人でありながら
皇帝を殺し、貴族を殺戮するなど絵に書いたような極悪人の朱全忠と
唐朝に忠実であったテュルク系突厥族沙陀部の李克用との抗争

一方で黒づくめの重装突撃騎兵主体の李克用の沙陀部は軽装騎馬弓兵主体の北方遊牧民の契丹族と戦うなど


遊牧民族と漢人のボーダーラインで語られています


テュルク系は中世のウイグル王国崩壊後、一部が大量にイラン系主体であった中央アジアに遊牧生活をやめ、定住化したため
中央アジアがテュルク化し北ユーラシア史から中央アジア史に組み込まれます


高句麗は現代の中国が地域国家と称するように満州に食い込む歴史を重ねていました
三国志の魏や鮮卑族の慕容部の前燕、隋、唐と争ったり、高句麗人が唐の将軍として唐軍を率いたりするなど
朝鮮史と中国史のボーダーラインで活動していました
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この回答へのお礼

1にはかなり詳しくありがとうございます。

かなりボーダーで歴史が動いているんですね。当然、ものすごい自然の要害が邪魔していない限り、そうなりますね。

知らないことありがとうございます。

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/14 13:31

>1、中国史に組み込まれるのはやはり地理上というのが大きいでしょうか。


現在の日本の高等学校の教科書の基準であれば地理上と考えても差し支えはないのかと思います。

>ウイグル、チベット、朝鮮、ベトナムとどんな特色があるといえますか
政治史という観点からしますと、中国のその時その時の王朝がどれだけ関心をもっていたのかで対応の特徴が変わります。
中国は統一王朝の時代というのが、歴史的な時間の中では比較的短い時間でしたので、一括して考えるとややこしいことになります。
ご質問の末尾に文化とありますが、むしろ文化という括りの方が特徴は分かり易いかと思います。

このような観点から超々大雑把に言いますと以下のように言えるのかと思います。
ウイグルは、地理的に農耕に適さない砂漠地帯を間に挟んでいたこともあり、中国の儒教文化の影響は少なかったと言えます。
イスラム教のことを回教というのも、このウイグルの人達を中国の王朝が回族と呼んだことに由来します。
農耕を基盤とした中国王朝とは異なり。中央アジア諸国と同じように交易と牧畜を主体とした独自の文化を創り出していました。
宗教文化の影響も中東のイスラム教の影響を強く受けています。
そういう意味ではイスラム教圏の東端の文化と言えます。

チベットは、山岳地帯であったこともあり、農耕に不向きなために中国の歴代王朝は余り関心を示しませんでした。
ヒマラヤ山脈を挟んでインドと接していたこともあり、インド文化の影響を受けていました。
山岳民族にとっては、ヒマラヤ山脈はさほどの障害にはなりません。
とくに、インドで発祥した密教が強い影響を及ぼし、チベット仏教と呼ばれる独自の仏教を創り上げました。
農耕文化に基盤を置く儒教はほとんど受け入れられませんでした。

ベトナムは越南と表記されますように古くから中国王朝と接してきました。
ベトナムの歴史を見て頂ければ分かりますが、徹底的に交戦を続けた時代と、友好関係であった時代が交互にあります。
中国が統一国家であった時代には揚子江よりも北部の長安や北京、南京などを首都(王城)としていたことが多く、遥か南方に位置するベトナムへの干渉は限られたものでした。
ジャングル地帯を有していたことから、平原での戦になれた中国王朝の軍隊にとっては不得手な地域でもありました。
朝鮮や日本と同じように漢字や儒教を受け入れてきてはいました。
ベトナム独自の漢字も作られていました。
一方でタイやミャンマーなどの南方仏教の影響も受けていました。
中国で尊重された大乗仏教とは異なることから、結果として中国仏教の影響も限られたものとなりました。
長い海岸線を持っていたことから、海洋交易も盛んでした。
特に朝貢貿易を主体とする中国王朝とは異なり広く海上交易をおこなっていました。
日本も室町時代から戦国時代にかけて盛んに渡航して日本人町などもできていました。
大航海時代のヨーロッパ船も頻繁に寄港していました。
そのような意味では中国や朝鮮よりもはるかに国際感覚が養われていました。

朝鮮は建国以来数千年に渡って中国の影響下に置かれ続けました。
朝鮮半島の基部の西側の遼東と呼ばれる一帯は穀倉地帯であったこともあり、常に歴代中国王朝の関心の的になっていました。
高句麗は建国から滅亡までの間この遼東の地域の覇権を中国王朝と争い続けました。
朝鮮の歴代王朝は他の国や政敵を倒すために中国王朝の力を借りました。
中国王朝側も傀儡とするために積極的に関与し続けました。
ベトナムへの対応とは全く異なっていました。
受け取る側も、ベトナム民族とは全く異なる受け取り方をし続けました。
気候風土や地形だけではこの違いを説明できません。

おそろしく乱暴な説明でしたが以上です。

蛇足
現在の中国共産党政権が唱えている中国史も、歴史学的な観点からすると、疑問符がついています。
中国や、韓国(北朝鮮)の人達は、自分達の現在の政権の正統性を証明するものとして「歴史」というものを最優先に考えます。
結果として、現在の政権の正統性を証明する史実のみを「歴史」とします。
日本を含む欧米などの歴史学会で使われている歴史とは大きく違っていますので注意して下さい。
平たく言いますと、日本や欧米の歴史学会では、過去の史実の積み重ねが歴史です。
中国や韓国(北朝鮮)では現政権が正当であることを証明するあるべき歴史が「歴史」です。
あるべき歴史ですから、不都合な史実は抹殺します。
場合によっては史実を都合よく脚色します。
これは最近始まったことではありません。
中国では王朝が変わる度に歴史書が創られました。
中国儒教には王朝は天命を受けて成立しているという考え方があります。
王朝の政治がいいかげんだと天が怒り命を新たに他の人に下すと考えていました。
革命という言葉はこのことを意味することばです。命が革まる(あらたまる)という意味です。
つまり、今の王朝は天命を受けるのにいかにふさわしくて、その前の王朝がいかにけしからんかったかを書き述べた書物が歴史書です。
事実、現在各王朝の歴史書を読み比べると辻褄の合わないもことが沢山あります。

最近、歴史認識という言葉が盛んに使われますが、中国や韓国が言っている「歴史」と日本人が言う歴史という言葉の定義が、そもそも違っているということを御承知おき願います。
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この回答へのお礼

2について、詳しいご解説ありがとうございます。

良くわかりました。ウイグル、チベット、ベトナム、朝鮮について良くわかりました。

ウイグルの
>農耕を基盤とした中国王朝とは異なり。中央アジア諸国と同じように交易と牧畜を主体とした独自の文化を創り出していました。

やチベットなどの状況もよくわかりました。

またベトナムや朝鮮の反応もよくわかりました。

ベトナムの
>長い海岸線を持っていたことから、海洋交易も盛んでした。

など考えたこともなかったです。

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/14 13:31

1、中国史に組み込まれるのはやはり地理上というのが大きいでしょうか。





中国史
というのを書き続けている。

漢字
これで、統治システムを維持し続けている
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/14 13:32

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